【たからもののあなた】母娘の愛情絵本。クリスマスプレゼントに。【4歳 5歳 6歳】

2020年12月31日

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たからもののあなた まつおりかこ/絵 文 岩崎書店

フウちゃんは、おかあさんが大好きです。今日は、幼稚園で「大好きな人を描きましょう」と言われ、おかあさんを描きました。おかあさんに絵をみてほしいフウちゃんですが、おかあさんは仕事で忙しくてなかなか帰ってきません。

この本のイメージ 母の愛☆☆☆☆☆ 子の愛☆☆☆☆☆ 自己肯定感☆☆☆☆☆

たからもののあなた まつおりかこ/絵 文 岩崎書店

まつおりかこ
1989年生まれ。東京在住。女子美術大学卒業
共働き家庭のため、子供の頃はひとつ上の姉と「鍵っ子」として過ごした。放課後なは叔母や近所の方、友人のお母さんたちに見守られ、のびのびと育つ。見る人の気持ちをあたたかくする絵を描く。(本書より引用)

たからもののあなた まつおりかこ/絵 文 岩崎書店

 本日は、クリスマスイブです。
 今年は、大変なことが続く1年でした。例年とはちがうクリスマスになった方も多いと思います。

 クリスマスどころじゃないくらいお忙しい方もいて、そういう方々のおかげでクリスマスをすごせているのだと考えると、ごくふつうのおうちクリスマスも、しみじみとありがたく感じます。
 もともと、クリスマスってそういうものなのかもしれませんね。

 もし、少しでもおうちで休む時間が取れるなら、お忙しい方も、お部屋にクリスマスっぽいものを飾ったり、コンビニスイーツを食べたりして、ほんの少しでもなごんでいただけたらなと思います。

 本日ご紹介するのは、絵本です。

 まつおりかこ先生の「たからもののあなた」。
 働くお母さんと、小さな女の子のハートフルストーリーです。

 こうさぎのフウちゃんは、おかあさんが大好き。朝おかあさんと一緒にようちえんに行き、おかあさんはお仕事に向かいます。
 ようちえんでは、子猫のミイちゃんと一緒に大好きなおかあさんの絵を描きました。

 ようちえんの帰りには、ミイちゃんの家に寄って、ミイちゃんのおかあさんのもてなしをうけます。
 そして、大好きなおかあさんがお迎えに来るかな、と思ったら、おばあちゃんでした。おかあさんはお仕事で忙しいのです。

 おうちでフウちゃんは、おばあちゃんと一緒にカレーを食べて、寝かしつけてもらいます。でも、フウちゃんはおかあさんに絵を見せるのだと言って、なかなか寝ません。
 ついに眠ってしまい、朝起きたら、おかあさんは夜遅く帰ってきてまだ眠っていました。

 おかあさんのために朝ごはんを用意してあげようとしたフウちゃんは……

 と言う、あらすじ。

 働くおかあさんと、おるすばんする女の子のお話です。

 むかしむかし、結婚した女性が働くことはとんでもないことのように言われた時代がありました。
 家業を手伝うならまだしも、外に働きに出るなんてことは「悪」だといわんばかりの時代があったのです。

 幼いころ「働く女性ってかっこいい。大人になったらずっと働きたいな」と言ったとき、母や祖母に「それは、旦那様が許してくだされば、その範囲でやればいいけれど、そうじゃなかったらそんなことはするべきじゃないよ。女には女の本分というものがあるのだからね」と懇々と諭された記憶があります。

 今、考えたらありえない話です。
 もちろん、女性が家の中から出られなかった時代は、その時代なりのよさもあります。
 優秀な女性が実力を発揮できることはいいことですが、男女ともにきりきり舞いで働かないと経済が回ってゆかないような忙しい時代になってしまったのも確か。

 急激に時代は変化しているし、それに伴って、この絵本のフウちゃんのような子は増えてゆくのでしょう。

 この本は、そんな子どもの心をすくいとってくれる絵本です。

 フウちゃんは、おかあさんが大好きな女の子。
 おかあさんがお仕事でいそがしいのはわかっているので、いつもニコニコしておかあさんを困らせるようなことはしません。
 お友達のミイちゃんの家で、ミイちゃんのおかあさんが子どもたちと一緒にたのしそうにしているのを見ても、焼きもちも焼かないし、仲良く楽しく遊びます。

 おばあちゃんと、笑いながらカレーも食べるし、おかあさんが夜遅く帰ってきたら、朝ごはんを作ってあげようともします。

 でも、そんなフウちゃんでも、我慢して頑張った末に失敗したときに、哀しみやくやしさが爆発してしまったのです。

 これって、牛乳こぼしたから悲しいんじゃないよね、絵が濡れたから泣いているんじゃないよね、ずっとずっと我慢していたからだよね。と言うのが、読者にはわかります。

 おかあさんは、それをわかってくれるでしょうか?

 だいじょうぶ、おかあさんはちゃんとわかっていました。
 そして、フウちゃんと同じように、おかあさんも、お仕事のあいだフウちゃんのことを考えていたことを知ったのです。

 このフウちゃんみたいな子が、今後しばらくは増えて行く時代になるでしょう。減るというのは難しい気がします。

 そして、深夜くたくたになるまで働いたおかあさんが、上手くお子様に気持ちを伝えられるのか、そんな時間がちゃんととれるのか、それはもはや能力ではなくて、運なのではないかという気がしてくるのです。

 そんなとき、この絵本があったら。
 言葉で伝えるのが難しいことでも、絵本の力が伝えてくれるかもしれません。

 日曜日などに、読み聞かせしてあげてほしい絵本です。けれど、もし、それすらできないくらいにお忙しい方は、そっとプレゼントされるのもいいかもしれません。

 素朴な可愛らしい絵で、フウちゃんの表情がどれも生き生きとしています。字は全部ひらがなで、小さなお子様でも、こつこつ頑張れば読めると思います。

 母子の愛がいっぱいに詰まった絵本です。フウちゃん母子の気持ちがわかる方は、クリスマスプレゼントにぜひどうぞ。

繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)

 お留守番している子どものための絵本です。ネガティブな要素はありません。お留守番が多いお子さまへのプレゼントにおすすめです。休日に読み聞かせするのにも。
 あたたかみがある、かわいらしい絵で、思わず心が和みます。クリスマスや誕生日など、特別なときのプレゼントに最適です。

母と子がテーマの絵本にはこんなのもあります

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