【おつきさまはどこいった?】まんまるおつきさまを探そう!かわいい仕掛け絵本【2歳 3歳 4歳】

2024年3月30日

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おつきさまはどこいった?  新井洋行/作 小林ゆき子/絵 ひさかたチャイルド

月夜の晩、ネズミのチュッチュとチョピーが散歩していると、お月様がどこまでもついてきました。けれど、昼間はお月さまはどこにいるのだろう? お月さまを探しに出かけた2匹ですが……

この本のイメージ おつきさま☆☆☆☆☆ しかけ絵本☆☆☆☆☆ ファンタジー☆☆☆☆☆

おつきさまはどこいった?  新井洋行/作 小林ゆき子/絵 ひさかたチャイルド

<新井洋行>
東京造形大学デザイン科卒業。2人の娘と遊ぶ中でヒントを得て作った、あけて・あけてえほんシリーズ「れいぞうこ」他(偕成社)で人気を博す。同シリーズは、海外でも出版され、国内外の子ども達にも愛されている。絵本の作品に、「れいぞうこ」「といれ」「はこ」(偕成社)、「いろいろ ばあ」(えほんの杜)、「おやすみなさい」(童心社)、「ちゅうちゅうたこかいな」(講談社)、「しろとくろ」(岩崎書店)、「いっせーの ばあ」(KADOKAWA)、「おばけとホットケーキ」(くもん出>版)、「つんっ! 」(ほるぷ出版)他多数。挿絵の仕事に、「モーキー・ジョー」シリーズ(フレーベル館)、 「パーシー・ジャクソン」シリーズ(ほるぷ出版)などがある。性格は、心配性であがり症。

<小林ゆき子>
絵本作家・イラストレーター。 主な絵本に「ハロウィンのランプ」「ブラザーサンタ」(岩崎書店)、「ポーリーちゃんのポケット」(教育画劇)、「おじいちゃんと日の出を見たよ」(佼成出版社)など。 挿絵に「シュレミールと小さな潜水艦」(偕成社)、「あしたは晴れた空の下で」(汐 文社)、「おひさまのワイン」(学研)、 「トトの勇気」(鈴木出版)などがある。その他、月刊保育絵本、グッツなど。 日本児童出版美術家連盟会員。 C.W.ニコル・アファンの森財団会員。

 本日、9月10日は、2022年の中秋の名月です。
 これは太陰暦で8月15日の月をこう呼びます。地球と月の軌道の関係で厳密に言うと毎年満月になるわけではありませんが、今年の中秋は満月のようです。うれしいですね。

 この季節は、湿度が下がり空気が澄んでいて、一年のなかで最も月が美しく見える時期であることから、「中秋の名月」と呼ばれ愛されるようになりました。

 昔(戦前)の日本は太陰暦(月の満ち欠けを基準にした暦)を使用していたので、月は生活に大切なものでした。いまでも、女性は月の周期に体調が左右されるため、旧暦を使ったほうがよいと主張する方もいます。

 わたしが子どもの頃は、ふつうのカレンダーの日付の下に太陰暦の日付が書いてあるものがわりとありましたね。
 新暦(太陽暦)と旧暦(太陰暦)の、両方を使っている人が多かったのだと思います。農家の方には、まだまだ太陰暦は大切なのではないでしょうか。

 年齢の数え方も、「数え年」(かぞえどし)で数える人もまだまだ多かったので、「あなたは何歳?」と聞かれたときに、大人たちは満年齢(まんねんれい:出生時をゼロ歳とし、誕生日ごとに歳をとる数え方)と数え年(出生した最初のお正月を1歳と数え、お正月ごとに歳をとる数え方)とふたつの年齢をこたえていました。

 日本人は、「中秋の名月」にはおだんごをお供えして、秋の収穫をお祝いします。中国では「月餅(げっぺい)」と言う月をイメージしたお菓子を食べる慣わしがあるそうです。東洋では、秋の月は収穫の象徴でした。

 さて、本日は、そんなお月さまの絵本をご紹介。
 新井洋行先生と小林ゆき子先生の「おつきさまはどこいった?」です。初版は2021年。

 ネズミのチュッチュとチョピーが散歩していると、お月さまがどこまでもついてきました。
 どこまでもついてきてくれるお月さまが大好きになったチュッチュとチョピーは、あくる日になってお月さまを探しにゆきます。

 あ、お月様かなと思ったら黄色い風船。
 あ、あれかなと思ったら、黄色いくだもの。

 あ、これかなと思ったら、それは猫の鈴! たいへん! 

 チュッチュとチョピーは逃げ出します。そして……

 ……と、いうのがあらすじ。

 ああ、あるある。
 子どものころ、お月さまがどこまでもついてくるので不思議でした。バスに乗っても、電車に乗ってもついてきます。でも、いつもは車酔いするわたしが、お月さまを眺めていると酔わない。これも子ども心に不思議。(遠くを見ていると酔わない)

 たしかに、あれは小さな頃、真剣に不思議を感じたことのひとつでした。なつかしい。

 昼間はお月さまはどこにいるのかな、お星さまはどこにいるのかな?
 小さな子どもが一度は抱く疑問です。

 チュッチュとチョピーは隠れてしまったお月さまを探し回って大冒険をするのでした。

 ところどころ、隠れてしまったお月様を探す穴あき仕掛けがあって、ページの穴からのぞいている黄色い丸いものは何かな、とわくわくしながらめくるようになっています。

 あっとびっくりなピンチから脱出するラストも爽快。

 文章はとても読みやすく、字はすべてひらがなとカタカナ。50音が読めれば1人読みでも大丈夫ですが、親子で読み聞かせをしても楽しい本です。

 チュッチュとチョピーの性別がわからないので(シリーズ物らしいので、別の本では記述があるかもしれませんが、この本ではわからない)、お子さまの性別が男女どちらでも感情移入できると思います。

 月は、日本人の生活と深く結びついた、いちばん近くにある星です。
 今日の満月、楽しめますように。

繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)

 ネガティブな要素はまったくありません。お月さまをテーマにした、かわいい、そして、わくわくする仕掛け絵本です。ラストはファンタジックで、夢のある展開。お月さまが大好きなお子さまにおすすめです。

 

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