【すごすぎる天気の図鑑】身近な「天気」がもっと好きになる! 空の秘密を教えてくれる、最強のお天気図鑑。【空のふしぎがすべてわかる!】【小学校低学年以上】
とっても身近な空や雲、天気ですが、実はわたしたちの知らないことがたくさんあります。これは、そんな「空」の不思議、「空」の秘密をやさしく解説してくれ、お天気の魅力や奥深さを教えてくれる、最強のお天気図鑑です。
この本のイメージ 空の秘密☆☆☆☆☆ 写真満載☆☆☆☆☆ 総ルビ☆☆☆☆☆
すごすぎる天気の図鑑 荒木健太郎/著 KADOKAWA
<荒木健太郎>
荒木 健太郎(あらき けんたろう、1984年11月30日~ )は、日本の気象学者。雲研究者。専門は雲科学・気象学。現在、気象庁気象研究所研究官、三重大学大学院生物資源学研究科協力研究員、防災科学技術研究所客員研究員。
小さな子どもはおおまかに「絵本好き」と「図鑑好き」の二種類の人種にわかれるそうです。「図鑑好き」の子どもが好きなのは、「昆虫図鑑」「乗り物図鑑」「電車図鑑」「動物図鑑」などなど……いろいろありますね。
これは、空……お天気のことが詳しく書いてある図鑑です。しかも、著者は荒木健太郎先生。新海監督の映画「天気の子」の監修もつとめた、お天気のスーパー先生です。
そう、これは子どもから大人まで、空と天気が好きな人のための、最強の図鑑なのです。
かわいい絵やたくさんの写真に彩られた、楽しい本。パラパラと眺めているだけでウキウキしてきます。が、今回は、せっかくなので、時々登場する、知人の科学大好きお空大好きプログラマーにレビューしてもらいましょう。
では、どうぞ!
「せきらんうんのいっしょう」に出てきたかわいいキャラクターたちも健在で、本書にも多数登場。子供たちにもわかりやすく、興味をもって気象を学べる本でした。
「空のふしぎがすべてわかる!」と表紙でパーセルくん(というキャラ)が言っているように、(すべて、かどうかはわかりませんが)様々な空にまつわる「ふしぎ」と情報がたっぷりで、「図鑑」というだけに図や写真がフルカラーで、なんと78トピック。おもしろい話、興味深いはなし、などなどてんこ盛り。
気象のことが好きで好きでたまらない著者の気持ちがそのまま文体にもでていて大変好感がもてます。
実は(細かく分けると)100種以上になるという雲の種類や、空から降る雪や氷の粒の種類(121種類!)などが図表になっていてデータ指向のお子様にもばっちり。それぞれのトピックごとの「うんちく」もとても面白く、大人が読んでもためになります。
この本を読むと、(もともと身近なはずですが)頭のうえのなかなか遠い存在だった空についてがとても身近に感じられ、雲のこと、気象や天気のそれぞれが好きになると思います。
興味を持って、好きになれたら、知識は知恵に、情報は血肉になります。ぼんやり空をながめながら、気象愛を育める素敵な本でした。
ありがとうございました!
とにかく、図解がわかりやすく写真が豊富。それに、うれしい「総ルビ」です。字は細かいけれど、すべての漢字に振り仮名が振ってあるので、ひらがなさえ読めれば、何歳からでも読めます。そして、もちろん、大人が読んでも楽しい内容。
気象現象を、「パーセルくん」など、キャラクター化して説明してくれるのも好き。
「雲のつぶが生まれるときのイメージ」で、パーセルくんが水やおかしを食べることで雲のなりたちを表現したり、発達した積乱雲を「小柄な力士」の数で表現したりと、面白くて、かわいくて、わかりやすいのです。
生活に密着した、「お天気」。知ればもっと身近に感じます。
図鑑好きのお子さまに、「空」が大好きな大人の趣味本として、親子で楽しむ本として、1冊いかがでしょうか。読みどころがたくさんの、スルメみたいな本です。
繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)
ネガティブな要素はありません。
身近な天気がもっとっと身近に感じる、空の写真が満載の図鑑です。晴れのときも、曇りのときも、雨のときも、空を見るのが楽しくなります。
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