【ねずみくんのクリスマスのおうちさがし】ひとりぼっちのねずみが手に入れた素敵なおうち!クリスマスにぴったりのほんわか絵本【クリスマスのちいさなおはなし】【4歳 5歳 6歳】

2024年4月1日

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ねずみくんのクリスマスのおうちさがし  クリスマスのちいさなおはなし レベッカ・ハリー/作 木原悦子/訳 世界文化社

ねずみのアロンくんは、クリスマスをすごす自分だけのおうちを探していました。けれど、その途中でうさぎさんの暖炉に火をつけたり、きつねさんのケーキつくりを手伝ったり、くまさんのおうちの飾り付けをしたりして、すっかり遅くなってしまい……

この本のイメージ クリスマス☆☆☆☆☆ 動物ファンタジー☆☆☆☆☆ 友情☆☆☆☆☆

ねずみくんのクリスマスのおうちさがし  クリスマスのちいさなおはなし レベッカ・ハリー/作 木原悦子/訳 世界文化社

<レベッカ・ハリー>
レベッカ ハリー/絵 絵本作家。イギリス生まれ。グラフィックデザインとイラストを学ぶ。
グリーティングカードの制作から幼児絵本の制作へと仕事を広げる。
作品に「新版 ゆきうさぎのねがいごと」「ゆきうさぎのおくりもの」「きつねくんのもりのおともだち」(世界文化社)などがある。

<木原悦子>
翻訳家。長野県生まれ。明治学院大学英文学科卒業。雑誌の編集者を経て文筆家に。訳書に「トスカのクリスマス」(講談社)、「子ブタ シープピッグ」(評論社)、「アラン・グレのABCのえほん」(あすなろ書房)、「古代エジプト「ツタンカーメン」のなぞを解く」(世界文化社)などがある。

 クリスマスシーズンにおすすめの、かわいい絵本をご紹介。原題は A HOUSE OF CHRISTMAS MOUSE.イギリスでの初版は2020年。日本での初版も2020年です。

 おはなしは……

 ねずみのアロンくんがこずえのもりへやってきました。
 クリスマスを過ごすおうちを探しに来たのです。

 アロンくんは、素敵なおうちを探そうとわくわく。
 あたたかくって、いごこちがよくて、食べものがたくさんあって、一緒に食べるともだちがいるおうち……

 そんなアロンくん、暖炉になかなか火がつかなくて困っているうさぎさんに出会います。アロンくんは、うさぎさんの暖炉に火をつけてあげました。

 次に、ケーキを焼くのに手が足りないきつねさんを手伝ってあげます。ケーキが無事焼けると、アロンくんはおうち探しに飛び出してゆきました。

 その次には、お部屋の飾り付けがうまくできないくまさんに出会います。アロンくんは、くまさんを手伝っておうちを素敵に飾りつけしてあげました。

 やがて、アロンくんは、素敵な木のうろを見つけます。ここならおうちにぴったり。でも、お掃除したり、暖炉をつくったり、居心地良くしたり、食べ物を集めたりと、しなければならないことがまだまだたくさんあります。

 アロンくんは、床に敷く枯葉をとりに森へ向かいますが……

 ……と、いうのがあらすじ。

 ラストのハッピーサプライズで、思わず笑顔になってしまいます。
 優しくて、自分のことをついつい後回しにしてしまうねずみのアロンくんですが、最高のクリスマスを迎えることができました。

 字はすべてひらがなとカタカナで書かれているので、50音が読めればひとりでコツコツ読むことができますが、読み聞かせにもおすめです。寝る前の読み聞かせに読むと、心がほかほかしてきます。
 また、優しくて幸せなお話なので、大人の和み本としてもおすすめ。

 レベッカ・ハリーの愛らしい、あたたかみのある絵は、眺めているだけで思わず笑顔になってしまいます。
ふんわりしとした色彩は心を和ませてくれますし、ところどころに銀箔がほどこされており、クリスマスの豪華さがあります。プレゼントにも最適。

 小さなお子さまに。大切な人へのプレゼントに。自分への和みとして。

 心の芯の部分があったかくなる、愛らしい幸せ絵本です。装丁も美しいので、読み終わったらインテリアとして飾っても。

 小さなお子さまなら、誰かに親切にすることや友情の素晴らしさを感じることができますし、忙しい毎日に疲れた大人なら、「もしかしたらまだまだ世の中は捨てたもんじゃないかもしれない」と思えるようになります。

 小さくて控えめで、ついつい自分の事情より他人の困りごとを優先してしまう……ねずみのアロンくんは、一般的な日本人と通じるところがあり、読んでいると「ああ、あるある」と思ってしまいます。

 そんなアロンくんがちゃんと幸せになるハッピーエンド。
 幼稚園や小学校の冬掃除のとき、「絶対に箒を取れなくて雑巾を手にすることになる」タイプのお子さまや、ついつい残業を引き受けてしまう大人の方におすすめです。心がじんわりとあたたかく、幸せ気分になるクリスマス絵本です。

繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)

 ネガティブな要素はありません。HSPやHSCのお子さまにおすすめです。

 ついつい、自分のことを後回しにしてだれかのお手伝いをしてしまう、ねずみのアロンくんが最後には最高に幸せなクリスマスをおくることになるお話です。

 読後はあたたかいココアが飲みたくなります。

 

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