【ルルとララ】タルトをつくってみよう!伝統あるお菓子を気軽に手づくり【ようこそタルト】【小学校低学年以上】
森で一番の年寄りの木、「クヌギじいさま」が元気がありません。そこで、森のみんなは木のお医者様「ドクター・モグモグ」に来てもらうことにしました。「ドクター・モグモグ」は由緒正しいものがお好きとか。さて、どんなおもてなしをしましょうか……
この本のイメージ タルトのレシピ☆☆☆☆☆ ようこその気持ち☆☆☆☆☆ 古くておいしい☆☆☆☆☆
ルルとララのようこそタルト あんびるやすこ/作 岩崎書店
<あんびるやすこ>
群馬県生まれ。東海大学文学部日本文学科卒業。テレビアニメーションの美術設定を担当。作品に「だっこちゃんどこ?」「まじょのまほうやさん」「こじまのもり」シリーズなど。
あんびるやすこ先生のおいしくてかわいいクッキングファンタジー、ルルとララシリーズ。本日ご紹介するのは「ようこそタルト」です。初版は2016年。
お話は……
森でいちばんの年寄りの木、「クヌギじいさま」の元気がありません。春になっても少ししか葉っぱがでてこないのです。
森のみんなは有名な木のお医者様、モグラのドクター・モグモグに手紙を書いて診察にきていただくことにしました。
腕が良くてひっぱりだこのドクター・モグモグ。森のみんなはせいいっぱいのおもてなしをしようと一生懸命です。
ドクター・モグモグは由緒正しいものがお好きのよう。
森のみんなはルルとララのもとへ「由緒正しいお菓子」を作ってくれないかと頼みに来ます。
由緒正しいお菓子ってなんだろう? 悩むルルとララにシュガーおばさんが「いちばん古いお菓子はタルトよ」と教えてくれ、ふたりは様々なタルトを作るのでした……
……と、いうのがあらすじ。
今回のテーマは「ようこその気持ち」。
森のみんなはドクター・モグモグに喜んで欲しくて「由緒正しい」もので揃えた豪華な部屋を用意しますが、なんとなく落ち着かなくて使いづらい部屋ができてしまいました。
そこで、もう一度、使う人の気持ちを考えて仕事で疲れて帰ってきたらゆっくりと安らげる、落ち着ける部屋に作り直してみたのです。
ルルとララも、ただ古いだけ、豪華なだけのタルトではなく、疲れたドクター・モグモグが元気が出るようなタルトを作ってみました。
その気持ちはドクター・モグモグに伝わって、森のみんなとドクター・モグモグは心通う関係になったのでした。
世界最古のお菓子がタルトだっていうのは、豆知識ですね。わたしも知りませんでした。
レシピとして残されているいちばん古いお菓子は「リンツァー・タルト」(リンツァー・トルテ)というオーストリアのお菓子だそうです。
今回、ルルとララがかなり試行錯誤するので掲載されているタルトのバリエーションは多め。
また、タルトカップも、クッキーを砕いてバターで固めたようなものではなく、クッキー生地を自分で焼く本格的なもの。ただし、使用するのはトースターです。
ルルとララは、極力火を使わないレシピが特徴。コンロでフライパンを使ったり、オーブンで焼いたり、フライヤーで揚げたりはしません。
パンケーキはホットプレートを使いますし、オーブンではなく電子レンジやトースターを使います。
それでも、おいしく作れるようにレシピが工夫されているのがルルとララシリーズの最大の特徴です。
また、レシピもフルカラーで図解つき。誤解のないように丁寧に説明されていて至れり尽くせり。
そして、フルーツタルト、チョコタルト、チーズクリームタルト、ジャムタルト、エッグタルトとバリエーションも豊富でしかもあんびる先生のフルカラーのイラストがとてもおいしそうなので、思わず作りたくなってしまいます。
ゴールデンウィークはピクニックにもいい季節ですから、タルトとおべんとうを作っておでかけするのもいいですね!雨が降ったときは、お部屋にピクニックシートを敷いてピクニック気分でティータイムを。
手づくりタルトでのティータイムはおしゃべりもはずみそうです。
繊細な方へ(HSPのためのブックガイド
ネガティブな要素はまったくありません。かわいくて楽しいクッキングファンタジーです。
今回は紹介されているレシピのバリエーションが多いので、端から作りたくなってしまうかも。予算が低いものから豪華なものまで、いろいろとあるのがありがたいです。
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