【まじょのナニーさん】家政婦さんは魔女。なんでもできるスーパーレディがやってきた!【まほうでおせわいたします】【小学校低学年以上】

2022年7月22日

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まじょのナニーさん まほうでおせわいたします  藤真知子/作 はっとりななみ/絵 ポプラ社

せっかくの夏休みなのに、ママは入院中。パパはお仕事、おじいちゃんとおばあちゃんは海外旅行中。そんなレミのもとに、なんでもできるスーパー家政婦さんがやってきた。それは、魔法が使える、不思議なナニーさん……

まじょのナニーさん まほうでおせわいたします  藤真知子/作 はっとりななみ/絵 ポプラ社

<藤真知子>
東京女子大学卒業。「まじょ子どんな子ふしぎな子」でデビュー。以後、「まじょ子シリーズ」は、幼年童話のファンタジーシリーズとして人気を博し、ついに60巻で完結。ほかにも「わたしのママは魔女シリーズ」(全50巻)など、作品多数。

<はっとりななみ>
武蔵野音楽大学卒業。その後東京デザイン専門学校でグラフィックデザインを学び、製紙メーカーデザイン部を経て、イラストレーターに。絵本の挿絵やグリーティングカードほか、さまざまな媒体にイラストレーションを提供している

まじょのナニーさん まほうでおせわいたします  藤真知子/作 はっとりななみ/絵 ポプラ社

 もうすぐハロウィンなので、魔法や魔女の物語を重点的にご紹介中。本日は、「まじょ子シリーズ」でおなじみ、藤真知子先生のシリーズ「まじょのナニーさん」です

 わたしは、一時期身体を壊し、本をまったく読めなくなったこと(原因不明)をきっかけに、リハビリとして児童小説や童話を読み始めました。今は、問題なく本を読めるようになりましたが、そんなことがなければ児童書の魅力と出会わなかったと思います。

ひょんなことからのめりこんだ児童書の世界。読めば読むほど奥深い。そんなわたしがまたひとり、新しい作家さんを知りました。それが、藤真知子先生です。

 藤真知子先生は、児童書の世界のスーパースター。デビュー作「まじょ子どんな子ふしぎな子」は1985年に出版されてからそのままシリーズ化し、2018年に60巻で堂々完結しました。そのほかにも「わたしのママは魔女シリーズ」も長く愛され、50巻で完結しています。

 この「まじょのナニーさん」シリーズは、藤先生の現行シリーズ。
 「まじょのナニーさん まほうでおせわいたします」の初版は2016年です。

 ストーリーは……

 せっかくの夏休み、レミのママが入院してしまいました。パパはお仕事で大忙し、おじいちゃんおばあちゃんは海外旅行中です。

 そんなレミのもとに、やってきたのがナニーさん。家事全般、そしてレミちゃんの宿題だって面倒見れる、スーパー家政婦さんです。

 最初は、知らないうちに決まったことに大反発のレミちゃんですが、ナニーさんの不思議な魔法に興味津々。

 ナニーさんの魔法は、レミちゃんのために1日1回、ナニーさん自身のために1日1回。でも、その魔法といったら、部屋の中に象を出現させたり、「三匹のこぶた」の絵本の中に入ったり、願いを叶えに天の川に行ったりと、なんでもござれ。

 レミちゃんのどんな悩みも、「おまかせください」と解決してくれる、頼もしいナニーさんなのです。

 ……と、いうのがあらすじ。

 メアリー・ポピンズみたいなお話ですね! キリリとした、かっこいいワーキングウーマン、ナニーさん。でも、ナニーさんのほうが、メアリー・ポピンズよりかなり優しい雰囲気です。

 メアリーは、子どもたちに対してそうとう厳しいし、ときにはかなり怖かったですからね。不敵に鼻で笑ったりして。あの辛口のところが魅力でもあるのですが。

 ナニーさんは、辛口と言うより、キリっとしている感じ。困ったときには絶対に助けてくれるし、美人でやさしくて素敵な家政婦さんです。

 このシリーズは一話完結で、ナニーさんがいろんなおうちに行って、いろんな子どものお世話をするシリーズみたいです。なので、レミちゃんとは、いったんはお別れ。でも、またどこかで再会することはあるようです。

 ナニーさんが何者なのか、そしてどうして家政婦さんをしているのか、ナニーさんの正体は謎のままです。シリーズがすすむうちに、そういったお話の大きな流れも見えてくるのかもしれません。先が楽しみなシリーズです。

 字はかなり大きくて、小学校あがりたてくらいが対象年齢です。
 (「なんでも魔女商会」より字が大きくて、「モンスター・ホテル」と同じくらいです)

 けれども、物語はかなり凝っていて、ナニーさんのいろんな魔法を見ることが出来て大満足の読み応え。

 「まじょ子シリーズ」と「わたしのママは魔女シリーズ」もこの機会に読みまして、いずれ、どちらかをご紹介しようとは思うのですが、藤先生の描く世界は、魔法のシーンがかわいくてそしてすごくおしゃれなんです。

 おどろおどろしさはみじんもなく、夢いっぱいにキラキラして、女の子のあこがれがたっぷり詰まっています。
 まじょ子ちゃんの屈託のない、やんちゃな魔法は愛らしく、魔女のママのドジな魔法はたまらなくキュート。そして、ナニーさんの魔法は、スマートでかっこよく、そして頼もしい。

 こんなにいくつも魔女の物語を書いているのに、全部テイストが違って、全部が魅力的。

 カラフルなマカロンのような、口の中でぱちぱちはじけるキャンディーのような、甘くて不思議で楽しいファンタジーです。はっとりななみ先生のかわいい表紙と挿絵も、イメージにぴったりです。

 親子で読み聞かせも楽しいでしょうし、お留守番している女の子の話でもあるので、おうちでひとりで過ごすことの多いお子様へのプレゼントにも。
 「かぎばあさん」がどちらかと言うと男の子向けなら、ナニーさんは女の子向けです。

 本の中のナニーさんが一緒にお留守番してくれると思ったら、こんなに心強いことはありません。
 大人が読んでも、癒される、ナニーさんの物語、絵本を卒業したばかりのお子様の、おうち時間にぜひどうぞ。

※この本は電子書籍があります

繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)

 ネガティブな要素はありません。明るく、かわいらしいファンタジーです。レミちゃんの悩みや困りごとが、等身大の小さな子どもらしく、それを解決してくれるナニーさんは頼もしい子どもの味方です。

 内向的でお留守番の多い女の子に、おすすめの物語です。おうちで一人ですごさなければならない時間が多いときに、プレゼントしてあげてください。

 読後は、あんこたっぷりきなこをふりかけた、おいしいお餅が食べたくなるかも。熱い緑茶と一緒に、リラックス。

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