【怪盗レッド】わたしとアイツは怪盗コンビ。ドキドキのロングセラー冒険活劇。第1巻【2代目怪盗、デビューする☆の巻】【小学校中学年以上】

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怪盗レッド 1  2代目怪盗、デビューする☆の巻 秋木真/作 しゅー/絵 角川つばさ文庫

わたし、紅月飛鳥、12歳。ある日、お父さんと圭一郎おじさんからとんでもないことを言いわたされた。いとこの圭とコンビを組んで、二代目「怪盗レッド」にならないといけないのだ! 「怪盗レッド」っていうのは、正義の泥棒で……

この本のイメージ 体力系女子☆☆☆☆☆ 頭脳系男子☆☆☆☆☆ バディだぞ☆☆☆☆☆

怪盗レッド 1  2代目怪盗、デビューする☆の巻 秋木真/作 しゅー/絵 角川つばさ文庫

<秋木真>
秋木真(あきぎしん)。静岡県生まれ、埼玉県育ち。AB型。 友人からは二重人格とよく言われる。『ゴールライン』(岩崎書店)でデビュー。 主な作品に「怪盗レッド」シリーズ、「少年探偵 響」シリーズ、「黒猫さんとメガネくん」シリーズ(以上角川つばさ文庫)、「リオとユウの霊探事件ファイル」シリーズ(集英社みらい文庫)、「悪魔召喚!」シリーズ(講談社青い鳥文庫)などがある。

 角川つばさ文庫のロングセラー冒険小説、「怪盗レッド」シリーズの第1巻です。
 ありあまる体力と英才教育をうけて超人的な身体能力を身につけたアスカと、IQ200の天才児ケイがバディを組んで「正義の怪盗レッド」として大活躍する、冒険活劇小説です。初版は2010年。

怪盗レッド 1  2代目怪盗、デビューする☆の巻 秋木真/作 しゅー/絵 角川つばさ文庫

 第1巻は……

 主人公の紅月飛鳥は、お母さんと死別し、料理人のお父さんと二人暮らし。ところが、6年生の春休み、お父さんとお父さんの弟圭一郎おじさんから、
「おまえたちは今日から『怪盗レッド』だ」と言い渡されます。

 「おまえたち」と言うのは、飛鳥と、いとこの圭。

 どうやら、紅月家はねずみ小僧を先祖に持つ、由緒正しき怪盗の一族だったのです。
 紅月家では、13歳になると怪盗を継がないといけないらしい。(この時点ではアスカは正確には12歳)

 あれよあれよという間に、なしくずしに圭一郎父子と同居することになったアスカ。

 先代コンビの父親たちから、「レッド」を襲名したふたりは、宝石専門の盗品販売組織から「緑の海」と言う三十億のダイヤを取り戻し、持ち主に返還すべく、ミッションを開始します。

 はたして、無事にミッションは成功できるのか?

……と、いうのがあらすじ。

 文章はアスカちゃんの一人称なので、主人公はアスカちゃん。彼女とバディを組んで、「怪盗レッド」になる、作戦立案、ナビ役がケイくんです。

 アスカちゃんは初代レッド行動係の紅月翼お父さんから英才教育をうけた、超人的身体能力の持ち主。ビルを30階くらいまでは壁伝いに登れてしまいます。

 対してケイくんは、極度の運動音痴、方向音痴ですが、頭脳はピカイチ。インカムをつけてナビをはじめると一人称が「ぼく」から「おれ」に変わり、人格が攻撃的になるという不思議男子です。

 さて、今回の獲物はロシアの富豪から盗まれた「緑の海」を持ち主に返すミッションと同時に、友達の氷室実咲のおばあちゃんの指輪を取り戻すお手伝いもします。

 大きな悪は許さないけれど、小さな悩みも解決するよ、と言うのがアスカたちののポリシー。
 ドライに振舞っているようで、ちゃんと協力してくれるケイくんもいいやつです。

 字はほどよく大きくて、文章は平易な一人称なので読みやすく、すいすい読めます。

 主人公のアスカちゃんが、ともかく、すがすがしいほどの脳筋で、周囲がぶっとぶほどポジティブ。男の子のケイくんのほうが内向的ですが、インカムをつけて「レッド」になるといきなり強気になります。

 さわやかな男女バディ物で、女の子が読んでも男の子が読んでも楽しいと思います。

 第1巻はまだまだ顔見せと言う感じで、おそらく今後、ふたりのお母さんの死の真相や、「怪盗レッド」誕生の秘密などが明かされるのかと思いますが、スピード感万歳の第1巻の滑り出しはお見事。「次はどうなるかな、どうなるかな」とわくわくしながら、あっと言う間に読めちゃいました!

 アスカちゃんの性格がとにかくかわいいし、親友の実咲ちゃんもすっごくいい子。こういう親友関係って大好きです。
 これから、ライバルの探偵や秘密結社が登場したりするらしいです。これは、わくわくしますね!

これが「少年探偵団」
の敵、怪人二十面相。
いずれ、
こちらもレビューしますね。

 わたしはもういい歳のオバハンですが、子どもの頃は「少年探偵団」や「シャーロック・ホームズ」が大好きでよく読んでいました。「少年探偵団」などは今読むと、かなりちゃちな感じがするのですが、大人の本職探偵明智小五郎の助手を小学生がつとめると言うわくわく感は、子供心にたまらないものがありました。

 児童文学「宝島」もそうですが、大人の世界に子どもが入って、大人と対等に渡り合う話は、いつの時代も子どものあこがれです。

 「怪盗レッド」では、子どもが大人のお手伝いをするのではなく、あくまで子どもが主役。むしろ、大人がサポート役です。
 でも、「敵」は大人の悪党の組織なんですから、こんなにスカッとすることはありませんね。

 「角川つばさ文庫」は子どもたちに読書に親しんでもらうために生まれた、読みやすい文体と魅力的なイラストのレーベルなのだそう。怪力女の子の一人称でアクション冒険もの、かつラブなしのバディものって、ぜったい好物の女の子がいると思います!

 字は程よい大きさで、一人称なのでとても読みやすい。そして、すべての漢字に振り仮名がふってあります。ですから、コツコツ読めば小学校中学年くらいから読めます。ボリュームがあるので、小学校低学年だときついと思いますが、総ルビなので不可能ではありません。

 長い小説の読み始め、読書の入門として、女の子にも男の子にもおすすめです。かわいい挿絵もふんだんに入っていて、これなら飽きずに最後まで読めそう。お子さまが挫折しないで最後まで読めたら、どうぞほめてあげてくださいね!

 さわやかな、少年少女冒険活劇です。もちろん、大人でも楽しめますよ!

繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)

 ネガティブな要素はまったくありません。楽しくゆかいな、わくわくの冒険活劇です。コンピューターなどのハイテクを駆使しますが、古きよき少年少女活劇小説のロマンもあります。また、親戚同士の凸凹共同生活もコミカルに描かれており、ホームドラマ要素もあって、至れり尽くせり。

 長い小説の読み始めにぴったりでしょう。難しいことは考えず、スカっとしたいときにおすすめです。

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