【うちで過ごそう】児童書で経済を学ぶ!子どものための経済入門と物語おすすめセレクト【子どもと経済を学ぶ】
2022年から成人年齢が18歳に引き下げになり、一部の高校生はクレジットカードを持つこともできるようになります。今までは考えられなかったトラブルも起きうる時代になりました。
学校の勉強だけでなく、お金の勉強も必要なこの時代、わかりやすくお金のことを説明してくれる本をご紹介します。
子どもと経済を学ぶ 独断と偏見のおすすめ本セレクト
本日は、子どもが「お金」と「経済」のことを知るために、わかりやすく説明されている本や、物語をご紹介。大人でもなかなか説明が難しいこれらの概念を、やさしく教えてくれる良書ぱかりです。
子どもと経済を学ぶ おすすめ7位 レモンをお金にかえる法 "経済入門"の巻 ルイズ・アームストロング/文 ビル・バッソ/絵 佐和隆光/訳
レモンをレモネードにしてレモネードスタンドで販売する、そのビジネスをどんどん大きくしてゆくストーリー仕立てで「事業」を立ち上げてたたむまでを経済用語を交えて説明します。経済新聞で使われている経済用語がほとんど理解できるようになる、知育絵本です。
小学校低学年から読めます。ぜひ、読み聞かせで。
※「レモンをお金をかえる法」のレビューはこちら↓
子どもと経済を学ぶ おすすめ6位 10歳から知っておきたいお金の心得 大切なのは稼ぎ方・使い方・考え方 八木陽子/監修 えほんの杜
物語ではありませんが、お金の解説書としては、かなり詳しくて良質の書です。
お金の稼ぎ方、貯蓄、投資など、お金の取り扱い方について詳しく書かれています。ただ、当然ながらポジティブな側面しか書かれていないので、お金にまつわるトラブルなどは、物語の力で補完したほうがいいでしょう。
お金と言う概念を、わかりやすく教えるのにおすすめの本。
※「10歳から知っておきたいお金の心得」のレビューはこちら↓(あまりブックレビューになってません(汗))
子どもと経済を学ぶ おすすめ5位 あそんでまなぶ はじめてのおかねえほん 泉美智子/監修 イヌイマサノリ/絵 西東社
なんと128ページの「絵本」! 物語ではなく、「お金の解説書」です。「はじめての」とタイトルにあるとおり、小さなお子さまがおこずかいなどではじめてお金に触れる頃向けの絵本。全頁フルカラーで、パズルやクイズなどを交えて、楽しくお金のことを学びます。
「お金とは何なのか」から「お金の使い方」まで、かなり詳しく解説されており、5歳くらいから楽しく学べます。幼稚園~小学校低学年向け。
※「あそんでまなぶ はじめてのおかねえほん」のレビューはこちら↓
子どもと経済を学ぶ おすすめ4位 ビッケと空とぶバイキング船 ルーネル・ヨンソン/作 石渡利康/訳 評論社
「小さなバイキングビッケ」のシリーズの中の1冊。ビッケの敏腕セールスマンぶりがすごいのです。
営業マンの新人教育の教科書にしてもいいくらいの内容です。
でも、ビッケの、心優しく争いを好まない性格や、仲間のこと、家族のことを思いやる気持ちもちゃんと描かれています。
ビッケが知恵を使うのは、自分だけが得をするような、利己的な目的ではないところがきちんと書かれているので安心できます。これは、お金の使い方にも通じると思います。
※「ビッケと空とぶバイキング船」のレビューはこちら↓
子どもと経済を学ぶ おすすめ3位 ポーチとピース とうしについてかんがえるえほん くらはしたかゆき/ぶん ふゆはる/え プラチナ出版
お話の中には、「お金」や「投資」という言葉はひとつも出てきませんが、「概念」をわかりやすく教えてくれる絵本です。
かわいい絵でメルヘンチックに書いていますが、たいへんシビアな、大人向けの内容。内容がシビアすぎてちょっと心が殺伐としてしまうかもしれないので、これを読んだら、「クリスマスキャロル」や「モモ」も読んで情緒のバランスをとることをおすすめします。
それでも、これからの、難しい時代を生き抜く子どもたちには必要なんだろうなと感じる絵本です。
※ポーチとピースのレビューはこちら↓
子どもと経済を学ぶ おすすめ2位 レモネード戦争 ジャクリーヌ・デイヴィーズ/作 日当 陽子/訳 小栗 麗加/絵 フレーベル館
一時期、入手困難でしたが重版されたようです。ぜひお読みいただきたい良書。アメリカではシリーズになっているようです。
アメリカでは、子どもがレモネードを売ることでおこずかいを稼ぐことが許されています。
その「レモネード売り」のアルバイトをすることで、「商売すること」について、子どもたちが学ぶ課程を詳しく書いています。ほんとうに良い本です。必読。
※「レモネード戦争」のレビューはこちら↓
子どもと経済を学ぶ おすすめ1位 うわさのズッコケ株式会社 那須正幹/作 前川かずお/絵 こども文学館
堂々の第1位です。
株式会社とは何か、株とは何か、お金とは何か、これでもかと言うくらい、わかりやすく書かれている良書。しかも、物語として、面白い。
ハチベエ、ハカセ、モーちゃんの三人組が港でラーメンを売る商売をするお話です。商売のイロハから会社設立、株式会社の作り方から解散まで、楽しく、丁寧に描かれています。
それだけでなく、経済という概念から完全に離れて生きている、放浪画家さんも登場して、「お金とは何か」について、かなり掘り下げています。それなのに、児童小説としての面白さは変わらず。
ほんとうにおすすめなので、ぜひ読んでみてくださいね。
※「うわさのズッコケ株式会社」のレビューはこちら↓
「子どもはお金のことなんて考えなくていいのよ」とは言っていられない時代になってしまいました。
けれど、お金のことばかり考えていても、心が乾いてしまいます。児童文学は、お金のいいところ、悪いところを両方教えてくれます。児童書で「お金」を学んだら、児童書でお金を取り扱うときの「心」の栄養補給を。
「お金」を勉強したら 心の栄養補給の三冊
小公女 フランシス・ホジソン・バーネット/作 脇明子/訳 岩波少年文庫
主人公セーラの経済状態が極端に変動し、そのたびに周囲の態度がいちじるしく変化します。しかし、セーラはどんな状況でも自分自身であろうとします。
変わらない人たちと変わる人たちのあいだで、セーラは懸命に生きてゆきます。困難に立ち向かうセーラを通して、お金に翻弄される大人のすがたも描いています。
※「小公女」のレビューはこちら↓
クリスマス・キャロル ディケンズ/作 脇明子/訳 岩波少年文庫
お金を最優先にして生きてきたスクルージのもとに死んだ親友の魂が訪ねてきて、幻を見せます。三つの幻を通して、スクルージは、お金との付き合い方、人との付き合い方を考え直し、今まですごしたこともなかったクリスマスを過ごします。
お金との付き合い方、お金の使い方について考えさせられるお話。
※「クリスマスキャロル」のレビューはこちら↓
モモ ミヒャエル・エンデ/作 大島かおり/訳 岩波少年文庫
具体的にはお金の話ではありませんが、働くということ、自分の時間をどう使いどう生きるかについて、問いかける良書。何があってもあきらめないモモのすがたに心を打たれます。
心を静かにして読みたい本。
※「モモ」のレビューはこちら↓
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