【らくだい魔女】ただいま劇場版アニメ公開中。キュートで元気な魔女姫ストーリー第1巻!【らくだい魔女はプリンセス】【小学校中学年以上】
あたし、フウカ。こう見えても「銀の城」のお姫さまで、れっきとした現役魔女。でも、どういうわけか失敗ばかり。今日は親友のカリンとチトセと三人で「オオカミの森」に冒険に来たんだけど……
この本のイメージ 異世界ファンタジー☆☆☆☆☆ 魔女☆☆☆☆☆ プリンセス☆☆☆☆☆
らくだい魔女はプリンセス らくだい魔女シリーズ1 成田サトコ/作 千野えなが/絵 ポプラ社
<成田サトコ>
1981年秋田県に生まれる。児童文学の未来をになうエンターテイナーを求める公募、ポプラ社Dreamスマッシュ!大賞にて、[らくだい魔女はプリンセス」が第1回大賞を受賞、作家デビュー。岩手県在住
<千野えなが>
日本のイラストレーター。女性。東京都出身。千葉県在住。イラストレーターの武田日向は4歳上の実姉にあたる。主な挿絵作品は「らくだい魔女」「きらめき12星座」「ステップファザーステップ」「ミラクルクッキーめしあがれ!」「海の娘アレーア」などがある。
ただいま劇場版アニメが絶賛公開中の児童小説「らくだい魔女」シリーズ、記念すべき第一巻です。初版は2006年。
長く愛されてきたロングセラーですが、恥ずかしながら未読でした。表紙と挿絵があまりにもかわいいので、ずっと読みたいと思っていて読みそびれてきてしまい、こんなタイミングに。
お話は……
四つの大陸と九つのお城がある「魔法の国」。
フウカは、風をつかさどる銀の城のお姫さまです。
ママのレイアは超美人で超怖い女王さま。
フウカは魔法を学校で習っている現役の魔女ですが、どういうわけか失敗ばかり。潜在能力は高いはずなのですが、コントロールができません。
なんとかママにいいところを見せたいと、「オオカミの森」のむこうにある「人間界トンネル」を探しに親友のカリンとチトセを誘って冒険にでかけます。
ところが森には危険がいっぱい。
はたしてフウカは無事に帰れるのかな……
……と、いうのがあらすじ。
フウカの親友、カリンちゃんは植物をつかさどる緑の城のお姫さま。ちょっとおっとりしてて、ひかえめで、やさしい女の子です。チトセは時をつかさどる青の城の王子さま。ただし、青の王さまは子沢山で12人のお兄さんがいる第十三王子です。
元気で明るいけど思いつきで暴走しがちなフウカと内気すぎるカリンちゃんはいいコンビ。そして、憎まれ口を叩きながらもなんだかんだと助けてくれるチトセは頼りになります。
緑の城のお姫さまカリンちゃんは緑の髪、チトセは青い髪ですが、銀の城のフウカはどういうわけか金髪。ママは美しい銀色の髪なのに……。どうやらフウカには何か秘密がありそう。
今回は、キャラクターたちの顔見世の要素もあり、様々な人々が登場、正体不明の存在もいます。これから「魔法の国」とフウカたちの謎が一つひとつ明らかになってゆくのかと思うと楽しみですね。
文章はフウカちゃんの一人称で書かれており、漢字も少なめで読みやすい。総ルビではありませんが振り仮名がないのはごく簡単な漢字だけでたいていの漢字には振り仮名がふってあります。だいたい小学校中学年から。賢い子なら低学年からでも読めるかも。
千野えなが先生の挿絵が可愛らしく、要所要所でふんだんに挿入されているため読んでいるとアニメーションを見ているような臨場感もあります。かわいいものや魔法が大好きな女の子ならハマること間違いナシ。
絵本や絵物語を卒業して長い小説の読み始めにぴったりの、わくわくの冒険ファンタジー。読めばきっと読書が好きになるはず。
元気な女の子が活躍する魔法ものがお好きなら、断然おすすめです!
繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)
ネガティブな要素はありません。明るく楽しい魔女ファンタジーです。フウカのママ、レイア女王が美しくてかっこいい。フウカ、カリン、チトセの親たちも素敵な女王、王さまたちで、あたたかい親子の愛にあふれています。
小さなお子さまに読書の魅力を経験してもらうのにぴったりのファンタジーです。
読後はカリンのお城みたいにクッキーと紅茶でティータイムを。
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