【ねこぜ山どうぶつ園】動物たちとお話できる?ふしぎなふしぎな動物園【小学校低学年以上】

2024年4月14日

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ねこぜ山どうぶつ園 角野栄子/作 よしむらめぐ/絵 金の星社

リリーさんの動物園はねこぜ山のふもとにあります。お客さんは町から坂をとことこ登ってやってきます……。リリーさんと動物たちのおかしくて不思議な動物園日誌。(ねこぜ山どうぶつ園 角野栄子/作 よしむらめぐ/絵 金の星社)

この本のイメージ 動物ファンタジー☆☆☆☆☆ ほのぼの☆☆☆☆☆ ちょっぴり不思議☆☆☆☆☆

ねこぜ山どうぶつ園 角野栄子/作 よしむらめぐ/絵 金の星社

<角野栄子>
東京都生まれ。早稲田大学卒業。」大どろぼうブラブラ氏」(講談社)でサンケイ児童出版文化賞(現・産経児童出版文化賞)大賞を、本作で同文化賞を」魔女の宅急便」(福音館書店)で野間児童文芸賞、小学館文学賞を受賞。その他受賞多数。また旺盛な作家活動に対して紫綬褒章、旭日小綬章を受章し、日本人としては三人目の国際アンデルセン賞作家賞を受賞している。その他の代表作に「アッチ・コッチ・ソッチの小さなおばけ」シリーズ(ポプラ社)などがある。

<よしむらめぐ>
大阪府生まれ、三重県育ち。大手前女子大学(現・大手前大学)卒業。美術教員を経て、ゆうゆう絵本通信講座で絵本づくりを学ぶ。おもな絵本に「角野栄子のアコちゃん絵本」シリーズ」もうふちゃん」」ともだち」(小学館)」ヨルとよる」(教育画劇)、読物の挿絵に「9分読み切り 妖怪奇談 今昔百鬼夜行」シリーズ(教育画劇)」ねこのふくびき」(岩崎書店)などがある。

 「魔女の宅急便」の角野栄子先生の描く、かわいらしい動物園日誌です。初版は2023年7月。

 お話は……

 リリーさんが園長をつとめる「ねこぜ山どうぶつ園」はねこぜ山のふもとにあります。
 一年前、園長だったリリーさんのお父さんが亡くなったので、リリーさんが園長になったのでした。

 まだ若い、23歳の園長さんです。

 いつも動物たちと一緒にいたいと思ったリリーさんは動物園の中に引っ越してきました。
 動物園にいる動物は、
 カバのオシリちゃん、ライオンのオンラインくん、ヒツジのヒールくん、カメのメカじいさん、ナマケモノのジットくん……

 これは、リリーさんと動物たちのちょっと不思議で楽しい日々の記録です。

 ……と、いうのがあらすじ。

 角野先生の持ち味である、歌のようなリズミカルで軽快な文章でねこぜ山動物園の動物たちとリリーさんのほのぼのとしたエピソードが語られます。

 この物語の中では、動物たちの言葉はリリーさんにもわかり、会話ができるという設定です。

 そんなねこぜ山動物園の動物たちは、ただ動物園で餌を食べてのんびり暮らしているだけではありません。どの動物たちも一癖も二癖もある。
 ちゃんと自分の意思があって、こうしたい、ああしたいと主張するんです。
 むしろ、時々、リリーさんがたじたじとなるくらい。

 人間に餌をもらって生きているはずなのに、縮こまったところはひとつもなく、のびのびと人間と対等に自己主張する動物たち。
 その動物たちと友だちのように接するリリーさん。

 人間と動物たちとの素敵な共存関係がそこにあるのです。

 文章は読みやすく、簡単な漢字混じりではありますが、すべての漢字には振り仮名が振ってあるので、小学校低学年から。
 短いエピソードをまとめた短編集なので、読みやすく、読み聞かせにもおすすめです。

 動物ファンタジーがお好きなお子さまに。ほのぼのとした不思議なお話が読みたいときに。そして、角野栄子先生のファンにも。

 どこかなつかしい気持ちにもなる、あたたかなファンタジックストーリー「ねこぜ山どうぶつ園」をぜひどうぞ!

繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)

 ネガティブな要素はまったくありません。
 動物好きな方、動物ファンタジーがお好きな方におすすめです。「ドリトル先生」のように、動物と人間が会話することができるお話です。
 「動物とお話がしてみたい」と思っているお子さまに。

 かわいくて不思議なファンタジーです。

 

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