【華麗なる探偵アリス&ペンギン】鏡の世界で変身する美少女名探偵の、ナンセンス・ファンタジック・ミステリー第2巻【ワンダー・チェンジ!】【小学校中学年以上】

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華麗なる探偵アリス&ペンギン ワンダー・チェンジ!   南房秀久/作 あるや/絵 小学館ジュニア文庫

彼女の名は夕星アリス。ひょんなことからペンギンの探偵社に居候することになりました。賢いけれど考えるのが遅いアリスは、鏡の世界で名探偵に変身し、事件を解決するのです…… シリーズ第2巻!

この本のイメージ 不思議の国のアリスのオマージュ☆☆☆☆☆ 謎解き☆☆☆☆☆ ナンセンスファンタジー☆☆☆☆☆

華麗なる探偵アリス&ペンギン ワンダー・チェンジ!   南房秀久/作 あるや/絵 小学館ジュニア文庫

<南房秀久>
南房秀久(なんぼう ひでひさ)。
ライトノベル及び児童文学を中心に書く日本の小説家。東京都在住の蟹座生まれ。

華麗なる探偵アリス&ペンギン ワンダー・チェンジ!   南房秀久/作 あるや/絵 小学館ジュニア文庫

 小学館ジュニア文庫の人気シリーズ「華麗なる探偵アリス&ペンギン」のご紹介。愛称はアリペン。第2巻初版は2014年です。現在、17巻まで刊行中。

 それぞれの巻でお話は完結していますが、最初を読まないと世界設定や基本的な事情がわからないので、まずは第1巻から世読みください。

 第1巻のレビューはこちら

 金髪でみどりの目の美少女アリスは、イギリス人のママと日本人のパパのあいだに生まれた女の子。ママは亡くなっており、冒険家のパパとふたりで旅をしながら暮らしていたけど、パパの都合で日本で暮らすことになりました。

 彼女が預けられたのは「ペンギン探偵社」。所長はP.P.ジュニアと言う、しゃべるペンギンです。

 パパからの預かり物といって、P.P.ジュニアから渡された不思議な指輪。この指輪を使うと、アリスは鏡の世界に入り、そこで、名探偵「アリス・リドル」に変身、難事件をズバッと解決するのです。

 今回のお話は……

 ファイルナンバー0 ホワイト・ラビットの追跡
 ファイルナンバー1 8つの七不思議
 ファイルナンバー2 三匹の子ブタ

 の、三本です。

 この物語、ゆる~い雰囲気にもかかわらず「不思議の国のアリス」のわりと真面目なオマージュなので、「アリス」のなかの設定やキャラクターが、続々登場します。

 今回登場した新キャラは、鏡の世界の仕立て屋さんハンプティ・ダンプティ、時間と時計にこだわる白兎計太くん、ハリウッドスターで超セレブな赤妃リリカちゃん。
 ハンプティ・ダンプティはそのものずばり、そして、計太くんは時計をもった白兎、リリカちゃんは赤の女王ですね。

 また、おとぎ話のキャラクターも登場するので、今回は三匹の子ブタから、三人の豚さん三兄弟、屯田ポーク、カツ、ローストが登場。これがまた、何の説明もなく、しゃべって二足歩行するブタです。
 まあ、ペンギンがしゃべって生活してるので、ブタがしゃべってても問題ない世界なのでしょうけども。

 おっとり内気なアリスちゃんは、本当はとても賢い子。けれども、考える速度が遅いので、いつも反応が遅れてしまいます。そのアリスちゃんが「鏡の世界」に入るとそこでは時間が止まっているので、ゆっくり考えをまとめることが出来ます。
 「鏡の世界」でじっくり答を出したアリスちゃんは、名探偵「アリス・リドル」に変身、現実の世界に戻って、難事件をズバッと解決する(古い)というわけです。

 事件そのものは、とんでもな事件があったり、ちゃんとした謎解きがあったり。
 この、ナンセンスファンタジーと、ミステリーのさじ加減が絶妙で、お見事という感じ。

 リリカちゃんは、典型的なわがままお嬢様なのですが、これが「赤の女王」のオマージュだと思えば、原作よりかはずっとずっと愛らしいしチャーミングです。ただの傍若無人な女の子じゃなくて、P.P.ジュニアをぷにぷに愛でるかわいげもある。

 なんとなくわかってきたのですが、「不思議の国のアリス」の登場人物たちが、おとぎ話のキャラクターたちの引き起こす事件を解決する物語……なのかな?

 まだ2巻までしか読んでいないのでわかりませんが、ドラマ「ワンス・アポンア・タイム」の児童書ミステリー版と言う感じですね。

 文章は、漫画やアニメーションのシナリオのようにテンポよく、すべての漢字に振り仮名が振ってあるので、とても読みやすくなっています。小学校中学年からの本ですが、賢い子なら低学年からでも大丈夫。

 絵がとてもかわいらしいので女の子向けですが、ナンセンスファンタジーとしても純粋に面白いので、男の子でも楽しめると思います。かなり原作「不思議の国のアリス」のオマージュが強いので、並行して原作を読むと、より楽しめるでしょう。

 ファンタジーやミステリー、童話への興味の扉も開いてくれる「アリス&ペンギン」、長い物語の読み始め、小説の入門編として、おすすめです。

繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)

 ネガティブな要素はありません。楽しくゆかいな、ナンセンス・ファンタジック・ミステリーです。ナンセンスファンタジーとしても、ミステリーとしても面白く、このふたつが上手く融合しています。
 漫画のシナリオふうの文体なので、小さなお子さまの小説読みはじめにおすすめです。

 主人公のアリスが頻繁にかわいい衣装に着替えてくれて、それをあるや先生がかわいい挿絵にしてくれるので、女の子は楽しいと思います。

 読後は、作中のP.P.ジュニアとアリスのように、ブラックチェリー・タルトとダージリンティーでティータイムを。

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