【かくれんぼハウスへようこそ】新しいおうちと新しい友だち!かくれているおともだちを探す知育絵本。【2歳 3歳 4歳】
あたらしいおうちにひっこしてきたねこくん。ここはかくれんぼハウス。それぞれの部屋に住人たちが隠れています。だれがどこにかくれているのかな? かわいくて楽しい知育絵本です。
この本のイメージ 知育☆☆☆☆☆ 動物ファンタジー☆☆☆☆ かわいい☆☆☆☆☆
かくれんぼハウスへようこそ ぬまのう まき/作 ほるぷ出版
<ぬまのう まき>
神奈川県生まれ。絵本作家。なつかしさを感じるような動物や人々の暮らしを描く。絵本制作の他に、絵画制作、ライブペインティングも行う。作品に「わたしのおうちで」「ねこたちはきょうもすやすや」(リトルプレス)、「メルシーのすてきなおへんじ」(ひるねこB00KSレーベル)などがある。今作が初めての商業出版絵本となる。
かわいい絵本のご紹介です。
まちがいさがしや、さがしものの絵本は小さな子どもには単純に楽しくて心踊るものがあります。
今回ご紹介するのは、ぬまのう まき先生の「かくれんぼハウス」。初版は2022年の11月。
お話は……
ねこくんがお引越ししてきた新しいおうちには、いろんな動物たちが住んでいるみたい。
ねこくんは、それぞれのドアを訪ねてゆきます。
最初はきつねさん。見つけたごほうびに帽子をもらいます。
次はわにさん。 見つけたら蝶ネクタイをもらいました。
次はふくろうくんとうさぎさん。みつけたらスプーンとフォークをもらいました。
最後の部屋には五匹のねずみさん。ねずみさんからはお手紙をもらいます。
そして……
……と、いうのがあらすじ。
かくれている動物たちを探すは楽しいし、一度読み終わった後でもそれぞれの部屋を見て新たな発見があるのもさらに楽しい。
ぬまのう先生のあたたかみのある、愛らしい絵はながめているだけで心がほっこりします。
文章はすべてひらがなとカタカナ。見開きに三行くらいしかありませんから、50音をおぼえはじめたお子さま向けです。親子で一緒に読みながら「ここだ!」「ここにいたね!」と探す絵本です。
文章をおぼえ読む楽しみだけでなく、絵の中から何かを探し出す喜び。
わたしも子供のころに同じ形の葉っぱを探したり、同じ色の石を探したりする遊びをしていたのを思い出しました。シンブルだけど子どもにとっては夢中になれる遊びなのです。
しかも、知らない場所へ引っ越してひとりひとりお友だちを探し出してなかよくなるという、人間関係や交流の基本も描かれている。お友だちつくりって、自分と気の会う人を探し出してひとりひとり増やしてゆくことなのかもしれません。
かわいくて、楽しくて、脳を刺激してくれる絵本です。絵だけの絵本からストーリーのある物語へと成長してゆく移行期に。これを楽しめるようになったら、次は長めの文章が入った物語主体の絵本を楽しめるようになるでしょう。
幼い頃に絵本に親しむ生活をしていると、その子の生活には自然に「本」が寄り添うようになります。
本は人生を豊かにしてくれるし、苦しいとき、困ったときに道を示してくれます。
人生で壁にぶつかったとき、周囲の人が誰も助けてくれないときも、またはいろんな人が助けようとそれぞれで違ったアドバイスをされて混乱してしまうようなときも、読書をすると考えがまとまり自分で結論を出せるようになります。
そんな読書習慣を育ててくれる最初の第一歩が絵本。
子ども本を好きになってほしい方、これから親子で絵本を読むのを楽しみたい方、そして、小さなお子さまへのプレゼントにおすすめの絵本です。なにもかもが新しくなる4月、楽しい絵本タイムにぜひどうぞ。
繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)
ネガティブな要素はありません。ねこくんがかくれんぼしている住人をさがしながら友だちを増やしてゆく、心がほっこりする絵本です。かくれんぼしている住人たちを探すゲーム的要素とねこくんがお友だちを増やしてゆくストーリー要素がうまく融合しています。この絵本が気に入られたら、「きんぎょがにげた」もおすすめです。
絵本をよみはじめ、50音をおぼえはじめのお子さまに。
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