【ぎょうれつのできるアイスクリームかきごおりやさん】アイスクリームとかきごおり、どっちがおいしい?勝負と友情のほんわか絵本【3歳 4歳 5歳】
ぐうぐうやまのテンさんのところに、北極のしろくまくんと南極のペンギンさんからお手紙が来ました。テンさんは、ふたりをぐうぐうやまに招待しますが……
この本のイメージ 動物ファンタジー☆☆☆☆☆ おいしそう☆☆☆☆☆ 友情☆☆☆☆☆
ぎょうれつのできるアイスクリームかきごおりやさん ふくざわゆみこ/作 教育画劇
<ふくざわゆみこ>
東京生まれ。絵本作家。主な絵本に「ぎょうれつのできるパンやさん」「ぎょうれつのできるチョコレートやさん」他、ぎょうれつのできるおいしいえほんシリーズ(教育画劇)、「おおきなクマさんとちいさなヤマネくん」「ブルくんとかなちゃん」シリーズ(福音館書店)など多数。
暑い! 連日暑いですね。
どうにかならないもんでしょうか。
暑いときって冷たいお菓子が食べたくなります。
わたしはコンビニでバニラアイスクリームを買って、一口食べたあとにコンビニコーヒーをそこへ流して食べるのが好き。この夏は身体を冷やしちゃいけないのでできなかったけれど、夏のささやかな楽しみの一つです。
そんなわけで、本日は冷たくておいしいお菓子の絵本を。
ふくざわゆみこ先生の「ぎょうれつのできるアイスクリームかきごおりやさん」です。初版は2023年。
この絵本は、ちょっと季節をはずしてしまい「もうご紹介するのは遅すぎるかな……」と思っていたのですが、あんまりにも毎日暑いし、少しでも涼しくなるよう祈りをこめてご紹介しようと思います。
これで、涼しくなってくれたらわたしの祈りが届いたことになるし、暑いままならこの絵本を読んで涼んでいただきたい! そんな気持ちで。
お話は……
ぐうぐうやまのテンさんのところに、北極のしろくまさんと南極のペンギンさんから手紙が届きました。
しろくまさんはアイスクリーム作りの名人で、ペンギンさんはかき氷を作るのが得意です。
テンさんはふたりが出会ったら仲良しになるのではないかと思い、ぐうぐうやまに招待しました。
山のみんなは、ぐうぐう山の美味しい山の幸を集めて歓迎の準備です。
ところが、しろくまさんとペンギンさんは会うなり張り合い始めました。
アイスクリームとかき氷、どっちが美味しいか勝負をしようと言うのです。
となりのさむさむやまの洞窟から、山の動物たちが氷を運んできて、しろくまさんとペンギンさんが勝負をはじめました。
ふたりを仲良くさせたくて招待したテンさんは、大激怒。怒っておうちに閉じこもってしまいます。
困った山のみんなは、ペンギンさんの作ったかき氷にしろくまさんの作ったアイスクリームを乗せて食べると……
……と、いうのがあらすじ。
似ているようで違いすぎるふたり。
でも、おいしいものが大好きなのはおなじ。
どっちがおいしいか、ではなく「一緒に食べるとよりおいしい」ことを発見したしろまさんとペンギンさん。
違うところを生かしあい、似たところは助け合って、おいしいアイスクリームかき氷ができました。
ふくざわ先生の愛らしい動物たちと美味しそうなアイスクリームとかき氷。
ぐうぐうやまは季節関係なく様々な果物や野菜が採れる山らしく、いちごからメロン、レモン、さつまいも、りんごなど美味しいものがいっぱい。
夏の盛りに読むのが一番だけど、どの季節に読んでも食べてみたいかき氷やアイスクリームが美味しそうに描かれています。
文章は読みやすく、すべてひらがなとカタカナで書かれているので五十音が読めればひとり読みで読みきることができます。読み聞かせでも楽しそう。
大判の絵本ですが、画面いっぱいに美味しそうなアイスリームとかき氷が描かれており、わくわくしてきます。
喧嘩したあとの仲直りには美味しいものを一緒にたべるのがいちばん。
真似して市販のカップかき氷の上にカップアイスをのっけて食べてみるのも楽しそう。
美味しくてかわいくて、ほのぼのとする絵本です。
食べることが大好きなお子さまに、ぜひどうぞ!
繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)
ネガティブな要素はまったくありません。
喧嘩や勝負せず、一緒においしいものを食べようよ、と言うお話です。
いちごやぶどう、さつまいもやりんごを使ったアイスクリームやかき氷も登場し、夏以外の季節でも楽しめるように描かれています。
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