【ゆきがふるまえに】のうさぎの女の子のはじめてのおつかい。ちゃんとできるかな?カラフルでかわいい絵本【4歳 5歳 6歳】

2024年3月19日

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ゆきがふるまえに かじりみな子/作 偕成社

ラッタ、ラッタ、ラビッタ、ラッタ。ラビッタちゃんは、山でくらす、うさぎの女の子です。今日は、おかあさんに頼まれて、ひとりで街におつかいにやってきました。はじめてのおつかいにドキドキ。寄り道せずに、ちゃんと、用事をすませられるかな? 

この本のイメージ はじめてのおつかい☆☆☆☆☆ うさぎかわいい☆☆☆☆☆ 美しい絵☆☆☆☆☆

ゆきがふるまえに かじりみな子/作 偕成社

<かじりみな子>
1976年、兵庫県姫路市生まれ。武蔵野美術大学油絵学科卒業。学生時代はサイクリング部に所属し、自転車三昧の日々をおくる。卒業後「あとさき塾」にて絵本作りを学び、娘の成長をきっかけに本格的に創作をはじめる。さし絵に「ドリーム・アドベンチャー~ピラミッドの迷宮へ~」がある。絵本は本作がはじめて。現在、東京都小平市にて夫と二人の娘とともに、山あり谷ありの毎日をおくっている。

ゆきがふるまえに かじりみな子/作 偕成社

 

 <冒頭の近況トークです。レビューのみ読みたい方はスクロールしてね>
 この季節になりますと、ブログ主が時々、スケートの話をするのをお許しください。
 ほとんどのスポーツがオフシーズンに入るなか、フィギュアスケートがオンシーズンになりました。

 先日のグランプリシリーズ、スケートカナダは、怪我や病で苦しんでいた選手が不死鳥のような華麗な復活を魅せてくれた試合で、たくさんの元気をもらいました。

 山本草太選手……ほんとうにすばらしかったです。まさに不死鳥。山本選手がグランプリシリーズのリンクに立っているだけで、熱いのものがこみ上げてきた方も多いのではないでしょうか。様々な苦難を乗り越えた人しかかもし出せない、気迫に満ちたオーラは、山本選手だけの武器になると思います。

 そして、病から回復した三原舞依選手、すばらしかった! 三原選手は、不死鳥というより精霊か何かのようでした。なんでしょう、この天使感! 三原選手が滑っただけで空気が浄化されるような、巫女の舞のような。唯一無二の空気感は健在です。かつて松岡修造さんから「シンデレラガッツ」と命名された、演技後のひかえめなガッツポーズも愛らしかった!

 田中刑事選手は悔しい結果だと思いますが、長身を生かしたダイナミックな表現力は田中選手ならでは。ステップが華麗で大好きです。漫画やアニメの曲で滑ってくれるのもうれしい。いつか、「仮面ライダーフォーゼ」で滑ってくださいませ。(どさくさにまぎれて勝手な要望を……)

 樋口選手、トリプルアクセルがすばらしかった!パワフルで、かっこいいジャンプでした。河辺選手も、トリプルアクセルでの鮮烈デビュー、おめでとうございます。今後の活躍がすごく楽しみです。

 男子はネイサン・チェン選手が大復活し、「ネイサン事件です」(織田信成氏鉄板ギャグ)と言いたくなる本来の実力を発揮、さすがの結果でございました。

 そして……驚愕のロシア女子。わかっていても、顎が外れそうになります。女帝リーザ様が「これでもくらえ!」とトリプルアクセル二発を含めた高難度セクシープログラムを繰り出してくるまでは、受けとめられたのですが、噂のワリエワ様には、たまげました……
 ワリエワ様が両手を上げて鉛筆みたいにすっとんでゆくのを見たときに、「これ、違う競技では」とつぶやいてしまいました。両手上げてクワド。両手上げてトリプルアクセル。もはや、人間ではない。宇宙人。二つ名は「絶望」。さもありなん。おそロシア。(後日、ワリエワ選手にドーピング陽性反応が。いったいどうなるの……2022.02.15追記)

 ロシア女子が異次元の扉を開けてしまった、女子フィギュアスケート。これからどうなってしまうのかしら。宇宙大戦争に参加する日本人はいるのでしょうか。気になります。

 と、こんなわけで(どんなわけだよ)、本日は、雪の季節を控えて、冬支度する野うさぎちゃんのファンタジック絵本をご紹介します。(前置きがどうでもいい上に、長すぎる)

 本当に、すみません。わたし、好きなことを語ると昔から暑苦しい」と言われてきたのです……。コンプレックスなので、治そうと努力しているのですが……  とにかく、本題に入ります!

