【4つごのまじょのおかいもの】かわいい魔女たちのお引越し。素敵なおうちは作れるかな?【4歳 5歳 6歳】
ほうきがおかのあかいやねのおうちに 4つごのまじょみならいがひっこしてきました……何もないお部屋をお気に入りの場所にしようと、4人は街までお買いもの。さて、素敵なお部屋は作れるかな?
この本のイメージ かわいい魔女☆☆☆☆☆ お買いもの☆☆☆☆☆ 組み合わせ☆☆☆☆☆
4つごのまじょのおかいもの かわいみな/作 ポプラ社
<かわいみな>
愛知県出身のイラストレーター。著書に「水彩色鉛筆ではじめる ぬりえの塗り方上達レッスン」。挿絵を担当した作品に「ねこやなぎ食堂」など。
本日は、かわいい魔女たちの絵本のご紹介です。初版は2021年。わたし、魔女ものには目がないんです。
お話は……
よく晴れた気持ちのよい朝のこと、4つ子の見習い魔女たちが街外れのアパートに引っ越してきました。
明るくて元気なマギー、クールでおしゃれなベス、のんびりマイペースのソフィー、しっかりもののエマの4人です。
お部屋はぼろぼろで物も少ないけれど、これから4人で素敵なお部屋にしましょう。
まずは「ながれぼしひろば」で、お買い物。マギーはねこ雑貨、ベスは占いの道具、エマはほうきスタンド、ソフィーは紅茶がほしいようです。
次は「おみせどおり」。
マギーは食器、ベスはお洋服、エマは本、ソフィーはまくらがほしいようです。
おつぎは「うらどおり」。
あやしいものがたくさん売っています。うらどおりのお店「まじょのて」で、4人は必要なものを買い揃えます。
最後は「フードマーケット」。
4人の大好きな食べ物を買いましょう。
おうちに帰った4つ子は、お掃除をして買い揃えたものを飾って……素敵なお部屋になりました!
……と、いうのがあらすじ。
物語のようなものは、あまりないのですが、お店に行くとかわいらしい魔法アイテムが並んでおり、その色とりどりのアイテムを眺め、「これがいいかな」「これがほしいな」と選ぶのが楽しいのです。
「まほうねこようやさいジュース」とか、「みかづきのおちゃ」、「しんかいのゼリー」など、不思議で可愛いものばかり。
スタジオジブリや名作劇場アニメーション風の素朴な絵で、4つ子たちが表情豊かに生き生きと描かれています。また、隅々まで心をこめて描かれており、何度読み返しても新しい発見があります。これは、小さなお子さまは楽しそう。
こんな不思議な街で、好きなものをよりどりみどりにお買い物できたら楽しいでしょうねえ!
それぞれのアイテムが実在しない不思議なものばかりなので「これ、どんななのだろう?」と考えるだけでもうきうきしてきます。
4つ子たちにはそれぞれ個性があり、読んでいる子が誰かには感情移入できるように書かれているのもうれしい。でも、マギーもベスもソフィーもエマもみんなかわいいのです。
これはシリーズ化してくれたらうれしいですね。4人で学校に行ったり、ピクニックに行ったり、お祭りに参加したりなどなど、いろいろと楽しそう。
お話や絵を楽しむだけでなく、4つ子と一緒にお買い物を楽しみ、選んだり、あたまのなかで組み合わせたりする楽しみもある、お子さまの想像力と創造力を育んでくれる、知育要素の高いかわいい絵本です。
少し大きめですが、とにかく読み応えがあります。物語ではなく、パズル的な絵本をお探しの方にはおすすめ。
ドレスやアクセサリーなどのおしゃれアイテムよりも魔法道具などの不思議アイテムのほうがだんぜん多いので、男の子でも楽しく読めるかもしれません。「魔法」好きのお子さまに。
4つ子の魔女と一緒にお買い物に出かけましょう!
繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)
ネガティブな要素はまったくありません。パズル的、知育要素の高い絵本です。パズル好きなお子さまにおすすめ。絵がスタジオジブリや名作劇場のアニメーションのような可愛らしい絵で、魅力的です。
読後は、ハーブティーとスパイスクッキーで魔女っぽくお茶がしたくなるかも。
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