不思議な子猫と少女たちの、ファンタジースクールライフ。かわいいイマドキ児童小説です。【小学校低学年以上】

2024年1月21日

広告

魔法ねこベルベット

あたらしい学校にやってきたペイジは、不安でいっぱい。でも、すぐにシャノン、サマーと言う親友ができました。ある日、不思議な黒猫が迷い込んできます。この猫、魔法が使えるみたい…

この本のイメージ 不思議☆☆☆☆☆ キラキラ☆☆☆☆ 猫かわいい☆☆☆☆

魔法ねこベルベット1 学校へようこそ! タビサ・ブラック/作 武富博子/訳 くおん れいの/絵 評論社

 比較的新しめの児童小説です。挿絵はかわいらしい少女漫画風の画風で、たぶんいまの小さいお子様が気に入るタイプだと思います。文章は平易で読みやすく難しい漢字にはふりがながふってあるので、かしこい子なら小学校低学年から大丈夫。小さい章に分かれてるので読み聞かせにもいいと思います。主人公は小学生です。

 内容は、「おちゃめなふたご」のような、イギリスの寄宿舎ライフに、魔法要素を足したようなもので、魔法は女の子たちではなくて猫が使います。(主人公のペイジは、「おちゃめなふたご」よりずっといい子です)

 猫は、しゃべる猫とかではなくて、普通の猫なんですが、時々ひげから不思議な光を発すると、周囲に不思議なことが起きるのです。

 主人公のペイジ・ハートは、エンジニアのお父さんがドバイに転勤になり、お母さんがついていくことになったので、寄宿舎に入れられることになります。この「ドバイ」という設定がイマドキですごいですね。この一言で、ペイジがある程度以上の経済状態の子だとわかります。

 お友達のシャノンやサマーも、だいたい良い家の子で、彼女たちが学ぶ「チャームホール学園」は、ラビニア・チャームと言う貴族のお屋敷を改造した豪華な建物なのです。

 この創設者のラビニア・チャームの肖像画に描かれた黒猫そっくりの黒猫がある日、学校に迷い込んできて、ペイジたちがこっそり飼うことにします。

 いっぽうその頃、チャームホール学園には重大な事件が持ち上がり、子供たちは不安な日々を送ります。そして……というお話。

 猫がしゃべったりしないで、あくまで猫として猫らしくふるまっているのですが魔法を使うというのがかわいいです。

 このシリーズは全6巻となっているので、続きを読んだらまた紹介させていただきますね。イギリスの寄宿舎ライフを垣間見ることができて、楽しい女の子向けの児童小説です。
わりと、善悪がハッキリ別れている系の話なので、男の子でも楽しめるかもしれません。(男女であまり区別はしたくないのですが、だいたいの傾向として)

 イマドキ児童小説なので、子供たちが携帯電話を持っていたり、パソコンを使って両親とメールの交換をしたりしています。もしも、まだ携帯電話などを持たせられない年齢のお子様に読み聞かせをされる時は、そのあたりの説明をしてさしあげてください。(「この子たちはいい子で、きまりを守っているから携帯やメールを使えるのよ」など…)

 古いお屋敷や寄宿舎、魔法とハイテクが入り混じっているところがおしゃれです。女の子たちはみんな元気に寄宿舎ライフを満喫しており、それも子供にはあこがれる要素になると思います。

 読みやすい本なので、児童小説への入り口としてもおすすめです。

繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)

 ネガティブな要素はほとんどありません。安心してお読みいただけます。小さなお子様に読み聞かせをするときは、良い機会なのでネットリテラシーやハイテクリテラシーも同時に教えるといいかもしれません。温かいミルクティーと一緒にどうぞ。

商品紹介ページはこちら

お気に入り登録をしてくださればうれしいです。また遊びに来てくださいね。
応援してくださると励みになります。

にほんブログ村 本ブログへ

広告