【世界の納豆をめぐる探検】これ一冊で納豆の不思議がわかる?パーフェクト納豆解説本!【たくさんのふしぎ】【小学校低学年以上】

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月刊たくさんのふしぎ  世界の納豆をめぐる探検  高野秀行/文・写真 スケラッコ/絵 福音館書店

わたしたちの生活に身近な納豆。でも、納豆は日本だけにあるわけではなく世界中にあるんです。これ一冊で納豆のことがよくわかる、ゆかいで楽しい、納豆解説ムック。

この本のイメージ 科学雑誌☆☆☆☆☆ 納豆とは☆☆☆☆☆  世界の納豆☆☆☆☆☆

月刊たくさんのふしぎ  世界の納豆をめぐる探検  高野秀行/文・写真 スケラッコ/絵 福音館書店

<高野秀行>
1966年、東京都生まれ。ノンフィクション作家。早稲田大学探検部在籍中に書いた「幻獣ムベンベを追え」(集英社文庫)をきっかけに文筆活動を開始。モットーは「誰も行かないところへ行き、誰もやらないことをやり、誰も書かない本を書く」。「謎の独立国家ソマリランド」(本の雑誌社)で第35回講談社ノンフィクション賞を受賞。著書に「巨流アマゾンを遡れ」「ワセダ三畳青春記」(ともに集英社文庫)「謎のアジア納豆」(新潮文庫)「幻のアフリカ納豆を追え! 」(新潮社)など多数。

<スケラッコ>
漫画家。京都在住。著書に「盆の国」「大きい犬」「しょうゆさしの食いしん本スペシャル」(リイド社)「マツオとまいにちおまつりの町」(亜紀書房)「みゃーこ湯のトタンくん」(ミシマ社)など。挿絵の仕事に「れんこちゃんのさがしもの」(福音館書店)がある。この本をきっかけにひきわり納豆が好きになりました。

 このブログは、つい最近児童書を好きになったわたしが、手探りで続けているブログです。地道につづけているので、二年半くらいでしょうか。

 でも、科学雑誌系はご紹介してないな、と気がついたのです。わたしが子供の頃は、「科学」と「学習」と言う雑誌がありまして、「○年の科学」とか「○年の学習」みたいに、各学年ごとに毎月届いたんです。

 「○年の科学」では、その年頃の子供が家庭でできそうな、簡単な科学実験のやりかたについて解説しており、「○年の学習」では、歴史や文化などの解説が掲載されていました。

 ちょっとした漫画も掲載されていて、面白かったのです。

月刊たくさんのふしぎ  世界の納豆をめぐる探検  高野秀行/文・写真 スケラッコ/絵 福音館書店

 科学雑誌のご紹介もいいなあ……と、思い、今回はこれをチョイス。

 「また納豆かい!」と言われそうですが、わたし、納豆大好きなんですよ。

 これは、納豆に興味を持った探検家の方が、世界中の納豆と出会いに探検した結果をまとめた一冊です。

 かなりのボリュームがありますが、全頁にフルカラーの挿絵があり、漢字にはすべて振り仮名が振ってある「総ルビ」なので、ひらがなとカタカナが読めれば、どなたでも読めます。


 さて今回も、科学関係の解説では登場する、おなじみの知人のプログラマーに登場してもらいましょう。
 では、どうそ!

月刊たくさんのふしぎ「世界の納豆をめぐる探検」
 この本、絵本かとおもったら月刊誌なのですね。巻末に新聞がついていて、通巻443号とあります。毎月このくらいのクオリティの「たくさんのふしぎ」が刊行されているのはすごいですね。

 世界は本当に「たくさんのふしぎ」にあふれているので、毎月この雑誌を読んでいるだけで、わくわくした毎日が送れそうです。

 「世界の納豆をめぐる探検」は高野秀行氏による納豆の謎をめぐる探検記。スケラッコ先生のイラストで読みやすい絵本になっています。

 高野秀行氏の納豆探検は日本だけでなく、アジア、アフリカなど世界各国にまたがります。ミャンマー、中国、韓国、タイ、そしてナイジェリア、ブルキナファソ……それぞれの地で食べられている納豆を、実際に旅して食してレポートしてくれています。

 こんなにたくさんの納豆があるとは、驚きました。

 今の情報化社会ではインターネットをつかって世界中の情報がすぐに手に入ってしまうのですが、こと「納豆」にかんしては、なにしろ納豆ですから匂いも食感もネットの情報ではわかりません。実際に食べてみるまでは「あの感覚」はわからないのだとか。

 どこの地域でも納豆はやすくて手軽であたりまえにあるため、あえて研究したりもされていなかったそうで、「ふしぎ探検家」の高野秀行氏にはかっこうの材料だったようです。

 そんな、ネットではわからないふしぎと匂いたつレポートが詰まった本でした。

 (一番の不思議はそんな世界の納豆をおいしそうに食べるという人間の数千倍の嗅覚をもつはずの高野氏の愛犬マドさんではないかと(笑))

 ※個人的に興味を惹いたのは、室町時代の「精進魚類物語」。納豆の大将と鮭の大将が戦うって……どんな話だ?

 ありがとうございました!

 そう、調べましたよ!「精進魚類物語」。

 納豆太郎糸重(なっとうたろういとしげ)率いる野菜軍団が、鮭大介鰭長(さけだいすけひれなが)率いる魚軍団と戦う、「平家物語」のパロディ。室町時代に書かれたバトル・ファンタジー小説らしいです。ラストは納豆太郎が勝って、魚軍団は鍋になって食べられちゃう。

 む、むろまちじだい!
 さすがは、平安時代に「源氏物語」が生まれた国だわ……。日本人のコンテンツ好きの遺伝子、強すぎる。

 こんなふうに、「納豆の作り方」から、おいしい納豆レシピ、納豆の歴史、世界の納豆など、納豆に関係することなら隅から隅まで網羅した科学絵本。しかも、実際に足を運んで、食べてみたレポートです。

 身近なものでも、追求してみると奥が深い。

 おいしくて、健康に良くて、そして、まだまだ謎がいっぱいのミステリアスな存在、納豆。
 この絵本で、納豆をめぐる探検の旅に出てみましょう。

繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)

 ネガティブな要素はありません(納豆そのものがネガティブ要素の方以外は)。納豆について、様々な側面から掘り下げた科学雑誌です。絵と写真がたっぷりで、また、切り口が多彩で面白いのです。

 夏休みの自由研究にいかがでしょう。
 豆と草があれば納豆は簡単に作れるらしいので、自分でも作りたくなってしまいます。

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