【コーギビルのいちばん楽しい日】コーギーたちの村のクリスマス!ターシャ・テューダーのクリスマス絵本です。【4歳 5歳 6歳】

2021年5月24日

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コーギビルのいちばん楽しい日 ターシャ・テューダー/絵・文 食野雅子/訳 メディアファクトリー

もうすぐ、クリスマス。コーギーのブラウンさんの家も暖炉で部屋を暖めながらクリスマスの準備をはじめました。コーギーやうさぎ、ニワトリ、猫たちの住む、コーギビルのクリスマスシーズンのはじまりです。

この本のイメージ 動物ファンタジー☆☆☆☆☆ 古き良き☆☆☆☆☆ クリスマス☆☆☆☆☆

コーギビルのいちばん楽しい日 ターシャ・テューダー/絵・文 食野雅子/訳 メディアファクトリー

<ターシャ・テューダー>
ターシャ・テューダー(Tasha Tudor、1915年8月28日 – 2008年6月18日)はアメリカの絵本画家・挿絵画家・園芸家(ガーデナー)・人形作家。彼女の絵は「アメリカ人の心を表現する」絵と言われ愛されている。50歳代半ばよりバーモント州の小さな町のはずれで1800年代の農村の生活そのままの自給自足の一人暮らしを始める。彼女の住む広大な庭でのライフスタイルはいまなお多くの人々のあこがれである。

コーギビルのいちばん楽しい日 ターシャ・テューダー/絵・文 食野雅子/訳 メディアファクトリー

 スローライフのカリスマ、ターシャ・テューダーのクリスマス絵本です。
 ターシャ・テューダーは、アメリカのバーモント州に東京ドームくらいの広さの庭と19世紀風に立てられた自宅兼アトリエで暮らしながら絵本作家として活躍しました。亡くなる少し前まで仕事をしており、2008年に92歳でこの世を去っています。

 彼女のライフスタイルは、自然を愛する人々に影響を与え、いまなお多くの人々に愛されています。

 広大な庭に少数の家族と暮らしながら、創作と言うチャンネルで広い世界とも接点を持ち続けた彼女の生き方は、敏感で内向的な人に一つの解答を与えるものでした。世間と完全に断絶するでもなく、かといって騒がしい場に我慢して居続けるのでもなく。

 スローライフのシンボルのように言われることもあるターシャですが、けっしてベジタリアンだったわけではありません。自宅で飼っているヤギの乳絞りを日課とし、ミルクやバター、チーズを使った料理やお菓子も楽しんでいました。

 自然を愛していて自給自足に近い生活をしていると言うと、野菜と雑穀ばかりを食べ、オーガニックコットンの生成りのシンプルなシャツワンピースを着た味気ない生活をしていると思われそうですが、そうじゃないんです。

 ターシャのレシピブックも公開されていますが、大きな肉が入ったポトフや、ローストチキンなどのレシピもあります。
 お砂糖がしっかりと入った甘いケーキやクッキーも食べていましたし、一部の人々が「自然派」の人間に抱く偏見とは程遠い生活です。

 ターシャ・テューダーの生活は、美しい庭造りや、好きな動物たちとの生活、手づくりで楽しむ衣食住など、自分なりの楽しみを満喫するものばかりでした。

 とくに彼女の庭作りというのが、野生味あふれる美しさで、規格化されたところがひとつもないのです。四角い花壇や刈り込まれたトピアリーなどはいっさいなく、大量に植え込まれた球根や、木にクレマチスを絡ませ放題にするなど、植物たちを自由奔放に育てながら、楽園のような庭を作り上げました。

 そして、昔ながらのレトロな古着を集めたり昔風のドレスを自分で作ったりして、クラシックなおしゃれを楽しんでいたのです。くるぶしまでのスカートのワンピースと昔風のロングエプロンで、庭仕事もするし、ヤギやコーギーの世話もしました。
 雪の日のターシャの写真で彼女が着ている、赤頭巾ちゃんのような真っ赤なロングマントは白い雪に映えてほんとうにおしゃれ。

 ターシャは、おいしいものも食べたし、おしゃれもして、美しいものを愛して楽しく生きた人なのです。

 さて、今回ご紹介するのは、ターシャ・テューダーの本業のほうの絵本。
 ターシャのクリスマス絵本、「コーギビルのいちばん楽しい日」です。

 ターシャはコーギー犬をこよなく愛しました。「コーギビル」と言うのは、ターシャの創作したコーギーたちが暮らす村で、「ピーターラビット」のようにコーギーたちが二足歩行で服を着て生活しています。ほかには、うさぎやニワトリ、猫も住んでいます。

 ターシャは強烈な犬派なので、作品によっては猫が悪役になって出てくることがあるのです(「コーギビルの村まつり」)。これだけはいただけない。わたしは猫も大好きなんです。でも、この「コーギビルのいちばん楽しい日」では、猫も一緒に楽しく過ごしています

 アメリカの古いクリスマスの様子が、コーギーたちの生活とともに詳しく描かれて、日本人のわたしたちには異国情緒もあり、楽しく読むことが出来ます。

 12月6日の聖ニコラウス(サンタクロースの起源になった人)の日に食べるダンディー・ケーキなどには、わたしも読んでいて興味津々。検索したら、マーマレードとナッツが入ったスパイスケーキのようです。猫たちの大好物、ハッカのミルクセーキもおいしそう。

 全員で飾りつけた大きなクリスマスツリーと、ツリーを囲んで喜ぶ動物たちを見ると心から幸せな気分になります。

 小さいお子様のクリスマスプレゼントにはもちろん、大人の和みタイムにもおすすめ。お年寄りへのお見舞いやプレゼントにも最適です。もう、とにかくすべてのページがかわいいのです。

 晩年に描かれた絵本なので、若い頃とはちがい、線が弱弱しかったりして残念に思う方もいらっしゃるようですが、わたしはこれも「味」だと思って魅力に感じます。あたたかみがあるのです。

 表紙はクラシックな装丁が美しく、リビングに飾っても、インテリアとしてもおしゃれです。
 ぜひ、お手に取ってみてくださいね。

繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)

 ネガティブな要素はまったくありません。犬派にも、猫派にも、ウサギ派にもおすすめの、幸せクリスマス絵本です。動物はほとんどデフォルメされておらず、リアルなかわいらしさがありながら、二足歩行で服を着ているとぼけた魅力があり、なんとも愛らしい。ピーターラビットが好きなら、絶対に気に入るでしょう。

 小さなお子様から大人、そしてお年寄りまで。老若男女におすすめのクリスマス絵本です。

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