【オリーとおちばのまほう】ハロウィンシーズンに! かわいいオリーと子猫の物語【4歳 5歳 6歳】
さむい秋の朝、オリーは猫のパンプキンを連れておさんぽにでかけました。すると、落ち葉の山がぶわっと舞って、なかから子猫が現れます。子猫と遊びながら森へ入ってゆくと子猫を探す貼り紙が……子猫は迷子だったのでした。
この本のイメージ ハロウィン☆☆☆☆☆ 猫☆☆☆☆☆ しかけ絵本☆☆☆☆☆
オリーとおちばのまほう ニコラ・キルン/作 増子久美/訳 化学同人
<ニコラ・キルン>
イギリスのケンブリッジ在住。おさないころから絵を描くのが大好きで、動物園でサイやペンギンなどのお気に入りの動物をスケッチするのが何よりも好き。
クリスマス・カードのデザイン制作を経て、ケンブリッジ・スクール・オブ・アートで児童書のイラストレーションを学び、修士号を取得。卒業制作で賞を受賞し、以後絵本作家として活躍中。
友人に手料理をふるまったり、美術館めぐりをしたり、歌を歌ったり(もちろんひとりで! )して、自由な時間を楽しんでいる。
<増子久美>
茨城県生まれ、東京都在住の翻訳家。
絵本の訳書に「海とそらがであうばしょ」、「すてきで偉大な女性たちが世界を『あっ! 』と言わせた」、本書同シリーズ「オリーとクリスマスのまほう」「オリーとはるかぜのまほう」(すべて化学同人)がある。
ねことあそんだり、本屋めぐりをしたり、季節の草花をながめながら近所を散歩したりして、自由な時間を楽しんでいる。
ハロウィンシーズンにおすすめのかわいい絵本。初版は2021年です。原題はオリーとおちばのまほうLost Kitten.イギリスでの初版は2020年。
「オリーのまほう」絵本はシリーズになっています。日本では、「オリーとはるかぜのまほう」と「オリーとおちばのまほう」が同時に出版されたようです。
今回のお話は……
ある秋の寒い朝、オリーが猫のパンプキンとお散歩に行くと、かさこそと動く落ち葉の山がありました。
オリーが駆け寄ると風がぶわっと吹いて落ち葉が舞い、なかから黒い小さな子猫が這い出してきます。
オリーは震えている子猫を抱きしめて、一緒に遊びながら森へ入ってゆきました。
すると、森には子猫を探す貼紙がたくさん。子猫は迷子だったのです!
オリーは子猫のおうちを探して走ります。やがて、子猫のおうちが見つかって一安心するオリー。
けれど、今度はオリーが迷子になってしまいました。
心細いオリーのもとへ、パンプキンがやってきて……
……と、いうのがあらすじ。
着ぐるみを着たかわいい子オリーと動物たちとの心温まる交流と不思議なできごとを描いたこのシリーズ、オリーが何者なのか、どうして着ぐるみを着ているのかなどの説明はいっさいありません。
それより、この愛らしさを堪能してください。そして、オリーの不思議な冒険を一緒に体験してください。
表紙だけでなく本文にも金のインクを使用し、窓のあるページなど豪華で夢のある装丁。愛らしい絵の数々、「ぶわっ」などの擬音の繰り返しなどなど、小さなお子さまがページをめくるたびにわくわくする仕掛けがいっぱい。
読み聞かせも楽しい絵本です。
猫のちょっとした仕草も可愛らしいので、猫好きさんも大満足しそう。
字はすべてひらがなとカタカナ。50音さえ読めればひとり読みもできますが、読み聞かせだとより楽しめるでしょう。ぜひ、読み聞かせしてあげてください。
オリーは常にきぐるみを着ていて性別がよくわからないので、男の子でも女の子でも楽しめると思います。
ハロウィンシーズンに、かわいくてあったかな魔法の世界を体験してみてくださいね!
繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)
ネガティブな要素はまったくありません。かわいくて、わくわくする仕掛け絵本です。絵本を読み始めのお子さまに。
オリーは着ぐるみを着ていて性別がはっきりとわからないので、男女関係なく楽しめます。動物の仕草がとても愛らしく、動物が好きなお子さまにもおすすめ。
とにかく愛らしくて癒されます。
装丁も豪華なので、読み終わった後は、インテリアとして飾ってもおしゃれです。
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