【算数と国語を同時に伸ばすパズル】考える力、試行錯誤する力を育てるおもしろドリル。大人の脳トレにも【知育】【問題集】【小学校低学年以上】

算数のテストの中には、読解力を必要とするものがあります。読解力をつけるには、たくさん本を読むのが近道ですが、それ以外には方法はないの?と言う方には、こういうドリルがあります。これ、大人の脳トレにもいいですね……
この本のイメージ 算数の能力☆☆☆☆☆ 読解力☆☆☆☆☆ 子どもから大人まで☆☆☆☆☆
算数と国語を同時に伸ばすパズル 入門編 宮本哲也(「宮本算数教室」主宰)/著 小学館
このブログでは、子どもが勉強を楽しくなるような本を定期的にご紹介しています。現代の子どもは1日の時間のかなりの部分を学校と、その勉強ですごしますから、それが楽しくないと人生がかなり辛いものになってしまいます。
能力をのばすためには努力が必要ですが、それがただの難行苦行になってしまうと、長い年月は耐えられません。でも「努力する=楽しい」になれば、毎日はもっと充実したものになるはず。
そんなわけで、本日は、実験的にちょっと変わったものをご紹介。(案件ではありません)
ネットで偶然見つけ、興味を持ってみてみたところ、「最近はこんな面白いものがあるのか……」と思ったしだい。
テレビなどにも取り上げられ、すでに超有名な塾の問題集のようです。(この塾については詳しくないので、本当に申し訳ないのですが、今回はドリルのレビューのみ)
なぜ面白いと思ったかと言うと、子どもの知育だけでなく、大人の脳トレにもいけそう、と思ったから。これ、高齢者にもいいんじゃないかしら。
ちょっとした「なぞなぞ」や、推理小説を楽しむような問題集なのです。
と、いうわけで、本日は、こういうのが大好きな知人のプログラマーに登場してもらいましょう。
では、どうぞ!
突然ですが別の本の話から。
私の敬愛する数学者の吉田 武先生が書かれた一般(中学生以上)向けの数学の学習本『虚数の情緒』は、最初の章をまるまる「国語」の話題に費やしています。
吉田先生曰く『読み、書き、そろばん』の順で教えるべきである。そもそも国語の文で書かれた問題文を読み解くことができなければ算数の問題が正解できるわけがない、と。
(別の本の話題を続けてしまうと)
最近では新井 紀子先生の『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』等でも、国語=言葉の意味をそもそも理解できない子供たちが増えてきていることを問題にしています。
日本の小学校では「読み、書き」は当然できるハズ。という大前提ではじまってしまっている気がしますが、近年はどうもそのあたりが崩れてきてしまっているのかもしれません。
でも、その点をしっかりと教えてくれる教材がなかなかない……
と、いうわけで本書です。
『算数と国語を同時に伸ばすパズル』というタイトル通り、算数(+論理)と国語をパズル形式で学べます。
入門編では小学校低学年用なので、算数の計算はせいぜい一桁の数の足し算引き算ぐらいしかでてきませんし、だれだれが何をやった。という時の対象(ウサギ、イヌ、ライオン、リンゴ、バナナ等)は絵でも描かれていて、「国語」の単語としての理解がおぼつかない子供でも入門できるよう工夫されています。
単語を図(アイコン)で見て把握して、国語として理解し、それをつかって論理の整合性や矛盾、方向、順番といったロジカルな思考を学んでいけるわけです。
すこしづつ難しくなるパズルは、前半はまあ楽勝でも後半は大人でもちょっと頭の体操になるかも?
文章問題だけでなく、簡単な数独パズルも入っています。
国語・算数はもちろん、論理パズルにもなじんでもらえそうな本です。お子様と一緒に頭をひねりながら読んでも楽しいかもしれません。
ありがとうございました!
これねえ、大人が読んでも面白いんですよ。
わたしは、一時期体調を崩して、様々なことに調子が出なかった頃、長い文章を読むこともしんどかったので、毎日数独をやっていた時期があります。体調が悪いときって、クヨクヨしがちだし、悩み事があると映像を見ていても、ドラマや映画の内容が頭に入ってこなくなるので、パズルなんかのほうが楽な時があるんですよね。
こういったパズルは、ゲームみたいに楽しいだけでなく、悩み事があるときにも、そして、お年寄りの脳トレにもいいんじゃないかしら。
わたし自身、読んでいて楽しかった! 前半のクイズも、文章で書いてあると大人なら簡単に解けるのですが、ホームパーティーなどで口頭でのクイズにすれば、このままでも盛り上がると思います。
若い頃、わたしの友だちに、「悩み事があるときは、テトリスをするとスカッとする」って言う人がいたんですけども、バズルって、解けたときの爽快感が頭を解毒してくれることがありますよね。
テストのための勉強はつまらないけれど、「わからないことを知る」ためだったり「謎を解く」ためだったりする勉強って、楽しいと思うのです。
何も手につかないときや、長い文章が読めないとき、アニメーションや映画を見ていても、いまいち乗り切れないような、そんなとき、シンプルなパズルやクイズが心を助けてくれることもあるかもしれません。
親子で解いてみるのも楽しいかもですよ。
繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)
もしかしたら、HSPやHSCの方が、悲しいことやつらいことで頭がパンパンになっているときには、こういうものがいいかもしれません。
悩めるHSCのお子さまが、ストーリーのある娯楽を楽しめなくなったときなど、試してみてはいかがでしょうか。もちろん、純粋に成績を上げるためにも効果があるのだと思います。
大人の脳トレにもおすすめなので、プレゼントやお見舞いにもいいかもしれません。
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