【ハロウィンにきえたねこ】ハロウィンシーズンに! ちいさな名探偵の物語【ぼくはめいたんてい】【小学校低学年以上】

2024年3月31日

広告

ぼくはめいたんてい ハロウィンにきえたねこ  マージョリー・W・シャーマット/文 マーク・シーモント/絵 小宮由/訳 大日本図書

 ハロウィンの最中に、ロザモンドの飼い猫の小さなヘックスがいなくなった! 名探偵のネートはおばけ屋敷に子猫を探しに行く。小さなヘックスはどこにいるんだろう? 小さな名探偵の大冒険!

この本のイメージ ハロウィン☆☆☆☆☆ 少年探偵☆☆☆☆☆ 推理☆☆☆☆☆

ぼくはめいたんてい ハロウィンにきえたねこ  マージョリー・W・シャーマット/文 マーク・シーモント/絵 小宮由/訳 大日本図書

<マージョリー・W・シャーマット>
1928年、アメリカ、メイン州のポートランドに生まれた。ウェストブルック短期大学を卒業後、エール大学の図書館で働き、1957年、作家のミッチェル・シャーマットと結婚。二児の男子をさずかり、1967年に作家デビュー。著作は100冊を超え、これまでにさまざまな賞を受賞

<マーク・シーモント>
1915年、フランス、パリに生まれた。両親はスペイン人で、幼少期はフランス、スペイン、アメリカと転々とし、1932年にパリに戻り、いくつかの学校で絵を学ぶと、1935年に再び渡米。ニューヨークの国立デザインアカデミーに通い、翌年に帰化。デビュー作は、1939年、エマ・G・スターン作の児童文学の挿絵で、以来、著作は100冊を超える。2013年7月、97歳で亡くなった

<小宮由>
1974年、東京生まれ。学生時代を熊本で過ごし、大学卒業後、児童書版元に入社。その後、留学などを経て、子どもの本の翻訳に携わっている。東京・阿佐ケ谷で家庭文庫「このあの文庫」を主宰。実家は児童書専門店を経営。祖父はトルストイ文学の翻訳家、故・北御門二郎(

 初読です。原題は NATE THE GREAT AND HALLOWEEN HUNT. アメリカでの初版は1989年。日本での初版は2013年です。

 はじめて知りました、このシリーズ。少年探偵のネートくんが、身近な事件を解決するシリーズだそうです。全部で17冊、翻訳されているようで、今後、残りもご紹介してゆくつもりです。(基本的に一話完結なので、どの本から読み始めても大丈夫なように書かれています)

 本日は、ハロウィンをテーマにした「ハロウィンにきえたねこ」をご紹介。

 お話は……

 ハロウィンの夜、子どもたちは「トリック・オア・トリート」にでかけ、仮装をしながら家々を訪ね、お菓子をもらっていました。

 その最中、ロザモンドの飼い猫の「小さいヘックス」が行方不明になったのです。

 ネートは「小さいヘックス」の捜索に乗り出します。あちこち探し回って見つからないので、ついに飼い犬のファングとともに近所のおばけ屋敷へ……

 さて、子猫は見つかるかな?

 ……と、いうのがあらすじ。

 小さな子ども向けの推理小説は、子どもの読解力、推理力、論理的思考力を育てます。当ブログでは、小学校低学年向けの推理小説として「ミルキー杉山」シリーズをご紹介していますが、小さな子ども向けの推理小説は推理だけでなく、発想の転換やパズル要素もあり、子どもに「一本道」ではない、様々な考え方を教えてくれます。

 かく言うわたしも、小学生のころ多湖輝先生の「頭の体操」を読むのが大好きでした。

 パズル要素と物語要素が合体している推理小説は、面白さ二倍。
 しかも、同い年くらいの小さな子どもが、かっこよく推理して事件を解決していると、読んでいるだけでわくわくしてきます。

 これが年齢が上がってきて大人向けの推理小説になると、推理だけでなくどうしても人間模様も入ってきます。深刻な社会派ドラマになったり、ドロドロとした心理劇になることも。
 実際、リアルに探偵や刑事が乗り出す事件は物騒だし、関わる人間たちのトラブルも深刻です。

 それに反して、子ども向けの探偵小説は、人が死なないし深刻なトラブルではないので純粋に推理を楽しめるのです。
 たぶん、子どもの頃は推理小説が大好きだったけれど、だんだん読まなくなったのは、そうしたわけがあったように思います。(好きなんですけども。バイオレンスアクションと同じで読むのに体力や気力が必要になってきてしまった)

 ネートくんは、殺人事件や凶悪犯罪に立ち向かう少年探偵ではなく、身近な事件を持ち前の頭の回転の速さで解決する少年です。

 ただし、小さなお子さまがよーく考えたら、ちゃんとわかるように描いてある。最後まで読んでオチがわかっても、最初にもどって様々な伏線を発見するのも楽しい。

 身近におきる、ささいな事件を知恵と勇気で解決するのが少年探偵。
 小さな子どもが身近な困難に出会ったとき、「なぜこうなったのだろう?」「これは何か工夫することでなんとかできないかな?」と、考えるようになるきっかけをくれるのです。

 子ども時代に起きるトラブルのなかで、小さなことはちょっとした工夫で解決できることも多いのです。調べること、行動すること、推理すること、などなど、小さな子どもがネートくんから学べることはたくさん。

 ラストのネートくんの推理披露シーンはとてもかっこいい。探偵らしい見せ場です。

 この本は字がかなり大きくて読みやすく、漢字まじりの文章ですが、すべての漢字に振り仮名がふってある総ルビです。読み聞かせにもおすすめです。
 また、振り仮名が手厚いので、ひとり読みの練習としてコツコツ読むのもいいでしょう。
 一応「小学校低学年以上」となっていますが、字が大きいので50音が読めれば何歳からでも読めるようになっています。

 各ページにはマーク・シーモントのゆかいな挿絵があり、ちょうど絵本を卒業して小説をよみはじめた頃のお子さまにぴったり。

 小さなお子さまに推理することの楽しさを教えてくれる「ぼくはめいたんてい」シリーズ、「ハロウィンにきえたねこ」はこの季節におすすめです。

繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)

 ネガティブな要素はありません。
 いなくなった猫を探して推理する物語です。ネートくんと一緒に考えたり、推理のあとに伏線を確認したりするのが楽しい。はじめての小説、ひとり読みの練習におすすめ。

 読後はパンケーキが食べたくなるので、親子で作って食べましょう。詳しいレシピも掲載されています。

 

商品紹介ページはこちら

 

 

お気に入り登録をしてくださればうれしいです。また遊びに来てくださいね。
応援してくださると励みになります。

にほんブログ村 本ブログへ

広告