 <今日の本題>(ブックレビューだけお読みになりたい方はここからお読みください)

 はじめて一人でおつかいに行ったのは何歳のときですか?


 自宅周囲の環境や治安によって、ちがうと思うのですが、だいたい4歳~6歳くらいではないでしょうか。

 でも、ひとりで出かけて用事をすませて戻ってくると言うのは、子どもにとっては一大ミッションです。ちゃんとできるか、どきどき。だけど、一人で大切な用事を任されてお出かけすると言うのは、すっごく大人になった気分だし、不安や心細さだけでなく、うきうきとした気持ちもあります。

 これは、のうさぎのラビッタちゃんの、はじめてのおつかいのおはなし。

 ストーリーは……

 もうすぐ雪の季節。
 うさぎのラビッタちゃんは、雪が降る前の冬支度のお使いを頼まれます。

 街へ行って、じいじとばあばへの小包をお届けもの屋に持ってゆく。毛糸やさんで家族みんなの毛糸を選ぶ。本屋さんで好きな本を選ぶ。うさぎたちのお金はにんじんです。

 街の地図と、お守りの笛、そして、にんじん10本を持って、レッツゴー!

 ラッタ、ラッタ、ラビッタ、ラッタ。
 ラビッタちゃんは、ちゃんとおつかい、できるかな?

 ……と、いうのがあらすじ。

 うさぎさんたちが二足歩行で生活する、動物ファンタジーです。絵は、リアルとディフォルメのちょうど中間くらい。「ピーターラビット」の系譜ですが、「ピーターラビット」よりは目が大きくてかわいらしい。また、背景が細密で、秋の山の風景や、ヨーロッパ調の街の様子が美しく描かれています。

 街では、鹿やヤギ、フクロウ、ひつじ、ニワトリ、たぬきなど、いろんな動物たちが人間のように暮らしています。ちょっと笑ったのは、馬がお洋服を着て人力車のように車を引いている絵。おかしいのだけど、かわいくもあるのです。

 にぎやかな街に来て、びっくりすることだらけのラビッタちゃんですが、がんばっておつかいをこなそうとしているのが立派です。

 小さな子が読むと、思わず応援したくなるお話なだけでなく、ひとりでお使いに行くときの心得書のような、知育の側面もあり、様々な楽しみ方ができます。

 また、二足歩行している様々な動物たちを探して、「これはパンダさんだね」「これは犬さんだね」「これはひつじさんだね」と確認するのも楽しそう。隅々まで心をこめて描かれている、あたたかみのあるイラストは、見ているだけで癒されます。

 ファンタジックなストーリーを楽しみ、絵の美しさを楽しみ、絵の中の様々な仕掛けを楽しみ、そして、一人でお使いに行くときの心得を学ぶ……

 一粒で二度おいしいどころか、何度でも楽しめる、かわいくて頼もしい絵本です。どうぞ、読み聞かせしてあげてくださいね。クラシックな絵とラビッタちゃんの愛らしさの相乗効果で、大人のなごみ本としてもおすすめ。

 寒い季節、あたたかいお部屋で、濃く濃く淹れたミルクティーをお供に、ゆったり読むのがぴったりの絵本です。
 子どもから大人まで、おうち時間にぜひどうぞ。

繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)

 ネガティブな要素はまったくありません。
 はじめてのお使いを描いた、ほのぼの動物ファンタジーです。ラビッタちゃんの仕草が幼児と小動物のいいとこどりで、とても可愛らしい。読んでいるだけでなごむ絵本です。

 そろそろ一人でのお出かけをおぼえなければならない時期の心得書としても、純粋なファンタジー絵本としても、うれしい絵本。読み聞かせに。

 絵が細密でかわいらしく、画集と言ってもいい完成度なので、大人の和み本としてもおすすめです。

 読後は、濃くいれたあたたかいミルクティーと、にんじんケーキでティータイムを。

 

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