【クリスマスのおかいもの】クリスマスシーズンに! みんなですごす、クリスマスの動物ファンタジー【4歳 5歳 6歳】

2024年4月1日

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クリスマスのおかいもの 季節と行事の読み聞かせ絵本   たしろちさと/作 講談社

もみのきマンションのなかよし四人組、うさぎのはなちゃん、きつねのこんくん、あひるのがあおくん、りすのりすこさんは、クリスマスを一緒に過ごします。みんなで街へお買い物に行き、プレゼントを用意して……どんなクリスマスになるのかな?

この本のイメージ 動物ファンタジー☆☆☆☆☆ クリスマス☆☆☆☆☆ 友情☆☆☆☆

クリスマスのおかいもの 季節と行事の読み聞かせ絵本   たしろちさと/作 講談社

<たしろちさと>
たしろ ちさと は日本の絵本作家。東京都生まれ、横浜市育ち。 明治学院大学経済学部卒業。4年間の会社員を経て絵本創作を始め、高橋宏幸に師事。2001年に「みんなの家」でデビュー。2003年の「ぼくはカメレオン」は世界7カ国同時発売となる。

 2009年初版の絵本です。このサイトでわたしが気に入ってご紹介している「チュウチュウ通り」の絵を担当しているたしろちさと先生の作品です。

 クリスマスってどんなふうに過ごしますか? 
 日本は、冬にはクリスマス、忘年会、初詣、新年会と、宗教カオス状態になります。

 しかし、いつも忙しい働きアリの日本人にとっては、こうしたイベントはとっても大切。季節のイベントに気を紛らわせながら、試験勉強や残業続きの日々を乗り切ります。

 若い人はクリスマスを彼氏彼女で過ごしたいのかもしれないし、小さな子はお友だちどうしで、お父さんお母さんは家族で、とそれぞれの理想のクリスマスがあるのかもしれません。

 わたしは、家で家族やお友だちとすごすまったりクリスマスが好き。ちょっとだけいいものを食べて、ケーキも食べる。

 わたしの小さな頃は、「日本人がクリスマスなんて邪道だ!」と言う人が多い時代だったので、クリスマス会をするほうが珍しかったのです。
 近所のミッション系の学校や幼稚園でバザーをしていたり、ささやかなクリスマス会が行われていたりして、それをものめずらしく見ていたような時代でした。子ども心にもれ聞こえる賛美歌やクリスマスソングに興味津々だったあの頃……この季節になると時々思い出します。

 この絵本の子どもたち(動物たち)は、もみのきマンションに住むなかよし四人組です。

 一階はうさぎのはなちゃん。
 二階はきつねのこんくん。
 三階はあひるのがあおくん。
 四階はりすのりすこちゃんです。

 クリスマスイブははなちゃんの家でみんなでパーティーをする予定でした。
 お留守番のこんくんを残して、はなちゃん、があおくん、りすこちゃんは街へお買い物に出かけます。

 はなちゃんはチョコレートケーキの材料、りすこちゃんはみんなにプレゼントする絵本、があおくんは靴下を買います。

 それぞれが買ったものとこんくんのものを持ち寄って、みんなで楽しいクリスマス会。パーティーは夜更けまで続き……

 ……と、いうのがあらすじ。

 クリスマスの準備のうきうきした気持ちや、それぞれがそれぞれを思うあたたかな思いやりにあふれた絵本です。
 動物ファンタジーは、様々な個性を持つ人間のたとえとして使われますが、うさぎどうし、りすどうし、とかではなく、それぞれ違った動物たちが仲良くしているのが、いいのです。
 本来だったらきつねくんは肉食動物なので、みんな食べられちゃってもおかしくないのですが、このお話ではいちばん大人しい子です。

 きっときっと、はなちゃんみたいな、こんくんみたいな、があおくんみたいな、りすこちゃんみたいな子はどこにでもいるはず。

 彼らが子どもたちだけで生活していて、子どもたちだけでクリスマス会をするなんて、どんなに子ども心をわくわくさせることでしょう。
 わたしも、小さな頃、こどもだけの「秘密基地」がほしくてほしくてしょうがありませんでした。もみのきマンションって、そんな感じなのです。

 字はすべてひらがなとカタカナ。字は大きめですし、50音が読めればひとりでも読めます。
 お話だけでなく、絵もほのぼのと温かみがあって、きらきらしたクリスマスの街や、裏表紙の一生懸命がんばっているこんくんを見るとほっこりします。

 「大切な人のために何かをする喜び」が一杯詰まった本です。この季節にぜひどうぞ!

繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)

 「大切な人のために何かをする喜び」に満ちた本です。プレゼントにもおすすめ。
 クリスマスを楽しみにしながら親子で読み聞かせをするのも楽しそうですし、読みやすいのでこの季節のお留守番にもおすすめの絵本です。

 読んだら、おいしいチョコレートケーキが食べたくなってしまうかもしれませんね。

 

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