【ひなにんぎょうができるまで】おひなさまはどうやってできるの?写真でつづる知育絵本。【4歳 5歳 6歳】

2024年3月24日

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ひなにんぎょうができるまで   ひさかたチャイルド

3月3日はひなまつりの日。ひなにんぎょうはどうやってできるのかな?どんな意味があるのかな?ひなにんぎょうのつくり方を写真でつづる、知育絵本です。

この本のイメージ 写真絵本☆☆☆☆☆ ひなにんぎょうとは☆☆☆☆☆ 知育☆☆☆☆☆

ひなにんぎょうができるまで   ひさかたチャイルド

 3月3日はひなまつり。
 昔から、3月3日は女の子の節句、5月5日は男の子の節句、とされていました。

  ひな祭りは、もともとは、子どもの厄災を引き受けてくれる「身代わり人形」を作り、それを川に流して、わが子の無病息災を祈った行事がはじまり。
 その後、華やかな雛人形を飾り、菱餅や雛あられを食べ、白酒を飲むお祭りとなったのです。


 豪華な雛人形は、良いおうちのちょっとしたステイタス。わたし自身、雛人形を飾るような家ではなかったため、何段飾りかの雛人形は子供心に憧れでした。
 きょうだいがいたので、小さめの鯉のぼりはあったのですが、雛人形は高価ですからね。
 でも、祖母が小さな、手づくりの雛人形を余り布で作ってくれたのをおぼえています。紳士服用の布で作ったので、グレーとか、小豆色とか、なんだかビミョーな色だったのですが、心づくしがうれしかったですね。

 今、この絵本で、豪華な雛人形のつくりを隅々まで知ることができ、うれしい気持ちです。ああ、こんなふうになっていたんだなと、わくわくしながら読みました。

 今は、多様性の時代なので、女の子の幸せが結婚とはかぎらないし、男の子の誉れが戦いとはかぎりません。桃の節句は女の子の日、端午の節句は男の子の日と、決め付けるわけにもいかないらしく、この絵本でも「女の子の幸せな結婚を祈って」のような文言は書かれていません。

 雛人形は、幸せな結婚式を表したもの……「ひなまつりは こどもたちの けんこうと しあわせをいのるぎょうじ」と言う説明に留めています。今後は、ひなまつりをお祝いする男の子も、端午の節句をおいわいする女の子も増えるかもしれません。

 昔は、雛人形飾りは娘の今期と関わるので、雛人形を飾るのは早ければ早いほどよく、片付けるのも早ければ早いほど良い、と言われていました。
 3月3日を過ぎてもまだ飾っていると、「花の盛りを過ぎても、娘が家にいる」と言われてしまうので、お正月が終わったら早々に雛人形を飾り、3月3日の12時を過ぎたら母娘で全力で片付ける、と言う、気合の入ったお話も耳にしたこともあります。

 この絵本では、江戸嘉永5年(1852年)創業「人形の東玉」に取材して、雛人形ができるまでの工程を写真で詳しく解説しています。

 着物を作る着付師、頭部をつくる頭師など、それぞれの部位にたくさんの人々が携わり、心をこめて作業されている様子がわかります。

 江戸時代とはちがい、もう令和なのですから、ほとんどが機械化されていると思っていたのですが、一部機械化されている部分はあれど、想像以上に職人さんの手作業でした。

 とくに、お人形のお化粧は、一体一体、手で描かれていたのですね。

 絵本の最後には、たまごびなや、つるしびな、オルゴール雛人形など、様々な雛人形が紹介されています。

 五段飾り、六段飾りの雛人形が揃えられなくても、こんなかわいい雛人形なら、手軽に用意できそうです。

 身近だけれど、意外に知らない雛人形のこと、この絵本で詳しく知ることが出来ます。だいたい、わたし自身、上から三段目の五人囃子の下は、随身(右大臣 左大臣)だとは知っていましたが、その下の仕丁(しちょう)までは知りませんでした。

 仕丁は三人いて、向かって左から怒り顔で熊手(だいがさ)を持った人、泣き顔でちりとり(くつだい)を持った人、右側に笑い顔でほうき(たてがさ)を持った人が並びます。

 この泣き顔と怒り顔の順番は、のれんによっては違うようですが、最後は笑い顔でしめるようです。

 仕丁の脇には右近の橘、左近の桜が飾られ、一番下の段には、お駕篭や御所車、お重箱、箪笥、長持、鏡台、お針箱、火鉢、お茶の道具などのお嫁入り道具が並びます。
うひゃあ、豪華。ここまで並んでいるものは、現実には見たことがないかも。

 実際にここまでの雛人形フルセットを家に飾ろうとすると、相当なスペースが必要になりますから、なかなかおうちにある方も、最近は少なくなったと思います。でも、昔ながらの風習を絵本で体験するのもいいものです。

 今まで知らなかった、雛人形のことが詳しくわかる、知育絵本。
 ひなまつりのプレゼントにいかがでしょう。

繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)

 ひなまつりと雛人形のことを詳しく説明してくれる知育本です。「女の子の節句」とか「女の子が幸せな結婚が出来るように」などの文言はなく、多様性に配慮されたつくりで、かつ、伝統的な雛人形の作り方を詳しく説明してくれています。

 七段飾りの雛人形の豪華な写真もあり、おうちに雛人形飾りがなくても、ひな祭り気分を味わえます。

 

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