【ちゃめひめさま】いたずらでおてんばなお姫様の楽しい日常。お城のおばけは……【ちゃめひめさまとおしろのおばけ】【小学校低学年以上】

2024年3月17日

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ちゃめひめさまとおしろのおばけ ちゃめひめさまシリーズ  たかどのほうこ/作 佐竹美保/絵 あかね書房

ちゃめひめさまのお城に、となりのとなりのお城からペピーノ王子と家来のペーターが遊びに来ました。いたずらなちゃめひめさまは、シーツをかぶってオバケのふりをして脅かします。驚いたペピーノ王子は……

この本のイメージ かわいい☆☆☆☆☆ いたずら☆☆☆☆☆ 倍返し☆☆☆☆☆

ちゃめひめさまとおしろのおばけ ちゃめひめさまシリーズ  たかどのほうこ/作 佐竹美保/絵 あかね書房

<たかどのほうこ>
高楼 方子(たかどの ほうこ、1955年~)は日本の作家。主に絵本、児童書の執筆を手がけている。北海道函館市出身、札幌市在住。東京女子大学文理学部日本文学科卒。

 おちゃめでかわいいお姫さま、ちゃめひめさまのシリーズ3巻目です。

 ちゃめひめさまのお城に、ペピーノ王子が家来のペーターと遊びに来ます。

 いたずらなちゃめひめさまは、おばけに化けて、王子たちを驚かせて大得意。
 怖がってしまったペピーノ王子は、ちゃめひめさまと共謀して、今度は驚かす側に回ります。
 驚かす相手は、しろひげじいやと料理番のおばさんです。

 かしこい小間使いのミミーと家来のペーターは、ふたりがだいたい何を考えているのか察しましたが、ふたりの命令をきいて、じいやとおばさんをおびき出しますが……

 と、言うのがあらすじ。

 お友達がお泊りに来たり、一緒におばけのおめんを作ったり、シーツをかぶって大人を驚かせたりと、小さな子どもの「あるある」がいっぱい。

 ちゃめひめさまって、子どもの「だったらいいな」が全部詰まってるんです。

 自分のおうちが大きなお城だったらいいな、かわいくておしゃれなお部屋ならいいな、かわいいドレスが着れたらいいな、でもドレスばかりだと窮屈だからドレス着てても外でどろんこ遊びできたらいいな、いたずらして大人を驚かせられたらいいな……
 そうそう、「お友だちが王子様ならいいな」もありますね。あんまりかっこよくない王子だけど。

 自由すぎるちゃめひめさまが、つむじ風のように駆け巡ります。

 佐竹美保先生の挿絵が、カラーと白黒とりまぜて、すべてのページに入っているのですが、佐竹先生の画風のなかでも、かなり漫画よりで表情豊か。

 いたずらなペピーノ王子も、青くなったり、赤くなったり、驚いたり笑ったりと、忙しいのです。

 ちゃめひめさまの顔が、決して一般的な「かわいい」角度じゃないんですよね。いつも、得意げにそりかえっていたり、びっくりして目がまん丸になっていたりと、おすまししたかわいらしい顔がありません。

 でも、そこがとても愛らしい。とにかく、すべてのページでちゃめひめさまの顔が「思いっきりあそぼうね!」と言ってるのです。

 「おもいっきり遊ぶ」のは、小さな子どもの一番大切な仕事です。

 読むと、心がぐーんとのびをして、ぐんぐん広がってゆく気持ちになる絵本です。内向的な女の子におすすめですが、ペピーノ王子やペーターもいいキャラなので、男の子も楽しく読めるでしょう。

 字が大きく、ひらがなとカタカナだけで書かれているので、小学校低学年から。読みやすいお話なので、一気に読めます。読み聞かせにもおすすめです。

 この本はシリーズの3巻目ですが、お話としては独立しているので、どの巻から読んでもだいじょうぶ。これから暑なる季節ですし、おばけごっこにはぴったり。読み聞かせにも楽しい絵本なので、ぜひ、親子で読んでみてくださいね。

繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)

 ネガティブな要素はありません。
 おちゃめでかわいいお姫様の、いたずら物語です。ちゃめひめさまは、よく食べて、よく遊び、よく寝る子どもです。内向的で、大人しいお子さまにおすすめです。元気をわけてもらえるでしょう。

 

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