【10歳から知っておきたいお金の心得】学校では教えてくれないお金のこと。わかりやすい知育読本。【小学校中学年以上】

2024年2月12日

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10歳から知っておきたいお金の心得 大切な間は稼ぎ方・使い方・考え方 八木陽子/監修 えほんの杜

お金ってなんだろう?学校ではなかなか教えてくれないお金のことを、すっきりわかりやすく解説してくれる本はないかしら?親と子どもが一緒に学べるなら、もっといいですよね。

この本のイメージ 知育☆☆☆☆☆ すっきり解説☆☆☆☆☆ 親子で学ぶお金のこと☆☆☆☆☆

10歳から知っておきたいお金の心得 大切なのは稼ぎ方・使い方・考え方 八木陽子/監修 えほんの杜

 もうすぐ、成人年齢が18歳に変更になるんですよね。ということは、18歳でクレジットカードも作れるし、「ローンを組めてしまう」と言うことです。
 おそろしいことです。そして、こういうときに、よくわからない大きな買い物をして失敗してしまいやすいことも確か。
 この二年の差はかなり大きく、20歳成人なら、高校を卒業して専門学校や短大、大学に通いながらアルバイトなどでお金のやり取りを体験し、そのお金を貯金したり使ったりして、お金の使い方を学んでゆく「猶予期間」があったのです。

 ところが、18歳成人になってしまうと、高校生がいきなり大きなお金を扱えるようになってしまいます。しかも、「自分の責任」で。これは、かなり怖いです。

 つまり、高校卒業までの期間に、大人としてのお金の知識をつけておかないといけないことになります。
 しかし、現在、「学校教育」のなかにそのような科目はありません。だから、これは高校卒業までに家庭で勉強しないといけないことのひとつになってしまいました。

 大学受験が終わったら、ゆっくり体験して学べばいいさ、と言うのどかな時代ではなくなったのです。

 いつも思うのですが、今の子どもたちって、なんて過酷なんでしょうか。


 昔は、もっと、いろんなことがのんびりしていたと思うのです。今は、毎年のように自然災害が襲ってくるし、大事故だの伝染病だの、世の中がふつうに回っているのが不思議なくらいです。(でも、よくよく考えたら、「ふつう」には回っていませんね。長い自粛期間もあり、いまでもたくさんの注意が必要です)

 この本は、大人が子どもに教えにくい、「お金のこと」が詳しく書かれています。そもそもお金とはなんなのか、に始まり、経済の仕組み、お金の使い方など、基本的なことが一通り網羅されています。

 とはいえ、正直言って、これがすべてではないとは思うので、「これさえ読めば安心」と言うわけにはゆかないのですが、このようなわかりやすい解説書はなかなかないので、大人と子どもが「お金」というものを、ざっくりと輪郭だけでも理解できるイラストつきの本は貴重なのではなかろうか、と思いました。

 もちろん、「子どもがお金のことばかりガツガツ考えてしまうのはこまる。子どもらしくのびのび遊んでもらいたい」と言う考えも正しいと思います。まったく、その通りですよ。

 しかし、今は子どもでもスマートフォンや携帯などで、お金やポイントを使えてしまう時代です。子どもが「お金を使っている」意識無しに経済活動の輪に組み込まれてしまうことも多いご時世なので、「目に見えるお札やコイン」だけがお金ではないことや、お金の使い方について、学ぶべき年齢が年々早くなっている気がしています。

 そして、もちろん、こういう「知識」だけでは危ういのは確かです。
 そこで必要なのは「物語」の力でしょう。

 花咲じいさんや、こぶとり爺さんなど、「欲」をテーマにした童話は、たくさんあります。
 また、お金持ちでもかならずしも幸せではないドリンコート伯爵と貧しい育ちでも他人を幸せにするセドリックのお話「小公子」や、お金で他人の態度が大きく変貌する「小公女」など、お金にまつわる様々な現象を教えてくれるのは、物語の力です。

 もうひとつ、海外の児童文学を読んでいて、強く思うことがあります。
 それは、海外の児童文学では、子どもが大人相手に「交渉」したり「取引」したりする場面が非常に多いのです。(「エルマーのぼうけん」「小さなバイキングビッケ」など)

 日本人は仕事相手との会話で、どうしても「イエス」か「ノー」かになりがちです。だから、「ノー」と言ってしまうと角が立つので、我慢して「イエス」と言ってしまうことが多いのですが、海外の小説を読んでいると、じつは「イエス」と「ノー」とのあいだには、無限の選択肢があるのではないかと思うようになりました。

 条件をつける、条件を上げる、条件を下げる、途中まではイエスだけど途中からはノー、ノーだけど別の人を紹介する、ノーだけど時期が違えばイエス、イエスだけど今すぐならノー、などなど……

 そして、交渉してもその場で決定する必要もなく、また後日再交渉してもいい、なんて、日本の子どもは思いもよりません。けれど、海外の児童小説にはそういうシーンもたくさんあります。

 他にもある大きな違いは、「宝探しもの」の物語で、日本の物語はたいてい宝は手に入らず、「この冒険そのものが宝物なんだ」なんて話がほとんどですが、アメリカなどの話だと当然のように宝は手に入りますし、銀行に貯金されてきちんと管理される、と言う現実的な運用まで描かれています。(「トム・ソーヤーの冒険」「宝島」など)

 どちらが良い悪いという問題ではないんです。ただ、ここまでの差があり、グローバル時代になって、このような物語を読んで大人になった人たちが勤める海外の企業が日本で商売をするようになった時代に、「いまのままではいけないような気がする」と、ぼんやりと感じ始めるようになりました。

 「じゃあどうすればいいの」と言う問いに「これが正解です」とは提示できず申し訳ないのですが、ただ、「たくさんの本を読む」ことは、なんらかの助けになるはずです。

 この本は、「お金」と言う、大人でもとらえどころのない難しいものについて、詳しく、わかりやすく、そして冷静に書かれています。大人が読んでもわかりやすく、頭がスッキリして整理されるので、かなりおすすめです。

 (さらにすすんで、「商売の仕方」や「会社の作り方」については、アメリカの児童小説「レモネード戦争」や、日本の児童小説「ズッコケ株式会社」などに詳しく書かれていて、おすすめです)

 そのうえで、物語や絵や音楽などで、感受性や心の部分へのアプローチも不可欠でしょう。

 ほんとうに、大変な時代になりました。けれども、インターネットで気軽にたくさんの本に出会える時代にもなっています。
 これからの厳しい時代に、子どもたちが生き抜いてゆけるよう、本の力が味方になってくれるように祈っています。

繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)

 なかなか人に聞けない、教われない、「お金のしくみ」について、基本的なことが詳しく書かれています。すべてが書いてあるわけではないので、入門編のような本ですが、わかりやすく、すっきりとまとまっているのでおすすめです。
 ネガティブな書かれ方はしていません。すべて冷静です。
 ただ、逆に怖い部分はあまり書かれていないので、大人の解説も必要かもしれません。

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