【ちいさいモモちゃん】日本の児童文学古典の名作。母娘の愛が伝わる本です。幼稚園、小学校低学年の女の子への読み聞かせに。

2024年1月20日

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ちいさいモモちゃん 松谷みよ子/作 菊池貞雄/絵 講談社青い鳥文庫

モモちゃんが生まれたとき、ジャガイモさんとニンジンさんとタマネギさんが、カレー粉をしょってやってきました…。小さいモモちゃんが生まれて、すこしずつ大きくなっていく成長記録です。

この本のイメージ かわいい☆☆☆☆☆ 不思議☆☆☆☆ 母の愛☆☆☆☆

ちいさいモモちゃん 松谷みよ子/作 菊池貞雄/絵 講談社青い鳥文庫

 初読です。
あまりにも有名な児童文学ですが、大きな理由もなく読んだことがなかったので、これはいけないと思い、読みました。

 女の子を持つお母様にはぜひ、読み聞かせして差し上げてほしいです。字はひらがなが多く、平易な文章で読みやすいので、小さなお子様でもご自分で読めると思いますが、これは読み聞かせにおすすめです。

 最初に「モモちゃん」が生まれてくるところからはじまります。
モモちゃんが生まれてくることをお祝いして、ジャガイモとニンジンとタマネギがカレー粉をしょってたずねてきます(肉は…?)。
お母さんが「まだ、まだよ」とモモちゃんがまだカレーなんぞは食べられないことを説明して帰っていただくのですが、次々にガムやらアイスクリームやらがお祝いにやってきます(そして、帰らされる)。

 わたしはこのエピソードが一番好きです。とにかくかわいいのです。

 この話をお母さんに読んでもらったお子様は、まちがいなく、「自分が愛されて、望まれて生まれてきた」と確信できると思いますし、「自分が生まれてきたのは、この世で価値のあることなのだ」と思えると思います。

ちいさいモモちゃん 松谷みよ子/作 

それは、子供が成長して、大人として社会で生きていく上で一番大切な、心の土台となることです。それが生きていくうえで、幸せを生み出す力になります。
極端なことを言うと、親は子供にそれさえ与えることが出来れば、他にはなにもできなくてもいいんじゃないかと思うくらいです。

 このサイトはもともと、内向的で悩みやすく繊細な人たちのためのブックガイドを作りたいと思って書き始めました。内向的な人は本好きが多いのですが、そのなかでもとくに繊細な人(ないしは傷つきやすい状態にいる人)が必要とする書評サイトがひとつくらいあってもいいんじゃないかと思ったからです。

 わたしは、いつもブログを書きながら、このサイトに辿り着いた方には「あなたは生きている価値がある」とお伝えしたいと思っています。でも、わたしなどの言葉より、やはり名作童話のほうが力があるのです。

 「ちいさいモモちゃん」は当時とてもヒットして、続編が何作も出て、だんだん哀しい話になっていくらしいのですが、その成長をどこまで追うかはお母様の判断におまかせするとして、この第一作目は、お子様がなるべく小さいときに、どうか読み聞かせしてあげていただきたいな、と思いました。

 日本人は、人をほめることが苦手です。それがわが子であっても、なかなか難しいでしょう。けれども、それが「本を読む」ことなら、できるんじゃないかと思うのです。それでも難しい方はいらっしゃると思いますが「読む」となると、自分の言葉として「言う」よりかなりハードルが下がります。
  また、このお話を読めば、「わたしが生まれたときはどんなだったの?」と、会話が広がっていくことでしょう。

 男の子への読み聞かせにも、もちろんいいと思うのですが、最初のお子様が女の子で、下にお子様がいらっしゃる長女さんであれば、ぜひ、読んであげてください。
わたしがこんなところでお願いするのもおかしな話ですが(おかしいよ)、ご一考いただければさいわいです。(苦笑)

繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)

繊細なお子様にも、繊細な大人にも、心に栄養を与えてくれるやさしい本です。お風呂上りなどに、ゆっくり読むのがおすすめです。

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