【モンスター・ホテル】モンスター・ホテルにもクリスマスがやってきた!ハートフルモンスターストーリー【小学校低学年以上】

2020年11月25日

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モンスター・ホテルでクリスマス  柏葉幸子/作 高畠順/絵 小峰書店

とある町にある、廃ビル。それは、じつはモンスターのためのモンスター・ホテル。そんなモンスター・ホテルにも、クリスマスがやってきました。ほんとうなら、クリスマスなんて関係ないモンスターたちですが、ホテルの前で奇妙な行き倒れが……

この本のイメージ クリスマス☆☆☆☆☆ ほのぼの☆☆☆☆☆ 怖くないオカルト☆☆☆☆☆

モンスター・ホテルでクリスマス  柏葉幸子/作 高畠順/絵 小峰書店

モンスター・ホテルでクリスマス  柏葉幸子/作 高畠順/絵 小峰書店

 モンスター・ホテルシリーズのクリスマスのお話です。
 クリスマスを楽しみにしているモンスターたちもいるけれど、悪魔一族のデーモさんや、吸血鬼のドラキュラ男爵は十字架だらけの街がこわくて出てゆけません。ロビーで手持ちぶたさにたむろしているモンスターたちがいるなか、小悪魔たちがホテルの隣の公園で行き倒れている男の人を見つけます。

 この赤い服の男の人、「とどけるんじゃ、こんやじゅうにとどけるんじゃ」とうわごとを言い続けています。
 「宅配便さんかな?」と、モンスターたち。

 気のいいモンスターたちは、赤い服の男の人をホテルに担ぎ込みます。
 デーモさんの奥さんと狐のツネミさんが介抱し、気持ちが安心しないと病気が良くならないからと、奥さんはデーモさんに「あなたがかわりに荷物をとどけてあげなさいよ」と目を釣り上げて頼みます。

 デーモさん、男爵、透明人間のトオルさん、小悪魔たちは、龍のゴンさんの背中に乗って、プレゼントを運ぶ空の旅へ。
 無事に子どもたちにプレゼントを運び終え、子どもたちは大喜び。赤い服の人も無事に元気になり、そりに乗って帰って行きました。

 と、言うあらすじ。

 恒例のモンスターたちの人助けなのですが、今回も本当に気のいい人(?)たちです。
 人間の世界で、怖い怖いといわれてる存在が、みんな親切でやさしい存在として子どもたちのためにがんばってくれて、なんともいえずほのぼのします。最後は、サンタクロースもモンスター・ホテルのお客様になって、めでたしめでたし。

 そうか……サンタクロースはモンスターだったのか……

 クリスマスイブは文字通り聖なる夜なので、おばけや悪魔、妖怪や怪物などは、まったくお呼びじゃない夜です。でも、そんなモンスターたちが、協力して子どもたちのために幸せを届けるって、なんだか素敵じゃないですか。

 柏葉先生のモンスター・ホテルシリーズは、この「怖い」を「かわいい」に転換させるのがうまいのです。
 しかも、モンスターたちは、そんなかわいくって素敵な行為を「こっそり」行うので、人間は誰も気がつきません。それを楽しんでしまう、おせっかいで、いたずら好きなモンスターたちなのです。

 怪物たちが出てくる、かわいいファンタジーは、小さなお子様が本能的に怖がる「暗闇」や「おばけ」のようなものに対する「心の予防接種」の効果があります。

 夜にトイレに行くことや、夕暮れ時に外を歩くことなどを過剰にこわがらなくなるので、小さなときにこのようなファンタジーを読むことは、大人が楽しむ以上に意味があります。
 また、柏葉ファンタジーは、妖怪やモンスターたちのハートフルなストーリーによって「人はみかけで判断してはいけない」と言う大切なことも教えてくれます。

 どこの誰ともわからない人に、なんのためらいもなく助けの手を差し伸べられる気のいいモンスターたちの行動は、現代にはなかなか見られないもの。それだけに、なつかしいような、温かい気持ちになれるお話です。

 字がとても大きくて読みやすく、漢字にはふりがながふってありますので、絵本を卒業して長いお話を読み始めたお子さまに最適。読み聞かせにもおすすめです。

 もちろん、クリスマスプレゼントにも。
 とぼけたモンスターたちのクリスマスを、親子でお楽しみくださいね。

繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)

 ネガティブな要素はありません。とぼけた、かわいいオカルトファンタジーです。小学校低学年のお子様へのクリスマスプレゼントに最適。読みやすく、ほっこりと心がなごみます。どうぞ読み聞かせしてあげてくださいね。

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