【七ふくじんとおしょうがつ】僕の家に七福神がやってきた。かわいいお正月絵本。【4歳 5歳 6歳】
今日はお正月。ぼくは、朝からおせちとお雑煮を食べて、凧揚げをします。そうしたら、空から宝船が飛んで来て七福神がやってきたんだ。ぼくは、七福神と歳の神様とで、楽しいお正月をすごします……
この本のイメージ お正月行事の説明☆☆☆☆☆ 七福神☆☆☆☆☆ ファンタジー☆☆☆☆☆
七ふくじんとおしょうがつ 山末やすえ/作 伊藤美貴/絵 教育画劇
お正月の絵本です。調べてみたところ、かなりの人気絵本のようで、発送に2~3日かかるようです。大晦日と元日は欠品していたので、入荷したのでしょう。お年玉として絵本を用意するなら、お正月よりもっとずっと前に買っておかないといけないってことですね。 勉強になるなあ。(2021.1.3確認)
これは、お正月のある日、「ぼく」のところに七福神がたずねてくるファンタジーです。ぼくは、七福神と歳神さまと一緒に遊び、楽しいひと時をすごします。
そのお話のなかで、日本の伝統行事を詳しく説明する、と言うつくりになっているのです。
おせち料理を食べるシーンでは、それぞれのメニューの由来やこめられた願い、お年玉、初詣、凧揚げなど、日本のお正月ならではの行事が続きます。お話自体もほのぼのとしてかわいいのですが、最後まで読むと、日本のお正月の伝統行事と由来が学べると言う親切設計な絵本です。
七福神といえば、毘沙門天、恵比寿、寿老人、弁財天、布袋尊、福禄寿の七神ですが、毘沙門天と弁財天はインドの神様ヴァイシュラヴァナとサラスヴァティーが由来、福禄寿と寿老人は中国の神様由来、布袋尊は中国の高僧由来、恵比寿様は日本の古来の神様由来だそうです。この説明もちゃんと絵本に書いてあるので、ほんとうに詳しい。
しかし、外来の文化でも、それを内に取り込んで日本の文化にしてしまうのが日本の不思議な力。どんな由来があるにせよ、七福神はもうりっぱな日本の神様なのです。
宝船に乗った七福神はぼくのところに楽しげにやってきます。そうしているうちに、歳神さまも、門松の松のぎざぎざに惹かれてやってきてくれます。歳神様は無事、鏡餅にやどりました。
ぼくは神様たちと楽しく、歌ったりかるたをしたり、すごろくをしたりして遊びます。
門松や、鏡餅、お雑煮の説明もあり、ここでさまざまな豆知識を得ることができます。最後は、七福神様たちが空へ戻ってゆき、「また遊ぼうね」でめでたしめでたし。
すごくいい絵本です。
お年玉には間に合わないけれど、日本のお正月をちゃんと教えたいと言うご家庭は、この絵本はいいかもしれません。絵もお話もかわいいし、説明がとてもわかりやすい。
また、ストーリーはないけれど、日本の文化の説明なら、こちらの絵本もおすすめです。
1月の行事が詳しく書かれており、絵もわかりやすく、また日本各地のお正月のちがいなども書かれています。
今年のお正月は、あまり外に出られないお正月ですが、Youtubeで神社の動画を見てリモート初詣をしてみたり、家でお雑煮やぜんざいを楽しんでみたり、本を読んですごしましょう。
世界には楽しい本がたくさんあるので、時間をとってゆっくり本を読むのもおすすめです。
今年1年、ほんとうにお世話になりました。来年もよろしくおねがいします!
繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)
ネガティブな要素はありません。かわいいお正月絵本です。ストーリーを追いながら、日本の伝統行事を知ることが出来ます。お正月に読むのがいちばん良いですが、入手困難な場合は、後日の説明に使うのもいいでしょう。
ストーリーだけでなく、由来の説明がかなり詳しいので、小さなお子さまにはおすすめです
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