好きなことが道を開く。大好きなことを続けた人が夢をかなえた実話の絵本。読み聞かせにおすすめです。

2020年7月10日

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あたまにつまった石ころが

石ころが大好きなお父さんは、いつでも石を集めていました。景気がいいときも悪いときも、お父さんは好きな石を集め続けました。そして…

この本のイメージ すごい!☆☆☆☆☆ 勇気がもらえる☆☆☆☆ なるほど☆☆☆

あたまにつまった石ころが  キャロル・カーティス・ハースト/文 ジェイムズ・スティーブンソン/絵 千葉茂樹/訳 光村教育図書

<キャロル・オーティス・ハースト>
マサチューセッツ州スプリングフィールド生まれ。オハイオ州で教師を務めた後、マサチューセッツ州にもどり、学校図書館の司書となった。現在、ウェストフィールドに住んでいる。創作のかたわら、子どもや教師、図書館員のための児童書のワークショップを主催している

あたまにつまった石ころが

 実話の絵本です。

 エイダ・ラブレスのような歴史に名を残すような偉人ではないですが、すばらしい人生だと思います。

 語り手は、キャロル・カーティス・ハーストさん。主人公は、キャロルさんのお父さんです。

 お父さんは、石ころが好きな人で、山に行っては気に入った石を拾ってきます。ポケットの中もいつも石だらけ。
 お父さんはやがてガソリンスタンドをはじめます。そして、当時流行だったT型フォード車の修理をはじめて、お客さんに喜ばれます。細かい石が好きで、分類したりする気質が、自動車修理に向いていたわけです。

 その後、不況の波が押し寄せてきて、ガソリンスタンドも自動車修理もうまくいかなくなってもお父さんは、石を集め続け、棚に飾り、ラベルを貼ったりしてすごします。
 独学で石の勉強をしていたので、集めながらどんどん詳しくなってもいたようです。

 暇さえあれば、たくさんの鉱物を展示してある科学博物館で、石を眺めていたお父さん。やがて、そこで出会った博物館の館長に、博物館の夜の管理人の仕事をもらいます。

 お父さんは、大喜びで楽しく仕事をし、展示の石をぴかぴかに磨き、間違っているラベルを書き換えたりして、博物館に貢献します。

 そして…と言う話。

 お父さんは、大好きなことを追及し続けていたら、夢をかなえてしまうのです。

 実はこのお話の中で、お父さんの理解者は最後に出てくる館長さんだけで、他の人は、家族でさえも、お父さんが石ころに夢中になっていることがまったく理解できません。
どうしてそんなものが好きなの?なんの得にもならないでしょ?って何度も聞かれるのだけど、お父さんはぜんぜん気にしてないんです。

 ニコニコ笑って、自分の好きなことをしてる。誰が何を言っても、好きなことを追求していくだけ。
そして、最終的に、自分がいちばんやりたかった仕事につくのです。

 わたしは、これは男の子にも、女の子にも、読んでいただきたいな、と思っています。 だって、こういうことは、なかなか大人は言葉では言って上げられないからです。

 自分の言葉にしようとすると、どうしても力強さがなくなってしまう、でも子どもたちには伝えてあげたいことってあると思います。「勇気をもとう」とか。「希望を捨てるな」とか。

 でも、本の力を借りれば、伝えることが出来ますし、自分自身も読むことで力をもらえます。

 キャロルさんのお父さんの人生……「好きを貫く」と言うのは、そんなに簡単なことではありません。その「好き」のパワーを発現するには、いろんなエネルギーが必要で、日々常に出来ている人はまれです。それでも、そうしたほうが幸せだし、すばらしい人生であることは確かです。

 好きでもない事ばかりにまみれて生きていくのは、あまりにも人生が味気なさ過ぎますから……。

 子どもの心には希望を、大人の心には励ましをくれる絵本です。
わたしは、もうオバハンなので、希望をもらうっていうより、励まされました。でも、心強い気持ちになれました。いい本です。お年寄りにもおすすめです。

 この本のお父さんみたいな気持ちで、毎日コツコツブログを更新していきたいですね。
そんな気持ちになる一冊でした。

繊細な方へ

励まされる本です。とてもおすすめです。小さなお子様からお年寄りにも、どんな方にもお勧めいたします。派手さはありませんし、デザインは素朴ですが、とてもいい本です。

いつもありがとうございます

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