【くもとそらのえほん】あの雲はどうしてできるのかな?いちばん身近な大自然、空と雲の絵本。【4歳 5歳 6歳】
ふわふわの形をしているのはわたぐも。まっすぐに伸びた線はひこうきぐも。うろこのようなうろこぐも。雨を降らせる雨雲……。さまざまなくもがあります。(くもとそらのえほん 五十嵐美和子/作・絵 武田康男/監修 PHP研究所)
この本のイメージ 空☆☆☆☆ 雲☆☆☆☆☆ 科学☆☆☆
くもとそらのえほん 五十嵐美和子/作・絵 武田康男/監修 PHP研究所
<五十嵐美和子>
1983年埼玉県生まれ。多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業。第8回MOEイラスト絵本大賞年間グランプリ佳作入賞。絵本に「はたらくくるまのずかん」「でんしゃのずかん」「コモちゃんのかくれんぼ」「トリケラとしょかん」(白泉社)がある。
<武田康男>
1960年、東京都生まれ。気象予報士。日本気象学会会員。日本自然科学写真協会会員。東北大学理学部地球物理学科を卒業後、高校教諭(地学)、第50次日本南極地域観測隊(越冬隊)を経て、現在日本教育大学院大学客員教授、武蔵野大学非常勤講師などを務める。気象写真の撮影は約30年に及び、空の探検家として、国内外で撮影した空の写真や映像で多くのファンを魅了し続けている。 主な著書に「楽しい気象観察図鑑」「世界一空が美しい大陸南極の図鑑」「すごい空の見つけかた」「すごい空の見つけかた2」(以上、草思社)「デジタルカメラによる空の写真の撮り方」(誠文堂新光社)「気象観察ハンドブック」(ソフトバンククリエイティブ)などがあり、監修書も多数。
ゴールデンウィークは新緑の季節。
空が美しい季節でもあります。
今年は天候不順で、お天気が思わしくないのですが、通常ならこの季節は一年でいちばん澄み渡った青い空を楽しめるときなのでした。
本日は、「くもとそらのえほん」をご紹介します。初版は2019年。
空と雲は、人間にとっていちばん身近な大自然です。
そして、どの人の上にもあり、どの人の見る空ともつながっています。
空には雲があり、毎日様々な表情を見せてくれます。
次の日の天気を教えてくれるような雲もあります。
この絵本では、そんな身近な空に浮かぶ雲をひとつひとつ、美しい絵とともに説明し、紹介しています。
何も考えずになんとなく見ているだけだと、白い塊にしか見えない雲ですが、注意深く見ているとそれぞれに表情があり、それぞれの美しさや魅力があります。
落ち込んでいるときや悩んでいるとき、上を見るだけで和ませてくれる美しい世界があるのです。
すじぐも、ひつじくも、うろこぐも、わたぐも、うすぐも、にゅうどうぐも……
様々な雲が美しいイラストで楽しむことができます。
巻末には、「くもはどうやってできるのか」という解説があり、科学的な説明も少しだけ書かれています。
空と雲は、いつもわたしたちと一緒です。
見上げればそこにあり、いなくなることはありません。
毎日違う表情を見せてくれ、毎日わたしたちに寄り添ってくれているのが空なのです。
文章はすべてひらがなとカタカナ。文章量は最大でも見開きで13行くらいで、五十音が読めるお子さまなら、ひとり読みでコツコツ読み切ることができます。もちろん、読み聞かせでも。
大人が読んでも空の美しさに癒される絵本です。
親子の時間に「くもとそらのえほん」で、空や雲について語らってみてはいかがでしょう。
「あのくもはなにぐもかな?」
毎日のお散歩がちょっと楽しくなるかもしれません。
繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)
ネガティブな要素はまったくありません。
心癒される、青い空と白い雲の絵本です。身近だけど、あまり気にしないことも多い空と雲。
どんな雲があって、どんなふうにできているのか、たくさんの気づきを得ることができるでしょう。
大人が読んでも癒されます。
親子で楽しく空や雲についておしゃべりできるきっかけになります。
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