【ベッドのなかはきょうりゅうのくに】ベッドの中をもぐって行くとそこは恐竜の国!おやすみ前の不思議な大冒険。読み聞かせにおすすめの絵本【4歳 5歳 6歳】

2024年3月21日

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ベッドのなかはきょうりゅうのくに  まつおかたつひで/作 童心社


おやすみ前、ベッドのなかにもぐったら……それは、不思議な恐竜の世界。おかあさんにはぐれたランベオサウルスの子どもに出会い…… さあ、猫のミーコとぼくとの、恐竜の世界の大冒険のはじまりだ!

この本のイメージ ファンタジー☆☆☆☆☆ 恐竜大図鑑☆☆☆☆☆ おやすみ前に☆☆☆☆☆

ベッドのなかはきょうりゅうのくに  まつおかたつひで/作 童心社 

<まつおかたつひで>
1944年、新潟県生まれ。自然科学、生物のイラストレーター、絵本作家として活躍中。「すばらしい世界の自然」(大日本図書)で厚生省児童福祉文化賞、「熱帯探検図鑑」(偕成社)で絵本にっぽん賞、「ジャングル」(岩崎書店)で厚生省児童福祉文化賞と科学読物賞、「里山百年図鑑」(小学館)で小学館児童出版文化賞を受賞。主な作品に「ぴょーん」(ポプラ社)など多数。

 初読です。初版は2020年7月。

 わたしは、自分の癒しのためにも、たまに絵本を読んだりするのですが、それだとどうしても「かわいい、女の子のための本」に偏ってしまいます。いかんいかん、男の子のための本、または男の子でも女の子でも楽しめる本もご紹介しなくては!と思い、本日はこれ。(いや、かわいいものやドレスや花が好きな男の子がいてもいいと思うんですけどね)

 お話は……

 「ぼく」はいつも、おやすみ前にはおかあさんに絵本を読んでもらうんだけど、赤ちゃんが泣き出したのでおかあさんは途中で行ってしまいました。

 つまらないぼくは、猫のミーコとおふとんにもぐって遊んでいたら、不思議な恐竜の世界に迷い込んでしまったのです。

 そこで出会ったのは、肉食恐竜ティラノサウルスに追われている、草食恐竜ランベオサウルスのこども。
 ベオと一緒に、お母さんを探しにゆくと、いろんな恐竜たちに出会います。アラモサウルス、プテラノドン、パラサウロロフス……パラサウロロフスに乗って、湖を渡り、ベオとお母さんは無事再会。

 そんなとき、火山が爆発して、ほらあなに逃げ込み、逃げて逃げて……いつしかおふとんのなかにもどってきました!

 ……と、いうのがあらすじ。

 恐竜とは、中生代(約2億5217万年前から約6600万年前)に地球上で繁栄した巨大生物です。

 わたしが子どもの頃は、空前の「怪獣」ブームで、男の子はみんな怪獣や恐竜が大好きでした。今は、それほどではないのかもしれません。でも、男の子って、ポケモンもそうですけど、常に「モンスター」が好きなんじゃないかと思います。

 恐竜は、太古の昔とは言え、実在したんですから、「現実のモンスター」って、想像するとわくわくしてしまうんでしょうね。これは、そんな恐竜たちがオールスターキャストで登場する絵本です。

 「おしいれのぼうけん」や、「かいじゅうたちのいるところ」を思い出させるストーリーですが、これらふたつがいたずらをした男の子が「おしおき」されている間の夢であるのに対し、このお話の男の子「ぼく」は、下の子が生まれたばかりでかまってもらえないさみしさで、おふとんにもぐってしまった間の空想の世界。(いや、本当に布団の中で時空を超えた可能性も微レ存)

 おかあさんが赤ちゃんに夢中で(しょうがないことなのですが)さみしい時なのに、母親とはぐれたランベオサウルスの子どもを助けてあげる「ぼく」は優しい子です。

 まつおか先生のやさしい筆致とやわらかい色使いで、恐竜たちが詳細に描かれているのも魅力。ディフォルメがないのに、怖くなくてかわいいのです。表紙裏と裏表紙裏は、恐竜図鑑になっており、また、登場するページ数も書かれていると言う親切設計。

 お話を読みながら、「これはなんと言う恐竜かな」と、確かめることが出来るのです!

 ストーリーを楽しみながら、恐竜にも詳しくなると言う、一粒で二度おいしい(古いよ)絵本です。「ぼく」が終始優しくて、楽しそうなのがかわいい。そして、付き合いのいい、飼い猫ミーコも、いつだってついてくるのがいい。

 おやすみ前の読み聞かせに、おすすめの絵本です。もちろん、恐竜の名前を調べたり、確認したりと一人遊びも楽しめます。ひらがなとカタカナだけで書かれているので、50音が読めれば、コツコツひとりで読みきれます。

 モンスターや怪獣、恐竜が大好きなお子さまなら、男の子でも、女の子でも、おすすめの絵本です。

繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)

 ネガティブな要素はありません。モンスターや怪獣、恐竜が大好きなお子さまなら、男の子でも女の子でも。おやすみ前のやみ聞かせにおすすめの絵本です。

 また、恐竜の絵が詳細に、でもかわいく描かれているので、図鑑的な楽しみもあります。図鑑好きのお子さまにストーリーを楽しんでもらうなら、ぜひこれを。

 

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