【10かいだての おひめさまの おしろ】女の子の夢がいっぱい詰まった絵本!かわいいものが大好きな子に【4歳 5歳】

2024年3月7日

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10かいだての おひめさまの おしろ  のはな はるか/絵 文 PHP研究所

あるところに、おひめさまにあこがれている おんなのこがいました。しずかなよるのこと。まくらもとに みたことのない てがみが おかれています。……不思議な招待状に導かれ、女の子はお城でお姫様になるためのレッスンをうけます。素敵なプリンセスになるために必要なことって何かな?

この本のイメージ かわいい☆☆☆☆☆ おしゃれ☆☆☆☆☆ プリンセスの心とは☆☆☆☆☆

10かいだての おひめさまの おしろ  のはな はるか/絵 文 PHP研究所

<のはな はるか 野花 遥>
1989年生まれ。東京藝術大学修士課程修了。主な絵本作品に『たくさんの たくさんの たくさんの ひつじ』『109ひきの どうぶつマラソン』(ひさかたチャイルド)『うさぎマンション』『ペンギンクルーズ』(くもん出版)『めいたんていワンムズ』(学研)など。

 

 かわいい絵本をご紹介。プリンセスにあこがれるすべての女の子のための絵本です!


 お姫様になることを夢見る女の子のところへ、ある日、不思議な招待状が届きます。

 「あなたを おしろのパーティーに
  ごしょうたいいたします
  すてきな おひめさまに なって おしろの
  いちばんうえまで いらしてください。」

 招待状のティアラが輝いて、気がつくと、お城が見える丘の上にいました。
 女の子は、招待状を持って、十階建てのお城へ。

 一階はお風呂でした。
 かわいいアヒルのメイドさんがいます。ここで女の子は、丁寧に身体を洗って、きれいにします。

 二階はドレスの部屋。
 猫のメイドさんが、たくさんのドレスを見せてくれます。女の子はリボンのドレスを選んで三階へ。

 三階は靴の部屋。
 いろんな靴の中からレースの靴を選んで四階へ。
 キツネのボーイさんがたくさんの靴を見せてくれます。女の子はレースの靴を選んで四階へ。

 四階は美容室。
 ウサギのメイドさんが、ヘアスタイルを整えてくれます。
 女の子はたくさんの髪形の中からエレガントヘアを選んで五階へ。

 五階はバッグの部屋。
 テリアのメイドさんがたくさんのハンドバッグをみせてくれます。
 女の子はパールのついたバッグにレースのハンカチを入れて六階へ。

 六階はティータイムの部屋。
 お茶とお菓子を楽しみながら、ポニーの先生からテーブルマナーを教えてもらいます。
 上品なお茶の飲み方、ナイフとフォークの使い方などをおぼえたら、七階へ。

 七階は、お作法の部屋。
 こじかの先生が、ごあいさつの仕方を教えてくれます。

 八階はダンスのお部屋。
 フラミンゴの先生がダンスを教えてくれます。
 でも、ダンスでいちばん大切なのはおもいやりの心。「どんなときも おもいやりを わすれずに」。

 九階はアクセサリーの部屋。
 コブタのメイドさんがティアラやネックレスなど、たくさんのアクセサリーをみせてくれます。

 「これであなたは りっぱな おひめさま」

 女の子は、お礼を言って、十階へ。

ここからネタバレ 平気な方だけクリック

 十階では、いままでのお部屋で女の子を助けてくれたメイドさんやボーイさんたちがみんな、彼女を待っていてくれました。
 王子様のすがたになったテディベアと、楽しくダンスをします。

 これは夢?それとも?
 でも、女の子は、ドレスやアクセサリーが無くても、いつまでもお姫さま。
 今夜学んだことを忘れなければね。

 と、いうお話。

 とにかく、絵がかわいい。それに、よくできてるんです。

 小さな子ってお風呂に入るのを嫌がる子もいますが、まず一階で「おひめさまになるならお風呂に入りましょう」と始まるので、これを読むと、ひとりでお風呂に入ってひとりで髪を洗ったりしたくなるかもしれません。
うまく誘導しています。

 それに、ほんわかした絵で、いろんなドレス、いろんな靴、いろんなアクセサリーが詳細に描かれているので、「今日はこれ」「この服にこの靴」など、選んだり想像したりする楽しさがあります。

 そのうえで、テーブルマナーやお行儀、丁寧なごあいさつ、思いやりの心についても書かれており、全部読んで十階まで行くと、確かにお姫さまになったような気持ちになるのです。

  「わたしはお姫さまなんだ」と思うことで、ひとりでお風呂に入ったり、服をや靴をきれいに整理したり、きちんと食事をしたり、丁寧なごあいさつを出来るようになったり、相手への思いやりを大切にするようになれるのです。

 とてもシンプルでかわいい絵本なのですが、
「おひめさまだから、かわいくてきれいなドレスを着てバーティーに行ける」のではなくて、「身だしなみがきちんとしていて、マナーやお行儀がしっかりとしていて、思いやりがある子だからおひめさまになりました」と言う、この展開が、いいんですよ。

 ふんわりやさしい、愛らしい絵ですが、小さな女の子の心にきらりと光るものを残してくれる絵本です。
 親子での読み聞かせも楽しそうですが、ひとりで読んでもだんぜん楽しい。ひとり遊びが好きな女の子にぴったり。

 おうち時間が多いお子様にはぜひ。プレゼントにもおすすめです。

繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)

 大人の和み絵本と言うよりは、完全に小さなお子様のための絵本です。
 ネガティブな要素はありません。かわいいものが大好きな、内向的な女の子に。
 「選ぶ」「組み合わせる」楽しさがあり、想像力をかきたてます。それだけでなく、お行儀やお作法、思いやりの心など、大切なことも教えてくれます。シンプルな絵本ですが、おすすめですよ。

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