【まほうのレシピ】アマゾンプライムでドラマ化された、かわいいクッキングファンタジー。仲良し三人組の冒険【小学校高学年以上】

2024年3月18日

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まほうのレシピ シンディ・キャラハン/作 林啓恵/訳 イラスト/またよし 竹書房

ケリー、ダービー、ハンナは仲良し三人組。あるとき、屋根裏部屋で不思議な本を見つけます。そこに書かれていたのは「魔法のレシピ」。ケリーは秘密の料理クラブを作り…… (まほうのレシピ シンディ・キャラハン/作 林啓恵/訳 イラスト/またよし 竹書房)

この本のイメージ お料理☆☆☆☆☆ 魔法☆☆☆☆☆ スクールライフ☆☆☆☆☆

まほうのレシピ シンディ・キャラハン/作 林啓恵/訳 イラスト/またよし 竹書房

<シンディ・キャラハン>
20年間製薬業界で働いたのち小説を書く夢を果たし、「まほうのレシピ」でデビュー。同書を原作に制作されたAmazon Prime Videoはシリーズを重ね、大人気を博している。アガサ賞最優秀児童書・ヤングアダルト賞を2回受賞。デラウェア州ウィルミントンに夫と3人の子どもたち、ペットとともに暮らしている

<林啓恵>
薬局の娘として育ち、本に関わる仕事がしたいという夢を叶えて翻訳家に。魔法も料理も謎も大好き。

<またよし>
日本のイラストレーター。1982年生まれ。サークル「システムキッチンぱんつ」を主宰。埼玉県在住。

 わたしがサポートスタッフとして運営に参加しているオンラインゲームのユーザー(乙女さま)のみなさまが、ぼちぼち、こっそり、当ブログに遊びに来てくださっていることがわかりました。
 乙女さまたちは、とても控えめなので、「読んでますーーー」みたいなアピールをなさらないのですが、遊びに来てくださっているとわかると、うれしいです。よかったら、おすすめの児童書を教えてくださいね。

 児童書の世界、楽しいですよ。ぜひ、ご一緒しましょう。

 さて、本日のご紹介はアマゾンプライムビデオで大人気の、キッズ向けドラマシリーズ「まほうのレシピ」の原作です。原題はJust Add Magic. 原書初版は2010年。日本語版の初版は2020年です。

 わたしはこのドラマが大好きで、シリーズは全部追いかけました。仲良し三人組の固い友情と、毎回現れるユニークな「魔法のレシピ」が魅力です。

 また、登場する大人たちも、完璧な大人ではなく、欠点もたくさんある個性的な人たち。でも、どこか憎めない、魅力的な人たちなんです。

 今回、あのドラマに原作があることを知り、もちろん読みましたよ!

 翻訳の方が、キャラクターたちの台詞回しや雰囲気を、ドラマ版に寄せてくれているのがうれしい。とくに、ダービーなんて、ドラマのダービーの声が聞こえてきます。スバラシイ。

 文章の記述やそれを正確に再現している挿絵を見ると、ケリーとハンナのビジュアルは、どうやらドラマ化されるときに交換されたようです。
 原作では、ハンナは金髪ストレートですが、ドラマではケリーが金髪ストレート。でも、性格はドラマも原作どおりです。

 お話は……

 ケリー・クインはアルフレッド・ノーブル学院の七年生。親友のダービー・オブライエンと屋根裏部屋を掃除していたら、不思議な本を見つけます。それは、百科事典のふりをして隠されていた、料理のレシピ本でした。

 もう一人の親友、ハンナ・エルナンデスを誘って、この不思議なレシピ本に書かれたレシピでお菓子を作ります。

 ところが、それを食べた人たちに、不思議な出来事が起きて……

 と、いうのがあらすじ。

 不思議な魔法を発揮する「魔法のレシピ」。
 作ったお菓子やお料理を食べた人間に魔法がかかり、魔法のむくい(ドラマでは副作用)は、魔法のスパイスを料理にいれた人間にふりかかります。

 これが「むくいの法則」。たぶん原書ではカルマなんじゃないだろうか。ちょっと調べた限りではわからなかったんですけども。

 この「魔法のむくい」は善行をすることで解消される、というのがこの物語の設定です。

 原作とドラマで少しちがうのは、ハンナの設定(容姿はケリーと交換されており、名字もちがう)、ケリーの両親の設定でしょうか。

 原作のケリーのママは料理上手の優しいお母さんで、パパは優秀なビジネスマン(もしかしたら弁護士かも)のようなのですが、ドラマではママは家事がそんなに得意ではないキャリアウーマンで、パパはIT企業で働くギークなパパです。

 ドラマのケリーのパパとママは、いかにも現代的で、大好きなんですよ。

 でも、三人娘の固い友情や、次から次へ起きる不思議な事件のわくわく感は、原作も同じ。また、ドラマ版では詳しく語られなかった、不思議なスパイスたちの秘密や太平洋のメキシコ近くの不思議な島セロドス島のお話が語られています。

 ドラマのファンも、ドラマを見たこと無い人も、絶対楽しめるクッキングファンタジーです。

 巻末には、「ケリーのスペシャルレシピ」として、物語に登場するお菓子とお料理のレシピが掲載されています。魔法はかからないけど、作ってみたいレシピばかり。これは楽しそう。

 原作のケリーたちが大好きな「スワリー」と言う、アイスクリームのドリンクみたいなもののレシピもあります。豪華なアイスクリームシェイクか、パフェという感じ。

 字はほどよい大きさで、難しい漢字には振り仮名が振ってあります。だいたい、小学校高学年から。

 読後は、ドラマを楽しんでくださいね。吹き替え版は、かなり小説版と印象が近くて、どんなふうに実写化されているかを確かめるのも楽しい。字幕版で英語を勉強してみるのもいいかも。

 お料理って、やっぱりちょっと魔法めいたところがありますね。
 今は、おうち時間を楽しみたいときです。ビデオドラマを見たり、小説を読んだり、お料理をしたりして、めいっぱい楽しく過ごしましょう。

※この本は電子書籍もあります。

繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)

 楽しい小説です。

アメリカの女の子の等身大の日常も描かれているので、そこも楽しめます。作中で登場するお料理やお菓子は、すべて巻末にレシピが掲載されているので、読み終わったら作りたくなりそう。


 読後はアイスクリームやシェイクが食べたくなると思うので、あらかじめご用意ください。

商品ページはこち

お料理好きなお子さまには

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