【ごちそうごよみ】食を通じて季節を感じよう。おいしくてためになる、四季を感じるごちそうの絵本【4歳 5歳 6歳】

2024年4月14日

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ごちそうごよみ 谷山彩子/作 小学館

日本では、節目の節句には神様にごちそうを捧げました。神様にお供えされたごちそうを食べることは神様と同じものを食べるという意味で、強い力を授けられると考えられていました。(ごちそうごよみ  谷山彩子/作 小学館)

この本のイメージ 日本の行事☆☆☆☆☆ 日本のごちそう☆☆☆☆☆ ごちそうの由来☆☆☆☆☆

ごちそうごよみ  谷山彩子/作 小学館

<谷山彩子>
1966年、東京生まれ。セツ・モードセミナー卒業。HB Gallery勤務の後、フリーのイラストレーターに。「暮らしの手帖」(暮らしの手帖社)、「クウネル」(マガジンハウス)などの雑誌や、「グレアムグリーン」シリーズ(早川書房)などの書籍の装画、様々な企業広告、また、昨今はテキスタイルなども手がけている。

 おおまかにわけると小さなお子さまの絵本好きには「物語好き」と「図鑑好き」がいるようです。
 わたしは物語好きなので、このサイトではついつい物語の絵本を紹介してしまいますが、図鑑系や解説書系がお好きなお子さまも多くいらっしゃるのは事実。
 また、日本古来の昔話や伝統行事の解説絵本なども手薄だよなあと思い、気をつけるようにして定期的にご紹介しています。

 本日ご紹介するのは四季折々の行事とごちそうを絵と文章で解説する絵本「ごちそうごよみ」。初版は2023年です。

 日本には、季節の節目に様々な行事があります。それぞれの行事には「旬」の食べ物を食べるならわしになっており、行事ごとに「ごちそう」が定められています。

 こんなに厳密に生活していらっしゃるご家庭はもうほとんどないかと思いますが、それでもお正月にはおせち、節分にはいり豆、ひなまつりにはちらし寿司など、出来る範囲で楽しんでいる方は多いですよね。

 この「ごちそうごよみ」では、四季折々の行事を紹介しながらそれぞれの「ごちそう」の由来を詳しく解説してくれています。

 日本古来の行事だけでなく「バレンタインデー」「ハロウィン」「クリスマス」なども紹介されていますが、「クリスマス」を紹介しているだけにちゃんと四月の「花祭り」(お釈迦様の誕生日)も紹介されているのがうれしいですね。いまどき甘茶を淹れる家ももうないかと思いますが、一応、バランスとして、あるとないのとでは意味が違ってきます。

 字はかなり細かく、文章の量としては多いのですがすべての字に振り仮名が振ってありますので、一応五十音が読めればコツコツ読みきれるようになっていますが、これはぜひ読み聞かせで。

 とにかくすべての見開きでの情報量が多く読み応えがあります。細かい図解や設計図のようなものを読むのがお好きなお子さまに。また、食べることやお料理がお好きなお子さまにもおすすめです。

 四季の行事にちなんだごちそうを作っても、その由来をいちいち説明するのはたいへんですし、絵本があると親子で楽しみながら学ぶことが出来ます。わたし自身知っているつもりでもうろおぼえのところもあって、この絵本を読んで「そうだったのか!」とあらためて知ることも。

 親子の交流だけでなく、高齢の方との会話のきっかけにもなりそう。今年のはじまり、一月にぴったりの絵本です。

 なんとなくすごしていた四季の行事がより楽しく感じられる「ごちそうごよみ」。この機会にぜひどうぞ!

 ※この絵本には電子書籍もあります。

繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)

 ネガティブな要素はまったくありません。非常に情報量が多い、図解絵本です。食べること、お料理することが大好きなお子さまに。行事ごとが大好きなご家庭に。
 親子、祖父母孫との交流にも役立ちそうな絵本です。

 

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