【12歳のスタイルブック】おしゃれってどうすればいい?子どものためのファッション入門書【はじめてのおしゃれレッスン!】【小学校高学年以上】

2024年3月28日

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12歳のスタイルブック はじめてのおしゃれレッスン 服部裕子/スタイリングと文  サトウユカ/物語と絵 文響社

大人でも子どもでもない12歳。自分だけのおしゃれをするために、ジュニア向けファッション雑誌の大人気スタイリストがおしゃれのコツを教えます。自分だけのおしゃれをみつけよう。

この本のイメージ コーディネートレッスン☆☆☆☆☆ 豊富なスタイル画☆☆☆☆☆ おしゃれは自分のため☆☆☆☆☆ 

12歳のスタイルブック はじめてのおしゃれレッスン 服部裕子/スタイリングと文  サトウユカ/物語と絵 文響社

<服部裕子>
文化女子大学卒業。
アシスタント経験を経て独立しフリーのスタイリストに。
ファッション誌や広告、タレント、俳優をはじめ、女子小学生人気ナンバーワンおしゃれ雑誌「ニコ☆プチ」(新潮社)などジュニア向けファッション誌やジュニアブランド広告のスタイリングを数多く手がける。

<サトウユカ>
東京デザイナー学院グラフィックデザイン科イラストレーション専攻卒。
著書に「キャンディ☆フェアリー 妖精ガールのすてきなひみつ100」「ガールズぬりえブック」シリーズ、挿絵作品に「ランプの精 リトル・ジーニー」シリーズ(以上ポプラ社)、「めざせ! 動物のお医者さん」(講談社)など。

 インターネットで見かけ、読んでみたらすっごくいい本だったのでご紹介。初版は2020年です。

 12歳というと、小学校六年生くらい。
 自分で洋服を選び始めるくらいの年齢の女の子のためのおしゃれ入門書です。

 なにより、冒頭の文章が素晴らしい。

 「おしゃれに正解はない」「おしゃれはあなたの心の中にある」。
 だから、おしゃれになるための、はじめの一歩は、自分の心を見つめてみること。

 わたしたちが子どもの頃は、服は親が選んで買ってきたものを着る時代でした。
 その後、成長すると「学校が認めた服」「社会が認めた服」など、「周囲からどう見られるか」で服を選んだものでした。

 昔は校則が厳しい学校では自宅での服装などにも縛りがあり、「自宅でも学生らしい服装を心がける」など、よくわからない曖昧な校則があったものです。(今でもよくわからない……「学生らしい」とは?)

 でもねえ、自分の身体はひとつしかなくて、一年は365日しかないと考えると、好きな服を着てすごしたいじゃないですか。たとえそれが、ジャージであっても。どんな服装でも自分が「好き」で着ているなら、それがいちばん幸せなのです。

 好きな服を着て好きなように過ごすのは、女の子には簡単なようで難しいものです。とくに保護者がいる年齢では自分のおこずかいでは服は買えないので、好きな服を着るためにはなんとかして親を説得しなければなりません。

 女の子たちは、別に高価な服がほしいわけではないんですよね。ただ、バーゲンのカゴの中のいちばん丈夫で長持ちしそうな服を色やデザイン関係なく買って来られて「これを着なさい」と言われるよりは、「こういう系統の、こう言う服」と指定したい。それくらいのことだと思うんですよ。

 なので、自分はどんなスタイルがいいのか、どんなふうに装いたいのか、それを自分で考えながらコーディネイトしてゆくことを教えてくれるこの本は、おしゃれへのポジティブな気持ちで満ちていて、すがすがしいのです。

 一昔前のファッション雑誌のような、「バイトの面接に行くなら」とか「体育会系の彼氏とデートするなら」「彼氏のおうちにおよばれするなら」みたいな、シチュエーション別のコーディネイト指南はいっさい無し!

 ああ、令和の女の子のファッションは、やっとここまで来たかー、と言う嬉しさ。誰かのために装うのではなく、自分のため、なりたい自分になるために装う。

 こう書くと至極あたりまえのことなのに、ここまで来るのには遠い遠い道のりがありましたよ……。

 みんなと同じ服を着てないとだめとか、
 あのブランドじゃないとだめとか……
 だれかの「すき」にあわせる必要はないよ。
 流行していても、していなくても、「わたしはこれがすきなの!」
 ってどうどうとしているのが、なによりすてき。 (p138)

 ねっ、いい言葉ですよね。

 わたしたちが幼い頃、若い頃、ファッションは今よりずっと窮屈なものでした。でも、これからは、ファッションはその人の個性を表現する手段、心を自由に羽ばたかせてくれる翼なんですね。いい時代になったものです。

(念のために書いておきますが、だからといってお葬式に赤い服で行くとか、仕事の面接にジーンズで行くとかTPOをわきまえないでいいと言う話ではありません。それまでの女の子のおしゃれが、「どう見られるか」に終始して窮屈だったと言う意味です)

 大人が読んでも楽しいので、親子で読んでみてはいかがでしょう。日曜日のショッピングが楽しくなりそうです。

 ※この本には電子書籍もあります。 ただし、書き込みなどしたい方は紙の本のほうが使いやすいかもしれません。同様のコンセプトで、男の子のための本もあればいいですね。

繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)

 服装についてあれこれ悩んでしまう女の子に、おすすめの本です。
 自分の好きな服を選んで装うことの楽しさ、つらい時や苦しいときに好きな服がくれる励ましなど、おしゃれのすばらしさを教えてくれる、令和のおしゃれ入門書です。

 「他人の目を気にすることなく、好きな服を着よう」がテーマなので、心が楽になります。

 

商品紹介ページはこちら

 

 

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