【ぼくにげちゃうよ】母の日に!四十年以上愛される母の愛を描いたロングセラー絵本。【3歳 4歳 5歳】

広告

ぼくにげちゃうよ  マーガレット・W・ブラウン/文 クレメント・ハード/絵 いわたみみ/訳  ほるぷ出版

あるところにこうさぎがいました。このこうさぎは家を出てどこかに行ってみたくなりました。「ぼくにげちゃうよ」するとかあさんうさぎは…… (ぼくにげちゃうよ  マーガレット・W・ブラウン/文 クレメント・ハード/絵 いわたみみ/訳  ほるぷ出版)

この本のイメージ 動物ファンタジー☆☆☆☆☆ 母の愛☆☆☆☆☆ かわいい反抗期☆☆☆☆☆

ぼくにげちゃうよ  マーガレット・W・ブラウン/文 クレメント・ハード/絵 いわたみみ/訳  ほるぷ出版

<マーガレット・W・ブラウン>
マーガレット・ワイズ・ブラウン(Margaret Wise Brown (1910年5月23日~1952年11月13日) はアメリカの児童文学作家で児童書の編集者。ブラウンは、絵を引き立てるシンプルで美しい文を絵本画家に提供し、クレメント・ハード(Clement Hurd)挿絵によるおやすみなさいおつきさま(Goodnight Moon)や ぼくにげちゃうよ(The Runaway Bunny)など、多くの絵本作品を残した。瀬田貞二はブラウンを「絵本の座付き作者」と評している。(Wikipediaより)

<クレメント・ハード>
クレメント・G・ハード (Clement G. Hurd, 1908年1月12日~1988年2月5日) は、アメリカ合衆国の児童文学作家・イラストレーター。マーガレット・ワイズ・ブラウンとの共作『おやすみなさい おつきさま』(Goodnight Moon, 1947年)、「ぼく にげちゃうよ」(The Runaway Bunny, 1942年)などでよく知られ、ブラウンの友人で妻のエディス(イーディス)・T・ハード (en:Edith Thacher Hurd) の作品やガートルード・スタインの子供向け作品 The World Is Roundなどの挿絵も描いている。Run, Run, Run など自身で絵と文を担当した作品もある。(Wikipediaより)

 もうすぐ母の日なので、母の子のための絵本をご紹介しています。
 原題は、The Runaway Bunny.アメリカでの初版は1942年。日本での初版は1976年です。

 お話は……

 あるところに、ちいさなこうさぎがいました。
 こうさぎは、ふと、家を出てみたくなり、「ぼくにげちゃうよ」と言います。
 すると、「おまえがにげたら かあさんはおいかけますよ。だって、おまえはとってもかわいいわたしのぼうやだもの」と、かあさんは言うのでした。

 そこからは空想の世界。

 魚になって逃げるこうさぎを漁師になって釣ろうとしたり、こうさぎが高い山の上の岩になるなら登山家になって登ろうとしたり、クロッカスになったこうさぎを探して植木屋さんになったり、ことりになったこうさぎを木になって迎えたり……

 そして、最後はかあさんうさぎはこうさぎを抱きしめるのでした。

 いつでも、どんなときでも、お母さんは子どもを愛しているし待っているし、抱きしめてくれるという絵本です。

 このブログでは、定期的に子どもの「自己肯定感」をはぐくむ絵本をご紹介しています。自己肯定感とは、自力では何も役に立たない乳幼児の時代に、無条件に愛された記憶が土台になります。

 「かわいいから好き」「おりこうだから好き」「役に立つから好き」「自慢できるから好き」「成績がいいから好き」「お金があるから好き」などの条件付き肯定ではなく「あなただから好き」と言う絶対肯定です。

 不幸にしてこの自己肯定感がうまく育っていないと、大人になって生きづらい人生になってしまいます。

 美しくないと愛されないのではないか、お金がないと愛されないのではないか、成績が良くないと愛されないのではないかと、焦燥感にかられ、毎日が戦いのような気持ちになってしまいます。

 自己肯定感の高い人は、自分は美しくなくても、お金持ちでなくても、成績が悪くても、病気になっても、怪我をしても、それでも絶望的ではない、生きていてもいい、なんとかなるという気持ちに支えられるのです。

 同じ困難に出会っても、どうして耐え抜ける人と絶望してしまう人がいるのか、そこに自己肯定感があります。自分が評価されているはずの何かを失っても、それでもゼロではない、と感じられるのが自己肯定感です。

 この絵本では、母親の無限の愛を描いています。
 子どもがどこへ行こうと、何をしようと、お母さんは子どもを愛していて、待っていて、そして、帰ってきたらだきしめてくれるのです。

 もしかしたら、この絵本を読んで、母の愛の深さにかえって「ヒェッ」と怖くなってしまう人もいるかもしれません。
 小さなころに、不幸にして保護者の方と親密な関係を築けなかった場合は、どこまでも追いかけてくる母親に安心感よりも恐怖を感じてしまうこともあるかも。

 けれども、お母さまがお子さまを愛していて、どんなときでも守ってあげたい、大人になってもいつでも幸せを祈っていて、どんな困難や不幸に見舞われても自分だけは味方でいてあげたいと、そんなふうなご家庭であれば、小さなお子さまとの読み聞かせには最適の絵本だと思います。

 文章はすべてひらがなとカタカナ。五十音が読めるお子さまなら、コツコツひとりで読み切ることができますが、この本はぜひ、読み聞かせで。

 時を越えて愛されるロングセラー絵本。
 この季節に、おやすみ前の読み聞かせとしていかがでしょう。
 言葉では伝えきれない愛情が伝わるかもしれません。

繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)

 こうさぎの、芽生えたばかりのちっちゃな反抗期に、かあさんうさぎが深い愛情でこたえます。

 どんなときでも、どんなところでも母の愛情が支えているという素敵な絵本ですが、「どこへ逃げてもどこまでも追いかけてくるお母さん」は、一部の大人にはすこし怖く感じてしまうことがあるかもしれません。

 お子さまのために読んであげたい、気持ちを伝えたいというお母さまにはおすすめです。

商品ページはこち

お気に入り登録をしてくださればうれしいです。また遊びに来てくださいね。
応援してくださると励みになります。

にほんブログ村 本ブログへ

広告