変化する環境に戸惑う小さなお子さまにおすすめ。イースターをモチーフにした卵探しのファンタジー絵本。かわいいカラフルな絵が魅力です。

2024年1月25日

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ルナのたまごさがし 作・絵/たなか鮎子 フレーベル館

四月になって、新しい学年になり、環境になじめないルナ。不思議な卵を見つけて、もようを描くと、うさぎが飛び出してきた。「ルナちゃん、一緒にたまごさがしをしよう」

この本のイメージ 新学期☆☆☆☆☆ カラフル☆☆☆☆☆ かわいい☆☆☆☆

ルナのたまごさがし 作・絵/たなか鮎子 フレーベル館

 絵本のレビューです。
これは、今年出版されたばかり。児童文学のレビューを始めてから気がついたんですけど、絵本はものすごく回転が速くて、すぐ廃刊になってしまうんですね。売り切りの契約も多いのかもしれません。「ああ、これいいなあ」、と思った絵本でも、もう市場にないこともしばしば。

 でも、この本は今年の絵本なので、お求めやすいと思いますよ。
絵がカラフルでかわいくて、とっても癒される本です。

 今、学校のお休みが続いて、いろんなイベントやコンサートなどが自粛している時期です。公園くらいのおでかけはOKと言われても、帰ってきたときの手洗いや、お風呂お洗濯など、いままでより気をつけなくてはいけないことも増えました。とても緊張する日々が続いています。学校の再開もいつからか、わからないことが多くて不安ですよね。

 また、終業式や卒業式を迎えないまま学校が休校になってしまったお子様も多いと思いますので、気持ち的な区切りもなく春休みに入ってしまい、モヤモヤとした気持ちを抱えている子もいるのではないでしょうか。

 そんなときには、こんな本がいいかな、と思って選んでみました。

 モチーフとしてはイースターなので四月の本なのですが、今、不安でおうちにいる小さなお子様にカラフルで楽しくて、不安な気持ちを受け止めて応援する本をご紹介したいと思いました。

 世の中が大きく動き、でも、じっとしているしかないとき、それは、実は「さなぎ」の時期なのかもしれません。卵の中で何かをあたためているのかも。

 現代社会では、外に出てあちこちに出かけ、たくさんの人と遭い、たくさんの人と交流することがよしとされています。それに対して、家の中で読書をしたり絵を描いたり考え事をしたりする内向的な子は、世間的にはあまり評価されません。

 でも、今は外に出ないほうがいいときです。あちこちに移動したり、たくさんの人に会ったりしないほうがいいときです。

 もしかしたら、いま、社会全体が「さなぎ」に入っているのかもしれません。

 大きな事件が起きるときは、同時に何かが生まれようとしているときなのかもしれません。家の中にいるしかないときですから、いまこそ、自分の中の「可能性の卵」を探すことが出来たら。

 ルナは最初はひとりでたまごを探していますが、それにつられてだんだん友達が参加してきます。そして、最後はみんなでたくさんのたまごを探し出すのです。

 たまごのなかには何があるのでしょう。

 長い春休みのあとは、何をしようか。きっと、みんな元気になって、楽しくお外で遊んだり、映画を見たり、レストランに行ったりできるようになるよ。とお話しながら、一緒に絵本を楽しめるといいですね。

繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)

 ネガティブな要素はありません。カラフルでかわいい絵本です。お風呂上りにハーブティーやお気に入りの紅茶を飲みながら読むのにおすすめ。今の時期、おうちにいる小さなお子様にプレゼントするのもいいかもしれません。

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