【ちいさなあなたへ】自己肯定感を高める! 母から子へのメッセージ絵本。誕生日プレゼントにも【4歳 5歳 6歳】

2024年3月17日

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ちいさなあなたへ  アリスン・マギー/文 ピーター・レイノルズ/絵 なかがわちひろ/訳 主婦の友社

ちいさな赤ちゃんが生まれてきたとき、お母さんはどんな想いを抱いたのでしょうか。2007年にアメリカで出版されてから、愛されるロングセラー。母が子どもの一生を想像し、愛を送る、愛いっぱいの絵本です。

この本のイメージ 誕生のよろこび☆☆☆☆☆ 母の愛☆☆☆☆☆ 人生とは☆☆☆☆☆

ちいさなあなたへ  アリスン・マギー/文 ピーター・レイノルズ/絵 なかがわちひろ/訳 主婦の友社

<アリスン・マギー>
児童書作家。“Rainlight”でミネソタ・ブック・アワード受賞、“Shadow Baby”でピューリッツアー賞にノミネートされるなど、高い評価をえた作品を発表しつづけている。メトロポリタン州立大学で創作を教えている。ミネソタ州在住

<ピーター・レイノルズ>
絵本作家、イラストレーター。「てん」、「ジュディ・モード」シリーズのイラストなど作品多数。米国マサチューセッツ州在住 

<なかがわちひろ>
創作絵本や海外絵本の翻訳など、児童書のさまざまな分野で活躍。「天使のかいかた」「まほろ姫とブッキラ山の大テング」など。

 今、話題の「自己肯定感」。
 このサイトでは、定期的に、自己肯定感を高める絵本をご紹介しています。

 自己肯定感とは、自分自身を欠点も含めてまるっとまるごと受け入れることです。
 それは、幼児期に保護者から欠点も含めて、すべてを受け入れられ、愛された体験から育まれる、「心の安全領域」のこと。

 「おりこうだから」「かわいいから」「親のお手伝いをするから」「成績がいいから」「スポーツで一番をとったから」「近所に自慢できるから」好き(条件付肯定)ではなく「あなただから」(絶対肯定)。

 なぜ、条件付肯定がいけないかと言うと、条件付の肯定だけで育ってしまうと、成長した後に「一番じゃなければ愛されないかもしれない」「成績か落ちたら愛されないかもしれない」「かわいくなくなったら愛されないかもしれない」と、無意識が愛された条件にしばられて生きづらくなってしまうから。

 失敗しても、みっともなくても、へんてこでも「自分は自分なんだ」と自分を肯定するベースになるのが、幼児期の絶対肯定された経験なのです。

 この、「絶対肯定された自分」と「肯定してくれた親」がいた記憶が、「心の安全領域」として、その後の人生を守ります。人生には辛く悲しいこともたくさんありますが、その時に、人は無意識にこの「心の安全領域」に戻ってゆき、そこで心を癒し元気を取り戻して現実に戻ってきます。

 そこには、小さい頃の記憶のお母さんやお父さんなど、「母なるもの」「父なるもの」がいて、それは現実世界の親がいてもいなくても、親と遠く離れていても、喧嘩別れしても、死別しても、変わらぬものとして存在し続けるのです。それが、「自己肯定感」のベースになります。

 しかし、これがシャイな日本人には難しい。なんでもないときに「生まれてきてくれてありがとう」とか「そのままでもOK」とか言えればいいのでしょうが、そんなことは親ばかみたいでなかなかできない、いいことをしたときに褒め、いけないことをしたときに𠮟る、育児はそれでせいいっぱいというものではないでしょうか。

 そんなときに、力になってくれるのが絵本です。
 言いにくいことや、照れくさいことも、絵本が手伝ってくれます。繰り返し繰り返し読み聞かせをすれば、お母さんの声で頭に入ります。それが、大人になったときに人生を支えるのです。

 これは、そんな自己肯定感を高める絵本です。

 原題はSome Day. 原書初版は2007年。日本語版初版は2008年というロングセラー。

 ママが小さなわが子を見つめながら、彼女の一生に思いをはせる、わが子へのメッセージ絵本で、2007年にアメリカで出版されたさい、NYタイムズやamazon.comの児童書ランキングで「ハリー・ポッター」を押しのけて1位となった伝説の名作絵本。

 お話というものはなくて、ただ最初から最後まで、お母さんが小さなわが子の寝顔を見ながら、生まれたばかりのとき、小さかったころを思い出し、そして、その後の人生に思いをはせて祈る、祈りの言葉に満ちた絵本なのです。

 生まれたばかりのあかちゃんが、ママに愛されて育ち、いつか家を出て独り立ちし、人生の様々な悩みや苦しみ、哀しみを味わい、そして、喜びや幸せも知って、やがて大人になり、子供を育て、銀色の髪になるまでを、ママが想像します。

 そして、どんなときも、ママは子どもの幸せを祈っていると言う、全ページに母の愛が満ちています。

 作者のアリスン・マギーさんは、この絵本を書くにあたり、「ほのぐらい もりへ さまよいこむことも あるかもしれない」「かなしい しらせに みみを ふさぎたくなる ひも あるだろう」(引用)と言う、哀しみや苦しみを描いたページをいれることを、出版社から反対されたこともあるそうです。
 しかし、「このページは絶対に必要なのだ」と主張して、いれてもらったらしいのですが、このページが多くの人々の共感を呼びました。

 このページがあることで、この絵本は、大人の心の支えにもなる本になりました。

 ほのぼのとした絵と、愛いっぱいの文章でつづられる、名作です。
 お誕生日のプレゼントはもちろん、母の日に親子で読む本としても、そして、がんばりすぎて疲れた大人の、心の栄養補給にもおすすめです。

 わたしは、児童書や絵本を、大人の心の栄養補給と癒しに、おすすめしています。

 この本は、疲れた心にイマジナリーな母性を供給し、大人になってからでも「心の安全領域」を自力で作り上げるお手伝いをしてくれる絵本でもあります。「わたしの心に安全領域なんてないよ!」と言う方も、どうぞ、今まで頑張ってきた自分へのごほうび絵本、なごみ絵本として、お手元に置いてくださいね。

 高齢のお母さんへのプレゼントや、女の子の出産祝いにもぴったり。いい本なので、かぶっても問題なし!
ぼろぼろになるまで読んだり、リビングに飾ったりと、ずっと一緒にいてくださいね。

繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)

 おすすめします。HSCのお子様へのプレゼントに最適。また、HSPの方の、大人のなごみ絵本としてもおすすめです。誰かへのプレゼントにも、自分へのプレゼントにも。
 小さなお子様がいらっしゃるなら、毎日読み聞かせしてあげてくださいね。大人なら、週末のお風呂上りなどに、ハーブティーを飲みながらゆっくりページをめくるのがおすすめです。

 

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