【テオのふしぎなクリスマス】遅くなったクリスマスプレゼントに。一人ぼっちの聖夜の不思議【小学校低学年以上】

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テオのふしぎなクリスマス キャサリン・ランデル/文 エミリー・サットン/絵 越智典子/訳 ゴブリン書房

テオの両親は仕事で忙しく、クリスマスイブにテオはひとりぼっち。ところが、家の段ボール箱に入っていた古いクリスマス飾りたちが、突然動き出したのです。テオは、この小さな彼らの願いごとをひとつひとつ叶えてあげます。これは、そんな不思議な聖夜の物語。

この本のイメージ ファンタジー☆☆☆☆☆ クリスマスイブのお留守番☆☆☆☆☆ 夢のようで夢じゃない☆☆☆☆

テオのふしぎなクリスマス キャサリン・ランデル/文 エミリー・サットン/絵 越智典子/訳 ゴブリン書房

<キャサリン・ランデル>
1987年、英国ケント州生まれ。子ども時代をジンバブエ、ブリュッセル、ロンドンで過ごす。現在、オックスフォード大学オール・ソウルズ・カレッジの研究員。2011年より作家活動をはじめ、2作目の「Rooftoppers」が英国やアイルランドで児童文学賞を受賞。2015年「Cartwheeling in Thunderstorms」で、ボストングローブ・ホーンブック賞を受賞する。(本書から引用)

テオのふしぎなクリスマス キャサリン・ランデル/文 エミリー・サットン/絵 越智典子/訳 ゴブリン書房

 メリークリスマス!

 素敵な本を発見しました。
 これは、お子様へのクリスマスプレゼントとしてより、クリスマスを家族一緒に過ごせなかったときに、あとからプレゼントするのに最適の本だと思い、今レビューを書いています。

 かなり文章にボリュームがある本で、絵本と言うよりも軽めの短編小説に近い本です。絵本を卒業してそろそろ「小説」に挑戦しようかな、というくらいのお子さまにおすすめ。ボリュームとしては「モンスター・ホテル」シリーズより多いと思います。

 あらすじは、
 テオは一人っ子。お父さんとお母さんはクリスマスイブでも仕事で忙しく、早い時間には帰れません。

 1人でさみしくツリーを飾りつけ、大人しくお留守番をしていました。
 そこに流れ星が流れ、テオは星にお願いしました。
 「だれか、いっしょにいてください。ひとりぼっちに、なりませんように」

 すると、古いダンボールから見つけた壊れかけのクリスマス飾りたち━コマドリ、天使、ブリキの兵隊、馬━が突然、動き出したのです。

 テオはこのクリスマス飾りたちのお願いを叶えてあげるべく、一緒に町を歩きます。コマドリはグッドイヤーさんから歌をならい、天使のためには鳥の羽を拾い、ブリキの兵隊のためには恋人を探し……

 テオの不思議なクリスマスイブはどうなったのでしょうか

 と言うお話。

 テオは翌朝目を覚ましますが、「すべて夢だった」という話ではなく、夜の間におきたことが朝になっても幸せな形で残っていました。お母さんとお父さんも家に帰ってきています。不思議が不思議として生きているお話でした。

 しみじみといいお話なのですが、よくよく読むと、この物語はクリスマス前に読んでも、クリスマスプレゼントとしてクリスマスに読んでも、あまりぴんと来ないお話なのです。
 どちらかと言うと、クリスマスが終わった後に、「一緒にいられなくてごめんね」とプレゼントするための絵本だな、と感じたので本日ご紹介します。

 今は、クリスマスどころじゃないご家庭や職場も多く、家族一緒にクリスマスをすごせないご家庭も多いと思います。クリスマスをお留守番で過ごすことになったお子様のための本があってもいいし、それがこんな豪華な絵本なら、それはすばらしいことだと思いました。

 かなりボリュームのある長いお話で、小学校低学年くらいの本好きなお子さまにおすすめです。クリスマスの後、冬休みにコツコツ読むのに最適です。挿絵はすべてフルカラーで、素朴なかわいらしい絵で、クリスマス飾りたちが表情豊かです。

 装丁は金の箔押しがされていて豪華ですし、デザインもおしゃれ。そこそこの分厚さの大型絵本で、読み応えがあります。
 あんまり値段の話はしたくないのですが、これが1500円なのは、かなりお得な感じ。

 お話の中で登場人物はすべて幸せになっていて、結末まで読むと心から幸せ気分になります。ほんとうにおすすめです。
 クリスマスが終わった後も、当分クリスマス気分で過ごせます。

繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)

 もし、お子様が人より繊細で感じやすいHSCで、クリスマスをお留守番することになったなら、これはおすすめの絵本です。楽しくあたたかで、幸せな気分をくれるストーリーです。ボリュームがあるので、何度も読み直すことができ、長く楽しめます。
 温かいお部屋で、お楽しみください。

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