【ケイティのふしぎ美術館】博物館でのふしぎ体験。面白くてためになる、ファンタジー絵本。ケイティ、恐竜時代へ?!【ケイティときょうりゅう博物館】【4歳 5歳 6歳 7歳】

2024年3月28日

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ケイティときょうりゅう博物館 ケイティのふしぎ美術館 6    ジェイムズ・メイヒュー/作 西村秀一/訳 富田京一/監修 サイエンティスト社

大好きな自然史博物館におばあちゃんと遊びに来たケイティ。長い長い通路を歩いたその先に、「立ち入り禁止」と書かれたドアがありました。ドアをあけると……? 面白くてためになる、ケイティのシリーズ番外編。

この本のイメージ ファンタジー☆☆☆☆☆ 恐竜☆☆☆☆☆ 知育☆☆☆☆☆

ケイティときょうりゅう博物館 ケイティのふしぎ美術館 6    ジェイムズ・メイヒュー/作 西村秀一/訳 富田京一/監修 サイエンティスト社

<ジェイムズ・メイヒュー>
1964年イギリス生まれの絵本作家。メイドストン美術大学。絵画、オペラ、バレエに造詣が深く、その魅力を伝える絵本を制作している。 

<西村秀一>
1984年山形大学医学部卒業後、CDC(米国疾病対策センター)インフルエンザ部門留学、国立感染症研究所主任研究官などを経て、現在は仙台医療センター臨床研究部ウイルスセンター長。研究の傍ら、医学関係の翻訳のほか、絵本翻訳も手がける

<富田京一>
1966年福島生まれ。肉食爬虫類研究所代表。世界の恐竜発掘現場や沖縄の爬虫類を調査するともに、CGによる恐竜復元や理科教育の普及活動にも力を入れている。「のび太の恐竜2006」(藤子プロ/シンエイ動画/小学館)、「いのちめぐる島イリオモテ」(モンタージュ)といった映像作品や各地の博覧会にも協力。著書に「最新恐竜入門」「トミちゃんのいきもの五十番勝負―手提げコウモリは電気冷蔵庫の夢を見るか?」(共に小学館)、「ザ・爬虫類&両生類」(誠文堂新光社)、「恐竜は今も生きている」(ポプラ社)他、多数。

 面白くてためになる、「ケイティのふしぎ美術館」シリーズ。今回は番外編の自然史博物館編です。原題はKATE and Dinosaurs.イギリスでの初版は1991年。日本での初版は2012年。

 ケイティは美術館や博物館に行くのが大好き。今日は、大好きなおばあちゃんと自然史博物館におでかけです。

 おばあちゃんは、いつものようにベンチでうとうと。ケイティはひとりで博物館のなかを探検します。

 長い長い通路を歩いた先に「立ち入り禁止」と書かれた扉。扉をあけると、そこはジャングル。
 ハドロサウルスの子どもと出会います。

 ティラノサウルスに追われてまいごになってしまったというハドロサウルスをおうちに送ってあげようとするケイティ。小さな丘だと思って登ったのは、ディプロドクスの背中でした。

 プテロサウルスにスカーフを取られ、ディプロドクスに運ばれて川から海をわたるケイティ。イクチオサウルスやプレシオサウルスを遠くからながめ、陸地にたどりつくとステゴサウルスを引き連れて……

 ハドロサウルスの親のもとに子どもを送り届けると、ケイティのおべんとうをみんなで食べて楽しいピクニックです。ところがそこへ、ティラノサウルスがやってきて……

 ……と、いうのがあらすじ。

 いつもは美術館で絵の中に入ってしまうケイティですが、今回は自然史博物館で恐竜の世界へ迷い込みます。ハドロサウルスの子どもを、おうちに届けてあげる大冒険。ケイティの持っていたおべんとうが、思わぬことで役に立ちます。

 自然史博物館かあ……この絵本はイギリスの絵本なので、登場する博物館はイギリスの自然史博物館ですが、わたしたち世代のオタクにとっては、自然史博物館といえばニューヨークの自然史博物館。「BANANA FISH」の聖地ですねえ。(←こら、脱線するな)

 もちろん、ケイティはかわいい少女で、出会うのはハドロサウルスの赤ちゃんなので、博物館で銃撃戦があるわけではありません。(あたりまえ)

 いつものように、おばあちゃんがホールのベンチで転寝しているあいだに、ケイティは恐竜の世界へと迷い込みます。

 美術館の絵の中に迷い込んだときもそうですが、ケイティの無敵の順応力がすごい。今回も、怖がったり不安になったりすることなく、思いっきり楽しんでしまいます。

 このシリーズは、美術館や博物館の楽しみ方を教えてくれ、そして、古い時代への興味をかきたててくれます。美術館の絵の中に入るシリーズは、ファンタジー仕立てにしながらも、さりげなく絵のモデルになった人たちや作品の掘り下げがされており、本物を見たときに様々な想像を掻き立ててくれるでしょうし、今回の自然史博物館の物語では、様々な恐竜が登場し、その生態がストーリーの中で描かれています。

 また、いつもながらジェイムズ・メイヒュー先生の画力がすばらしく、それぞれの恐竜たちがリアルな中にもユーモラスに可愛らしく描かれています。

 最近の研究では、恐竜は華やかな色彩だったと言う説もあり、ステゴサウルスなどは、ピンクやオレンジなど、可愛らしい色で塗られているのです。

 かわいくてためになる、ケイティのシリーズ、読むと博物館におでかけしたくなります。
文章は1ページに5行~10行くらい。文章は読みやすく、すべての漢字に振り仮名が振ってある総ルビです。ぜひ、読み聞かせに。
 ファンタジーとして面白いだけでなく、知育効果もばっちり。

 巻末には、恐竜博士富田京一先生の解説が書かれており、至れり尽くせり。恐竜好きの男の子にもおすすめの一冊です。

 この夏は、ひさしぶりにおでかけできるかもしれません。日本にも自然史博物館は東京や茨城、神奈川などにあります。訪れてみてはいかがでしょう。

繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)

 ネガティブな要素はありません。安心してお楽しみいただけます。
 恐竜の絵や解説も本格的で、楽しくファンタジックなストーリーを楽しむと同時に知育効果もあります。

 読み終わると恐竜博物館へおでかけしたくなります。

 

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