【まほうのハッピーハロウィン】もうすぐハロウィン!みんなでハロウィンを楽しもう。ほのぼのハロウィンストーリー【4歳 5歳 6歳】

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まほうのハッピーハロウィン 石津ちひろ/文 岡田千晶/絵  ブロンズ新社

もうすぐハロウィン。みのりは、仮装を考えてわくわく。いとこのあっくんはピーターパンです。みんなで近所を回りましょう。ハロウィンの楽しい夜とあったかなエピソードの絵本です。

この本のイメージ  こどもたちのハロウィン☆☆☆☆☆ ほのぼの☆☆☆☆☆ 勇気を出して☆☆☆☆☆

まほうのハッピーハロウィン 石津ちひろ/文 岡田千晶/絵  ブロンズ新社

<石津ちひろ>
愛媛県生まれ。フランス滞在を経て絵本作家、詩人、翻訳家に。「なぞなぞのたび」でボローニャ国際児童図書展賞、「あしたうちにねこがくるの」で日本絵本賞受賞。訳書に「リサとガスパール」シリーズなど多数。

<岡田千晶>
大阪府生まれ。ボローニャ国際絵本原画展2010入選。作品に「あかり」など。 

まほうのハッピーハロウィン 石津ちひろ/文 岡田千晶/絵  ブロンズ新社

 10月31日にはハロウィン。
 夏休みが終わると、デパートや商店街はハロウィンの飾り付けになります。わたしはこの季節が大好き。

 だって、ハロウィン限定のおいしいお菓子が店中に並びますからね!(食い意地)

 「ハロウィン」とは、アイルランドに伝わる「サウィン」という古代ケルト人のお祭りの前夜を由来としています。
 ケルトでは、一年の終わりが10月31日で、この日には先祖霊が帰ってくるといわれていました。
 また、同時にあの世とこの世のあいだの扉が開くため、悪霊もやってくるので、先祖霊をお迎えし、悪霊を祓うのが「サウィン」だったとも言われています。

 日本の「お盆」や「お彼岸」と似ていますね。

 日本のお彼岸は秋分の日を中日とした前後3日間、計7日間ずつが期間です。
 お彼岸は、ご先祖様がお墓に戻ってくるとされ、お墓の手入れ、お墓参りをする風習があります。(お盆は、お仏壇にご先祖が帰ってきます)

 このように、アイルランドと日本はよく似ていると昔から言われ、小泉八雲など日本を愛して帰化したアイルランド人もいました。

 日本では楽しいイベントとして定着したハロウィンですが、じつは深い意味があり、そして日本ともつながりがあるかもしれないお祭りなのです。

 あんなに遠い国の文化なのに、東の果ての日本に似ているなんて、本当に不思議。

 ですから、ハロウィンを楽しむのは、そんなに「西洋かぶれ」というわけでもないんですよ。もちろん、「お彼岸」もちゃんと忘れずにやりましょう。

 春のお彼岸はこしあんの「ぼたもち」、秋のお彼岸はつぶあんの「おはぎ」を仏前にお供えします。春は「牡丹」、秋は「萩」にちなんでいます。

 これらをお供えするのは、小豆に魔よけの効果があると考えられていたから。ハロウィンの魔よけに使われる「ジャック・オ・ランタン」は、かぼちゃで作られます。かぼちゃと小豆といえば、煮物にするとおいしいんですよ!(また食べ物の話か!)

 本日ご紹介するのは、子どもたちのハロウィンのお話が描かれた絵本です。

 お話は……

 もうすぐ、子ども会のハロウィン。みのりちゃんは、どんな仮装をするか、いまからわくわくです。いろいろ悩んだけど、かぼちゃのドレスで参加することにきめ、自分でかわいいドレスを作りました。

 いとこのあっくんは、ピーターパンの仮装です。

 子どもたちは、列を作って町内会のおうちを訪ねて回ります。でも、はずかしがりやのあっくんは、声を出すことができません。

 だけど、とあるおばあちゃんの家を訪ねたとき……

 ……と、いうのがあらすじ。

 残念ながら、現在はおそらく感染症対策でこのような催しはできないと思います。けれども、感染症の問題がなければ、ハロウィンは本来こう言うお祭りであったことや、勇気を出して誰かに親切にするのはすばらしいこと、と言うことを伝える事はできそうです。

 文章はすべてひらがなとカタカナで書かれており、とても読みやすく、ひとり読みでもだいじょうぶ。もちろん、読み聞かせしてあげれば、親子で優しい気持ちになれます。

 光と影を美しく描く岡田千晶先生の絵は、ふんわりとやさしく、あたたかい雰囲気。子供たちのあどけない表情が愛らしく、おしゃまなみりのちゃんとはにかみながら微笑むあきとくんの姿は、大人が見ると不思議なノスタルジーを感じます。

 子どもたちの時間はとても短くて、大人が一緒に遊んであげられる期間は宝物です。

 おでかけの難しいハロウィンになりそうですが、絵本の中だけででも、ハロウィン気分を味わってみてください。来月までにどこまで収まっているのかは微妙ですが、おうちのなかをハロウィン飾りで飾りつけて、仮装してごはんをたべるくらいはできます。

 楽しいハロウィンになりますように……

繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)

 ネガティブな要素はまったくありません。ハロウィンを通じて子どもが成長する、ヒューマンストーリーです。ハロウィンの「トリック・オア・トリート」の行列の様子が楽しく描かれています。

 内向的で人見知りなお子さまにおすすめです。

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