【だいすきぎゅっぎゅっ】母の日に!「おはよう」から「おやすみ」まで母の愛がふりそそぐ絵本。愛されるロングセラー。【3歳 4歳 5歳】

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だいすきぎゅっぎゅっ  フィリス・ゲイシャイトー/ミム・グリーン/文 デイヴィッド・ウォーカー/絵 福本友美子/訳  岩崎書店

朝起きて、顔を洗って髪をとかして、朝ごはん食べて……おつぎはなあに?「だいすき ぎゅっ ぎゅっ!」9時にもぎゅっ、10時にもぎゅっ!(だいすきぎゅっぎゅ  フィリス・ゲイシャイトー/ミム・グリーン/文 デイヴィッド・ウォーカー/絵 福本友美子/訳 岩崎書店)

この本のイメージ 母の愛☆☆☆☆☆ スキンシップ☆☆☆☆☆ 自己肯定感☆☆☆☆☆

だいすきぎゅっぎゅ  フィリス・ゲイシャイトー/ミム・グリーン/文 デイヴィッド・ウォーカー/絵 福本友美子/訳 岩崎書店

<フィリス・ゲイシャイトー>
子どものころから本が大好きで、母親に読んでもらったり、自分でもたくさん読んでいた。これまで、たくさんの絵本を書いており、邦訳に「ゆきがふりはじめたら」(マーティン・マティア/絵、講談社)がある。母、ミム・グリーンと協力して絵本を書くこともあり本作もそのひとつ。二人が協力した絵本に、「Who’Awake in Spring time?」や「Honi’Circle of Trees」がある。ブルックリン公立図書館で児童書担当の司書として働き、現在は米国領ヴァージン諸島で夫と共に暮らしている。

<ディヴィッド・ウォーカー>
アメリカのイラストレーター。たくさんの子ども向けの絵本の絵を描く。ノースカロライナ州在住。

<福本友美子>
公共図書館勤務の後、児童書の研究、翻訳などをする。訳書多数

 もうすぐ母の日。
 このシーズンは母と子の愛情あふれる絵本をご紹介してゆきます。

 本日ご紹介するのは、10年以上愛されるロングセラー「だいすきぎゅっぎゅっ」です。原題はTIME for a HUG.アメリカでの初版は2012年、日本での初版も2012年です。

 思えば2012年の日本というのはまだまだたいへんな時期で、夜ひとりで眠るのが怖いお子さまや、ふとしたことで恐怖や不安にかられてしまうお子さまも多くいた頃たと思います。

 怖い時不安な時、お母さんが抱きしめてくれたら、暗い気持ちはじわじわと消え去り、あたたかい安心感が訪れます。

 当時、ふるえる小さなお子さまを「ぎゅっ」としていたお母さんは多かったのでは。

 「だいすきぎゅっぎゅっ」は、うさぎの親子の「おはよう」から「おやすみ」までの一日を追いながら、うさぎのお母さんがことあるごとに子どもを「ぎゅっぎゅっ」と抱きしめるという、シンプルな絵本です。

 ただそれだけのお話なのに、読んでいると胸のところがあったかくなってくる。
 お母さんうさぎのあふれんばかりの愛が、読んでいるほうにも流れ込んでくるのです。

 小さな子どもの心を支える土台になるのは、自力ではほとんど何もできない幼児の時代に無条件に愛された記憶です。

 顔を洗うのも、ご飯をたべるのさえ上手にできない、「誰かを得させる」ことや「誰かの役に立つ」ことなんてまだまだ絶対にできない時代に、損得勘定関係なくただただ愛された記憶が、その人の「自信」の土台になり、最終的に大人になったときに高い自己肯定感となってその人を支えます。
 日本人は、口下手で言葉が少なく、また、シャイでスキンシップが少ない民族です。
 「大切だよ」「大好きよ」など、言葉で言うことが照れくさく、何にもないときに抱きしめたりすることもなかなかありません。

 けれど、小さな子どもは「だっこ」が大好きです。
 このうさぎの親子のように、一日何回でもだっこしてほしいにちがいありません。

 文章はひらがなとカタカナ。五十音が読めるお子さまなら、ひとり読みでコツコツと読み切ることができますが、この本はぜひ、読み聞かせで。

 うさぎの親子の一日と一緒に親子でぎゅっぎゅっとして「おやすみ」すれば、きっと大きな大きな安心感に包まれて眠ることができるはず。

 単純だけど愛情あふれる文章に「くまちゃん」シリーズのデイヴィッド・ウォーカーの愛らしい挿絵がぴったり。
 ロングセラーも納得の絵本です。

 母の日に、そしてなんでもない日に。
 「だいすきぎゅっぎゅっ」をぜひどうぞ!

繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)

 ネガティブな要素はいっさいありません。
 幼児期に無条件の母の愛を感じる、自己肯定感を育てる絵本です。

 感受性のするどいHSCのお子さまには、とくにおすすめします。

 一日の出来事を順を追って描いているので、毎日のルーティンを覚えやすいお話でもあります。

 絵本のパイがあまりにもおいしそうなので、読後は、きっとパイが食べたくなります。

商品ページはこち

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