【世界の女の子の昔話】教訓だけじゃない、明るくて楽しい女の子のための昔話【小学校中学年以上】

2024年4月10日

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世界の女の子の昔話 中脇初枝/再話 うえのあお/絵 偕成社

これまであまり紹介されることのなかった、女の子やおねえさん、おばあさんの昔話集です。教訓に縛られず、のびのびと自由な女の子のお話がたくさん。元気の出る女の子の昔話をお楽しみください。

この本のイメージ 女の子の昔話☆☆☆☆☆ 教訓じゃない☆☆☆☆☆ 自由で面白い☆☆☆☆☆

世界の女の子の昔話 中脇初枝/再話 うえのあお/絵 偕成社

<中脇初枝>
徳島県に生まれ高知県で育つ。
高校在学中に坊っちゃん文学賞を受賞。筑波大学で民俗学を学ぶ。創作、昔話を再話し語る。昔話集に「女の子の昔話 日本につたわるとっておきのおはなし」「ちゃあちゃんのむかしばなし」(産経児童出版文化賞JR賞)、絵本に「女の子の昔話えほん」シリーズ、「つるかめつるかめ」など。小説に「きみはいい子」(坪田譲治文学賞)「わたしをみつけて」「世界の果てのこどもたち」「神の島のこどもたち」などがある。

<うえのあお>
埼玉県生まれ。女子美術大学大学院修士修了。
デザインの仕事などをおこなう。絵本に「花をさかせたがらない小さなキャベツ」がある。

 2023年3月初版の新しい本です。

 以前、「不思議の国のアリス」のレビューでも触れたことがありますが、女の子が主人公の昔話は「かぐや姫」や「瓜子姫」、「人魚姫」「マッチ売りの少女」など哀しい話が多く、そうでなければ「シンデレラ」や「白雪姫」のように虐げられていた女の子が必死に我慢していたら、どこからか助けがやってきて幸せになりましたという話ばかりで、子どもの頃は不満でした。

 昔話の女の子はどこか窮屈だったのです。

 強い女の子が大活躍するお話が大好きだったから、「長くつ下のピッピ」「六人の探偵たち」「ふたりのロッテ」などはお気に入りでした。

 ところが、実は掘り起こされていなかっただけで、強い女の子、強いおねえさん、強いおばあさんの活躍する昔話は世界中にあったようです。

 この本は、そんな、いままで知られていなかった世界の女の子の昔話を再話し、まとめた短編集です。

 収録されているお話は全部で18話。チリ、スペイン、エクアドル、ドイツ、ハイチ、スペインなど世界中から物語が集められています。

 教訓的な要素のある物語だけでなく、なんにもしないでちゃっかり幸せになっちゃう「え、それでいいの?」みたいな展開もあり、女の子たちは縛られずに自由自在。

 わたしのお気に入りはハイチのお話「わたしがテピンギー」とラオスの昔話「こゆびひめ」。

 「こゆびひめ」は「おやゆび姫」のような小さな女の子のお話ですが、運命に翻弄されるばかりの「おやゆび姫」よりずっとしっかりしていて強いところも頼もしいのです。

 王子様を待つばかりじゃない、自分で冒険もするし、事件を解決もする女の子の昔話。

 文章は平易で読みやすく、難しい漢字には振り仮名がふってあるので、小学校中学年から。

 強い女の子の昔話を読みたいときにおすすめです。

繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)

 ネガティブな要素はありません。ゆかいで、明るい昔話ばかりです。あえて伝統的な要素や教訓的な要素は薄く、とんちが効いていたり、明るくのびのびとしたお話がセレクトされています。

 元気がほしいときに。

 

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