【アーロ】子どもから大人まで、どんなに眠れない夜もぐっすり眠れる!おやすみ前の、魔法の読み聞かせ用絵本【ねむれないライオン】【子どもから大人まで】

2024年3月28日

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ライオンのアーロはもうぐったり。なにをしてもねむれません。そんなとき、フクロウが不思議な歌を歌ってくれるのでした……。ねむれない夜、不思議と眠ってしまうような仕掛けが隠されている魔法の睡眠導入絵本。

アーロ ねむれないライオン  キャサリン・レイナー/作 橋本あゆみ/訳  化学同人 

この本のイメージ 睡眠導入☆☆☆☆☆ 絵が美しい☆☆☆☆☆ マインドフルネス瞑想☆☆☆☆☆

アーロ ねむれないライオン  キャサリン・レイナー/作 橋本あゆみ/訳  化学同人 

<キャサリン・レイナー>
エディンバラ・カレッジ・オブ・アートでイラストレーションを学ぶ。エディンバラの街をすっかり気に入り、家族とたくさんの動物たちとくらしている。
「オーガスタスのたび」(アールアイシー出版)で、2006 年ブックトラスト絵本新人賞受賞。これまでに、権威あるケイト・グリーナウェイ賞の最終候補として、本作を含め5 度選出された。
その他の絵本作品に、2009 年に同賞を受賞した「Harris Finds His Feet」(Little Tiger Press)などがある。

<橋本あゆみ>
1995 年千葉県生まれ。
訳書に「夜のふたりの魂」(河出書房新社)、「クジラが歩いていたころ 動物たちのおどろくべき進化の旅」、「すてきで偉大な女性たちが地球を守った」、「サボテンにハグなんてしない」(ともに化学同人)などがある。
歌うことと、ピアノを弾くことが好き。

 美しい絵本です。原題は、ARLO The lion who could’nt sleep.イギリスでの初版は2020年。日本版は2022年初版です。

 お話は……

 ライオンのアーロはどうしてもねむれなくて困っていました。昼は暑すぎ、夜は寒すぎ、家族たちは一緒に寝ているともぞもぞ動いて落ち着きません。

 へとへとになったアーロが夜、うろついていると、フクロウに出会います。
 フクロウは、不思議な歌を歌ってくれ、それを聞きながらアーロはねむってしまいました。

 翌日、アーロはフクロウに出会います。今度はフクロウが眠れなくなってしまったのです。今度はアーロがフクロウに教わった歌を歌ってあげます。

 ぐっすり眠ったアーロとフクロウが目を覚ますと、今度はライオンの家族たちが眠れなくなっていました。
 アーロとフクロウは、ふたりであの歌を歌ってあげます。
 ……そして、みんな眠ってしまいました……

 ……と、言うのがあらすじ。

 お話の中に、眠くなるような仕掛けが隠されています。

 フクロウの歌は睡眠導入を促すように書かれており、身体をほぐす→深呼吸する→瞑想する のように段階を追って眠りを誘うようになっています。

 瞑想、と言うと日本ではうさんくさいイメージがあります。

 座禅や瞑想は本来は優れた日本の文化だったのが海外に輸出、評価されたものでしたが、不幸にして日本ではあまりよろしくない団体が悪用したりしたこともあり、誤解されてもきました。

 しかし、瞑想は自分の家で一人で気楽に出来る精神安定の方法です。

 とくに特定の組織や団体に属さなくても、やり方さえわかれば自宅で一人で簡単に出来るものなので、このライオンのアーロみたいに疲れすぎて眠れないときなど、試してみるのもいいでしょう。

 フクロウの歌は、単なる詩ではなく、読んでいるだけで自然と身体がリラックスして、精神が安定し瞑想状態に入れるように作られています。

 おやすみ前の読み聞かせに最適であるのはもちろん、寝る前の大人の和み本としてもおすすめ。

 キャサリン・レイナー先生の絵が美しく、ひろびろとしたアフリカのサバンナを想像するだけでも、心が穏やかになってきます。

 字はひらがなとカタカナだけで書かれており、50音が読めればどなたでも読めますが、これは読み聞かせがほんとうにおすすめ。フクロウの歌もリズムがよく、催眠的な効果があるため、お忙しい保護者の方は、朗読して録音しておくと、いざと言うときに役立つと思います。

 お子様に聞かせてもいいし、おそらく、ご自分で聞いても効果があるでしょう。

 おやすみ絵本としては以前、「おちばのねどこでおやすみなさい」「はくぶつかんのよる」などをおすすめしてきました。また瞑想絵本としては「こわくなったらやってみて!」もご紹介しています。

 しかし、「アーロ ねむれないライオン」は、おやすみ絵本と瞑想絵本の両方の要素をあわせもつところがスバラシイ。
 それに、瞑想導入の「フクロウの歌」は、物語の中に上手く溶け込んでいるため、「さあ、これから瞑想しますよ」と言う感じではなく、物語を読んでいるうちにシームレスに瞑想導入へと移行してゆく構成なのも見事です。

 絵もリアルなのに愛嬌があって美しく、全方位に隙がない。

 「うちの子、ぜんぜん眠ってくれない」と言う保護者のみなさま、そして、ストレスいっぱいで眠れない、がんばる大人のみなさまにおすすめの絵本です。

 プレゼントにもおすすめですよ。

繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)

 ネガティブな要素はまったくありません。絵は美しいし、文章はリズミカルで読んでいるとだんだん心身ともに落ち着いて眠くなってきます。

 子どもから大人まで、眠れぬ夜に悩み、ぐっすり眠りたい人におすすめの絵本です。
 くたくたに疲れた日の夜、いつもより入浴剤をたっぷりめに入れたお風呂に入って、ハーブティーを飲みながら読んでみましょう。幸せ気分で眠れることまちがいなしです。

 

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