【ぼくのニセモノをつくるには】「ぼく」ってなんだろう?子どもと一緒に哲学できて、癒される不思議な絵本。男の子への読み聞かせにおすすめです。【4歳 5歳 6歳 7歳】

2020年11月15日

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「ぼく」は、宿題やお手伝いを自分の代わりにやってくれる「ほせくのニセモノ」を作ろうと思い立ちます。そこからはじまる「ぼくって何?」のオモシロ旅。

この本のイメージ ゆかいな☆☆☆☆☆ 面白い☆☆☆☆ ちょっと哲学☆☆☆☆

ぼくのニセモノをつくるには ヨシタケ シンスケ/著 ブロンズ新社

<ヨシタケ シンスケ>
1973年神奈川県生まれ。筑波大学大学院芸術研究科総合造形コース修了。スケッチ集や、児童書の挿絵、装画、広告美術など、多岐にわたり作品を発表している。初の絵本作品となる『りんごかもしれない』(ブロンズ新社)で、第6回MOE絵本屋さん大賞第1位、第61回産経児童出版文化賞美術賞など数々の賞を受賞。

ぼくのニセモノをつくるには ヨシタケ シンスケ/著 ブロンズ新社

 すすめられて手に取った絵本です。
自分では、絶対見つけられない系の素敵絵本なので、とってもラッキーでした。感謝感謝です。

 この本は、「ぼく」こと「よしだ けんた」くんが、宿題やお手伝い部屋の掃除など、やりたくないことだらけでゲンナリしていたので、自分のニセモノを作って全部やってもらおうと思いついたところからはじまります。

 そして、けんたくんは、お店に行って、おこずかいを全部使ってロボットを買うのでした。(いきなりSFかよ!

 なんか、ロボットがカジュアルにお店に並んでいるんですけど。ていうか、小学生のおこずかいで買えるの、ロボットって???

 家までの帰り道、「ぼく」は、ロボット君にニセモノ作戦を語ります。それで、ロボット君が「ぼく」そっくりになれるよう、「ぼく」の特徴をひとつひとつ、説明していくのです。(ロボット君が、けっこう真面目でやる気にあふれているのがかわいい)

 ところが、話し始めると、「ぼく」って何か、「ぼくらしさ」って何か、実はとっても難しい。好きなもの嫌いなもの、できることできないこと、生まれてからいままでの体験や記憶……

 「ぼく」っていったい何なんだろう?

 考えれば考えるほど、深い問題です。テーマはものすごく深いのに、表面的にはギャグテイストで、男の子が大好きな「ひみつ図鑑」みたいな形式で物語が進みます。男女の区別はあまりしたくありませんが、昆虫図鑑が好きなタイプの男の子は楽しそう。これは「ぼくの図鑑」なのです。

 この本は、読んでいる人を主人公の「ぼく」と一緒に、「自分とは何か」と言う謎を解くための長い旅に連れていってくれます。本を読みながら、「自分はどうだろう…」「ああ、そうそう、あるある」みたいにひとつひとつ、確認していけます。

 そして、どこにでもいる、普通の子どもである「ぼく」も、案外複雑で、とてもユニークな存在だと気づくのです。どんな人も、その人は世界に一人しかいないのです。

 終始とぼけた雰囲気なのに、どっしりした自己肯定感あふれる絵本です。やんちゃな男の子におすすめです。どうぞ一緒に読んであげてくださいね。

繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)

自分を掘り下げすぎて苦しんでいるときは、この絵本を読んだらかえってクスリとできて元気になれるかもしれません。男の子にも女の子にも、そして大人にもお年寄りにもおすすめです。

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