【サンタさんありがとう】クリスマスシーズンに! 物語と刺繍でつづる、あったかストーリー。【4歳 5歳 6歳】【ちいさなクリスマスのものがたり】

2024年4月1日

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サンタさんありがとう ちいさなクリスマスのものがたり  長尾玲子/作 福音館書店

もうすぐクリスマス。しんたろうくんはサンタさんに手紙を書きました。「いっしょにあそべて おともだちになってくれる かわいいかわいい くまさんがほしいです。」 そのころ、サンタさんはそれぞれのプレゼントを振り分けて名札をつけているところでした……

この本のイメージ クリスマス☆☆☆☆☆ 刺繍☆☆☆☆☆ かわいい☆☆☆☆☆

サンタさんありがとう ちいさなクリスマスのものがたり  長尾玲子/作 福音館書店

<長尾玲子>
1963年、東京に生まれる。東京YMCAデザイン研究所デザイン科卒。デンマーク、スカルス手工芸学校で刺繍を、オーストラリアNMITでイラストレーションを学ぶ。絵本に「クリスマス・イブのおはなし全3冊」(「あっちゃんとゆびにんぎょう」「100こめのクリスマス・ケーキ」「サンタさんのいちにち」)、「サンタさんありがとうーちいさなクリスマスのものがたり」「サンタさんとこいぬ」「ざっそうの名前」「ぼくの草のなまえ」(以上、福音館書店)がある。

 かわいいクリスマス絵本のご紹介です。初版は1998年。24年以上愛されるロングセラー。

 ストーリーは……

 もうすぐクリスマス。
 男の子のしんちゃんは、サンタさんに「おともだちになってくれる かわいいくまさんがほしい」と手紙を書きます。

 サンタさんのもとには世界中の子どもたちのお手紙が届いていて、クリスマスを前にしてサンタさんは大忙し。どの子に何をあげるか、プレゼントを名札をつけていました。

 やれやれ全部のプレゼントを仕分けした……と思ったとき、しんちゃんの手紙がひょっこり出てきます。
 あわてたサンタさんは、しんちゃんのためにくまさんのぬいぐるみを自分でつくり、しんちゃんの名札をつけるのでした。

 サンタさんに作られたくまさんは、サンタさんが大好き。サンタさんのお仕事をお手伝いしてずっとずっと傍にいたいと思います。

 けれど、しんちゃんがくまさんのことを待っているのだと伝え、サンタさんはくまさんをしんちゃんのもとへと運ぶのでした。そして……

 ……と、いうのがあらすじ。

 お話と絵は長尾玲子先生ですが、この挿絵、表紙も含めてすべて刺繍なのです!
 この、刺繍で描かれた絵が、最小限の線で描かれているのにもかかわらず、表情豊かで愛らしいのです。

 また、くまさんの型紙もあり(線は刺繍)、この型紙をコピーして、巻末の「ちいさなくまさんのつくりかた」を見ながら作れば、自分だけのくまさんを作れるようになっています。おお、これは「こんとあき」でも見ました。こういうのは、本当にうれしいものなんですよね。

 マスコットサイズのくまならこのままで。大きくしたかったら拡大コピーすればいいんですしね。
 今にして思えば、男のサンタさんがお裁縫をしてくまさんを創ると言うのは、当時としては新しかったのかもしれません。

 あったかストーリーに和むのはもちろんのこと、刺繍やお裁縫などのハンドメイドにも興味が持てそうな絵本です。

 文章は見開きで六行ほど。字はすべてひらがなとカタカナなので、50音が読めればひとりでコツコツ読むことができますが、これはぜひ、読み聞かせで。

 子どもたちの笑顔のために一生懸命がんばるサンタさんの想いは、親の愛に似ています。そして、保護者の方がお子さまの持ち物に名前を刺繍したり、こものを手縫いしたりするときの気持ちにも似ているのかもしれません。

 クリスマスを待つ季節にぴったりの、ほのぼのじーんとする絵本です。ハンドメイド好きな方の大人の和み本としても。この季節、おすすめの一冊です。

繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)

 ネガティブな要素はまったくありません。男のサンタさんがお裁縫をしてくまさんを創ったり、男の子のしんちゃんがくまさんをほしがったりと、ちょっぴり多様性を感じさせる物語です。
 男の子にも、女の子にも。

 クリスマスを待つ楽しみだけでなく、お裁縫や刺繍など、ハンドメイドの楽しさも伝わるほんわか絵本です。

 

商品紹介ページはこちら

 

 

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