【せきらんうんのいっしょう】夏の雲の一生をわかりやすく。夏休みにぴったりの絵本です。【子どもから大人まで】

2024年3月17日

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せきらんうんのいっしょう 荒木健太郎/作 小沢かな/絵 ジャムハウス

ある夏の日、あたたかく、しめった空気の「だんきくん」は、目的もなく、ひまをもてあましていました。そんな彼のところへクールで重い性格の「れいきくん」がやってきて、だんきくんを持ち上げました。「おまえ、マジすごいわ」

この本のイメージ 知育☆☆☆☆☆ 雲への愛☆☆☆☆☆ 絵がかわいい☆☆☆☆☆

せきらんうんのいっしょう 荒木健太郎/作 小沢かな/絵 ジャムハウス

<荒木健太郎>
荒木 健太郎(あらき けんたろう、1984年11月30日~ )は、日本の気象学者。雲研究者。専門は雲科学・気象学。現在、気象庁気象研究所研究官、三重大学大学院生物資源学研究科協力研究員、防災科学技術研究所客員研究員。

<小沢かな>
漫画家/イラストレーター。
2015年?18年に自身が学生時代に在籍していた「航空部」の経験をもとにした漫画「ブルーサーマル -青凪大学体育会航空部-」を「月刊コミック@バンチ」(新潮社)で連載(全5巻)。主な作品に「野々宮月子はいつも眠い」 (講談社/Kissコミックス)、気象絵本『せきらんうんのいっしょう』『ろっかのきせつ』(ジャムハウス/イラスト担当)など。
現在、「BLUE MOMENT」COMIC BRIDGE (KADOKAWA)を連載中。

 夏にぴったりの絵本をご紹介。

 映画「天気の子」にもご本人役で出演され、現在はNHK朝ドラの監修もされている気象学者の荒木健太郎先生の「せきらんうんのいっしょう」です。

 あの夏の雲、積乱雲をキャラクターにして生まれてから雨になりまた雲にかえるまでを、わかりやすく、ストーリー仕立てで描いています。これ、ほんとうにかわいくて、わかりやすいんです。

 さて、今回はこの本をすすめてくれた、例の、自然大好きプログラマーからもコメントをいただいていますよ。

【せきらんうんのいっしょう】
夏の空の風物詩、積乱雲の一生を描いた絵本です。

『ある夏の日、あたたかくしめった空気の「だんきくん」がひまをもてあましていました』からはじまるストーリー。

積乱雲とはいっても、空に突然あの入道雲が生まれるわけではありません。
最初は、暖気。そう、「だんきくん」が暇を持て余し、ぼんやりと空をふらついているところから、です。そのなまけものの「だんきくん」が「れいきくん」と出会い、「せきうん」「ゆうだいせきうん」、そして「せきらうんうん」へと、高く、大きく成長していきます。

全編かわいらしい絵でつづられていますが、絵だけでなくとてもわかりやすく、そして感動的なストーリーでまとめられています。

空に浮かぶ雲たちの役割りや気象の仕組みも知れる、教育的な絵本でもあります。
お勧めです。

 おお、ありがとうございました!

 積乱雲のなかで、てっぺんがひらたくひろがっていない、モコモコしたものを日本では「入道雲」と言いますが、これを見かけると「夏!」って感じがしますよね。

 わたしは、小さい頃から入道雲を見ると、なんだか元気になって、不思議とやる気も出てきたものです。じっさいに大気中でも「れいきくん」が「だんきくん」を元気付けていたとは(?)思いませんでした。

 現代では大自然のことをなかなか身近に感じる機会がなくなりましたが、空模様がわかるようになると、災害から身を守れる確率が上がるようです。これは、現代人だからこそ身につけたほうがいい知識なのかもしれません。

 この絵本を読むと雲の中で何が起きているのかがよくわかり、次に何がおきるのかも理解しやすくなりますね。小さなお子様が、「雲」と言う身近なものに興味を持つきっかけにはぴったりだと思います。

 こういうふうに見ると、大自然も人間も同じで、若いものが何かをなそうとする時に年長者が手を貸し、そして成長して、だんだん衰えると今度はまた自分が若者を助ける、と言う循環がなりたっているようです。と言うか、人間の自然の一部なので、あたりまえと言えばあたりまえなのですが。

 「気象」は、「地理」と同様、日本ではあまり学校で教えません。が、大人になって「知っておけばよかったな」と思う知識のひとつ。この絵本は、「天気」と言う身近な現象を、かわいい絵とストーリーで親しみやすく、わかりやすく伝えることで、小さなお子様の「気象」への興味の入り口になってくれます。

 また、大人が読んでもためになり、そして、和みます。夏の空をみるたびに、雲のことを「今日もがんばってるな」とかわいく思えてきます。そして「自分もがんばろう」とも。

 今年の夏は、いろいろと大変な夏ですが、雲だってがんばっています。
 夏の空を見上げて、今日もがんばりましょう。

繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)

 ネガティブな要素はありません。なんだか元気が出てくる、そしてかわいくてためになる絵本です。知育要素もあるので、親子で楽しむのにおすすめです。

 この絵本を読むと、空を見上げるのが楽しくなります。

 

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