【こおりのむこうに】うさぎのラビッタちゃんシリーズ四冊目。家族みんなで氷を越えて大冒険【4歳 5歳 6歳】

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こおりのむこうに かじりみな子/作  偕成社

冬になりました。この夏、生まれたばかりのピントパットくんの体調が思わしくありません。湖のむこうの病院に連れてゆくことになりましたが、外に出るとあたりは一面の銀世界。ラビッタちゃんたちは無事に病院まで行けるかな? 

この本のイメージ 家族愛☆☆☆☆☆ うさぎかわいい☆☆☆☆☆ 圧倒的画力☆☆☆☆☆

こおりのむこうに かじりみな子/作  偕成社

<かじりみな子>
1976年、兵庫県姫路市生まれ。武蔵野美術大学油絵学科卒業。学生時代はサイクリング部に所属し、自転車三昧の日々をおくる。卒業後「あとさき塾」にて絵本作りを学び、娘の成長をきっかけに本格的に創作をはじめる。さし絵に「ドリーム・アドベンチャー~ピラミッドの迷宮へ~」がある。絵本は本作がはじめて。現在、東京都小平市にて夫と二人の娘とともに、山あり谷ありの毎日をおくっている。

こおりのむこうに かじりみな子/作  偕成社

 かじりみな子先生の絵本、うさぎのラビッタちゃんのシリーズ四冊目。初版は2021年です。

 この絵本は、一冊でもお話が通じるようにできているのですが、大きなお話の流れはあるので、最初から読みたい方は、一冊目の「ゆきがふるまえに」から順番にお読みください。

 「ゆきがふるまえに」のレビューはこちら

 このシリーズは、うさぎの女の子ラビッタちゃんが家族に支えられて一歩一歩成長してゆくお話です。

 今回は、前作「しおかぜにのって」で生まれた小さな弟ピントパットくんが病気になり、湖の向こうの病院に連れてゆくお話。

 まだまだ小さいピントパットくんが、寝ないし食べないし機嫌が悪いとお母さんが心配します。家族全員でそりに乗って病院へ行こうとドアを開けると、あたり一面は銀世界。

 雪を掻き分け掻き分け湖にたどりつきますが、湖はかちんこちんに凍っています。そのむこうの滝も。

 でも、病院は無事でした。

 お医者さんに見てもらい、元気になったピントパットくん。病院の売店で買い物をして、みんなでおうちに帰ります……

 ……と、いうのがあらすじ。

 この絵本の魅力は、動物たちの愛らしさと家族愛に満ちたストーリー、そしてかじりみな子先生の圧倒的画力。

 この世界は、動物たちが二足歩行をして洋服を着てしゃべるという動物ファンタジーです。
 うさぎだけでなく、マンモスさんや、ペンギン、ふくろうなど、様々な動物が登場し、動物たちが仲良く暮らしていると言う世界観です。
 この、リアルとディフォルメの混ざり具合が絶妙で、どの動物もリアルな動物の特徴をとらえつつ愛らしくて表情豊かなのです。本当に動物を愛してるんですね。

 大自然の美を丁寧に描いた背景にも惹きこまれます。
 毎回、場面の全体像がわかる緻密な風景がかならず入るのですが、今回の凍った滝を抜けて温かな病院にたどりつくところが圧巻の美しさ。

 そのうえ、小さな子どもが読むとわくわくするような楽しい仕掛けがそこここに。
 怪我や病気で待合室にいる動物たち。骨折したわにさんとペリカンさんが仲良く座っています。牛のママは風邪をひいているらしい子どもを気遣っています。
 天井にぶら下がりながら待っているコウモリさんたちなど、細かなところに楽しさがいっぱい。今回も、常連キャラクターのカピパラ一家が登場します。

 病院の売店で、同い年くらいの男の子が働いていることに気づいたラビッタちゃん。もしも、このお話に続きがあるのなら、次はラビッタちゃんが働くお話になるのでしょうか。

 少しずつさまざまなことができるようになってゆくラビッタちゃんの成長を見守るのが楽しいこのシリーズ、現在はとりあえず四季をめぐる四冊で一応の完結となっているようです。

 マンモスの先生は優しいですし、病院のお店には楽しいものがたくさん売っていて、病気になることや病院に行くことへの不安や恐怖もやわらぎそうな、この季節にぴったりの絵本です。

 これからまた、おうち時間が長くなりそうな季節、親子でラビッタちゃんたちのお話を楽しんでみるのはいかがでしょうか。

 大人の和み本としてもおすすめです。

繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)

 ネガティブな要素はありません。愛らしい動物ファンタジーです。今回は家族全員で小さな弟を病院に連れてゆくお話。お医者さんのマンモス先生は優しいですし、病院にはかわいいお店もあって楽しそう。
 病院やお医者さんへの恐怖や不安をやわらげてくれそうな、やさしい絵本です。

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