【ルルとララ】たなばたに、ぷるんとおいしいしらたまデザート! 小さな女の子に大人気のクッキングファンタジー【小学校低学年以上】

2024年3月17日

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ルルとララのしらたまデザート あんびるやすこ 岩崎書店

今日は七夕。ルルとララたちの村では、「ほしまつり」と言うお祭りがあり、世界を旅する「ねこサーカス」が村に帰ってくるのでした。ねこサーカスのスターチャップと、飼い猫のマロンはとってもなかよし。ルルとララは二匹の猫のために、とびっきりのデザートを作ります。

この本のイメージ 七夕☆☆☆☆☆ 白玉レシピ☆☆☆☆☆ ねこのラブストーリー☆☆☆☆☆

ルルとララのしらたまデザート あんびるやすこ 岩崎書店

<あんびるやすこ> 群馬県生まれ。東海大学文学部日本文学科卒業。テレビアニメーションの美術設定を担当。作品に「だっこちゃんどこ?」「まじょのまほうやさん」「こじまのもり」シリーズなど。 

 あんびるやすこ先生のかわいいクッキングファンタジー、「ルルとララ」シリーズ。今回は七夕をテーマにした、しらたまデザート編です。

 ストーリーは……

 今日は七夕。ルルとララは、ちょっと和風の、アレンジ浴衣でおしゃれをしています。動物たちの世界でも、七夕の時期には「ほしまつり」と言うお祭りがあって、ふだんはあちこちで生活している動物たちが、なつかしいふるさとの村に戻ってくるのでした。

 とくに、この時期は、世界十羽旅している「ねこサーカス」が戻ってきます。ねこサーカスのスターねこ、チャップと飼い猫のマロンはとっても仲良し。でも、マロンには病弱な飼い主がいて、ねこサーカスに入ることはできません。

 「ほしまつり」のときだけに会える、チャップとマロンのために、ルルとララは特別なデザートを作ってあげることにしました……

 と、いうのがあらすじ。

 このシリーズは、楽しいファンタジーストーリーのあいまに、実際に作れるお菓子のレシピがはさまれ、読みながらお菓子の作り方を知ることができるという、クッキングファンタジーです。

 ルルとララのレシピのすごいところは、徹底して火を使わないところ。すべてのお菓子を電子レンジで作ります。でも、お子様の年齢が上がって、慣れてきたら、電子レンジ加熱のところをガスにすればいいでしょうし、キッチンでの危険を自分で調節できるのもいいですね。

 それに、毎回、ルルとララのコスチュームが可愛く、それも楽しみの一つ。女の子が真似して着てみたい服ばかりなのです。

 もちろん、お話も面白い。毎回、森の動物たちの困りごとをルルとララがお菓子の力で解決するストーリーなのですが、ちゃんとテーマがあり、キャラクターは成長します。
 森の動物や登場人物たちはみんないいやつばかりで悪者がいません。ラストはお菓子の力でみんなが笑顔になると言う、面白さ、楽しさ、知育、情操教育と何拍子も揃った絵本なのです。

 今回のテーマは「しらたまデザート」。しらたまに様々なソースをかけたり、カラフルに色をつけたり。暑い季節にぴったりの、ひんやりぷるんとしたデザートです。

 今日は七夕ですから、夕食のあとに、よーく冷やした、甘い白玉デザートなんていいですね。フルーツをたくさん入れて、シロップにつけておくと、味がしみておいしそう。それにつくるのも簡単です。

 かわいくて楽しい、クッキングファンタジーです。
 白玉が作れるようになれば、アレンジでいろんな和菓子も作れそう。あまり外出しないほうがいい時期ですから、おうちで楽しくお菓子つくりしてみてはいかがでしょう。そうそう、豆知識ですが、白玉をつくるときに水ではなくて豆腐でこねると、時間を置いても固くならない白玉が作れますよ! お試しあれ!

繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)

 ネガティブな要素はありません。可愛らしく、楽しいクッキングファンタジーです。
 レシピとストーリーがうまく融合しており、レシピは本格的で、手順がイラストつきで細かく説明されているのでわかりやすく、かつ、とても簡単です。しかも、火を使わないレシピばかりなので、とても安心。それなのに、本格的なのです。
 ストーリーも面白く、挿絵もかわいいので、小さな女の子におすすめです。

 

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