【あなたは せかいのこども】あなたは祝福されて生まれてきた。自己肯定感を高める、愛あふれる美しい絵本【絵本】【3歳 4歳 5歳 】

2024年3月16日

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あなたは せかいのこども まつむらまいこ/作 絵  ほるぷ出版

あなたが うまれた よるのこと ひとつの ほしが まいおりて そっと ささやきました 「あなたのことを せかいじゅうが まっていたよ」 すべての命が世界に歓迎されて生まれてきたのです。赤ちゃんは世界の子どもだから。

この本のイメージ 生命への祝福☆☆☆☆☆ 命の喜び☆☆☆☆☆ 自己肯定感☆☆☆☆☆

あなたは せかいのこども まつむらまいこ/作 絵  ほるぷ出版

<まつむらまいこ>
松村真依子。1985年奈良生まれ。京都精華大学でヴィジュアルデザインを専攻。2009年ボローニャ国際絵本原画展入選、12年イルフ童画大賞入選。作品に「おやすみてんし」など。

 今、何かと話題の「自己肯定感」。
 このブログでは、定期的に自己肯定感を高める絵本をご紹介しています。

 高い自己肯定感は、幼児期に無条件に愛された記憶に裏打ちされています。小さな子どもって、むちゃくちゃをやらかしますからね。それでも愛されて、肯定されて、育ってゆくのが子ども。

 「かわいいから」「他人に自慢できるから」「いいつけをよく聞くから」「おりこうだから」「成績がいいから」「礼儀正しいから」「家のお手伝いをするから」好き(条件付肯定)、なのではなく、「あなただから」(絶対肯定)。

 この「あなただから」をしっかりと受け止めた子どもは、すくすく大きくなって、精神的に強い人になります。ゆるぎがないのです。

 しかし、これはなかなか難しいこと。怪獣みたいに小さい頃には間違っているときには、しからないといけません。しかし、「いいこと」をしたときにだけほめていると、「失敗したら嫌われてしまうのではないか」と怖がりになってしまうことも。

 本当は失敗したときや、なんでもないときにも、ほめるべきなのでしょうが、シャイな日本人には難しいものです。

 これって、インターネットでもそうですよね。間違いを指摘したり、批判するのは簡単だけど、いいと思ったことを素直に口に出したり、ほめたりするのって、日本人には難しいように思います。わたしは、いいと思ったらじゃんじゃん布教しますけどね!

 脱線しましたが、小さな子ども相手に、なんでもないときに、「あなたのいいところはここなのよ」なんて言うのは、難しいもの。だからといって、一日中「かわいい、かわいい」と連呼するのも親ばかみたいで恥ずかしい。
 そんな方も多いのではないでしょうか。

 そんなときに、絵本が助けてくれるのです。口に出して表現できないこと、説明するのが難しいことも絵本が手伝ってくれます。また、これが、疲れた大人の心にもじんわり効くのです。

 本日ご紹介するのは、まつむらまいこ先生の「あなたは せかいのこども」。2018年初版。

 赤ちゃんが生まれたとき、世界がどんなに喜んだかを伝えてくれる、ファンタジックで美しい絵本です。

 赤ちゃんが生まれたとき、三日月が喜んで、赤ちゃんとお母さんに夜空の毛布をかけてあげました。森の木や花や虫たちがたくさんのプレゼントをくれました。陽気な南風が鳥たちを誘い、そして、やがて太陽が昇ってきます。

 世界中があなたを待っていたのよ、あなたは世界の子ども。

 ……と、言う絵本です。

 パステルカラーで描かれた絵が、どのページも幻想的で美しく、ふんわりとした色彩の繊細なガラス細工のようです。

 いままで、「どんなに親があなたを愛しているか」と言うテーマの絵本をご紹介してきましたが、この絵本は、「赤ちゃんを産んだお母さんも含めて世界中が祝福していましたよ」、と言うお話です。

 親子の愛情を超えた、もっと大きな、「この世界そのもの」の愛があなたをこの世に送り出しました。月も、太陽も、森も、風も、すべてがあなたの誕生を喜んでいました。と言う、スケールの大きな愛の本です。

 赤ちゃんのときは、何も考えなくてすんだことも、成長するとだんだん悩みは増えてきます。早い子は小学生の頃から、遅くても大人になり社会で働くようになれば、「自分はこの世界に必要とされているのだろうか」と、一度は悩むはず。

 そんなときに、この絵本が助けてくれるかもしれません。
 どんな命も、この世界に歓迎されて生まれてきたのだ、と感じさせてくれます。

 生きていれば、理不尽なことや納得できないこともたくさんあります。
 悩める日々も、乗り越えてゆかねばならないかもしれないけれど、心が鋼鉄でできていない限り、傷つかないでいることはできません。

 でも、自分が生まれてきたとき、こんなふうに世界中が喜んでくれたのなら、また明日もがんばろうと言う気持ちになれます。

 小さなお子さまへの読み聞かせに。

 これからの生活に不安なお母さんにも夜空の毛布をかけてくれる三日月が優しい。お母さま自身の癒し本としても。そして、お誕生日プレゼントにも最適です。
もちろん、大人の和み絵本としても。

 淡いステンドグラスのような美しい絵本です。お一人時間に、または大切な人とともに、ぜひどうぞ。

繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)

 ネガティブな要素はありません。夢のように美しい絵本です。誕生の喜びにあふれ、どんな人も根源的に肯定する愛に満ちていますので、HSPHSCの方におすすめ。愛情のパワーを補給してマンタンに出来るでしょう。

 子どもから大人まで、元気を回復する絵本としておすすめです。胎教にもいいかも。
 お風呂上りなどに、ハーブティを飲みながら、ゆったり読んでくださいね。

 

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